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わかりやすいkintone(キントーン)とは?特徴・機能、メリットを解説

トヨクモ編集部のサムネイルアイコン トヨクモ編集部

kintone(キントーン)は、ノーコードで簡単にオリジナルのビジネスアプリを作成できるクラウドサービスです。サイボウズOfficeやGaroonで知られるサイボウズ株式会社が運営・提供しています。

業務で生じる多量なデータやそれに伴うコメントなどを一元管理でき、最近はテレビCMでもよく見かけるようになりました。

当記事では、そもそもkintoneとはどのようなツールなのか、またkintoneの特徴やできること、導入のメリットなどをわかりやすく解説します。

kintoneをより便利に使えるプラグインや外部連携サービスも合わせてご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

この記事を読んでできること
 kintoneとはどんな製品なのかが分かる!
kintoneにおすすめのプラグインや外部連携サービスが分かる!
【こんな人におすすめ】
サイボウズのkintoneが気になっているが結局どんな製品なのかよくわからない方
kintoneを使い始めたばかりで機能をまだ網羅できていない方
すでにkintoneを使っているが体系的に知識を整理したい方

kintoneについてサクッと知りたいという方は、動画でも解説しているのでよろしければご覧ください!

kintoneとは?

出典:kintone

kintoneは、サイボウズ株式会社が提供しているビジネスアプリ作成クラウドサービスです。

顧客管理や案件管理、プロジェクトの進捗状況などが可能で、日々の業務で必要なデータベースをノーコードで作成可能です。

kintoneの名前の由来は「西遊記」で孫悟空が乗っている「キン斗雲」からきています。雲=クラウドに乗って、自在に迅速に動けるということを意図して名付けられたとされています。

kintoneを運営・提供するサイボウズ株式会社とは

サイボウズ株式会社は、国内グループウェア市場において12年連続シェア No.1 を獲得しているグループウェア「サイボウズOffice」を提供していることで有名です。

1997年に創設され、社名は、「電脳」を意味する「cyber」と、親しみを込めた「子供」の呼び方「坊主 (bozu)」に由来し、「電脳社会の未来を担う者達」という意味も込められて「サイボウズ」という社名になりました。

サイボウズOffice以外には、大企業向けの管理機能を搭載したグループウェア「Garoon」や、届いたメールを複数名で共有できるメールアプリ「メールワイズ」などを提供しています。

当社トヨクモは、2019年6月までサイボウズスタートアップス株式会社という、サイボウズ社の子会社として社名で運営していましたが、現在は一部資本が残っているのみの1パートナー企業となり、「トヨクモ株式会社」に社名変更しました。

kintoneの仕組み

前提として、kintoneは「アプリ」と呼ばれる業務システムを追加することで、幅広い活用ができる仕組みのサービスです。

kintoneのアプリには、コミュニケーション機能とデータベース機能が搭載されており、各アプリ上でデータを管理したり、コミュニケーションを取ることが可能です。

  • コミュニケーション機能…アプリ内のデータ(レコード)ごとにコメントができる
  • データベース機能…データの蓄積やデータの一覧、キーワード検索などができる

kintoneのアプリは自社の業務に合わせたオリジナルのものをノーコードでスピーディかつ簡単に作成できるので、業種・業界問わず利用できます。

アプリを使って仕組みを作ることで、kintoneはコミュニケーションツールやデータベースツール、業務効率化ツールなど、さまざまなツールとして活躍します。

kintone導入でできること

kintoneを導入することで、情報の一括管理や業務の可視化など、ビジネスにおける様々な効果を得られます。

  • 業務に合わせてノーコードでアプリを作ることができる
  • 膨大なデータを一元化できる
  • コミュニケーションを円滑化できる
  • 高度なセキュリティによりデータを守ることができる
  • 業務効率の改善を期待できる

それぞれ解説します。

業務に合わせてノーコードでアプリを作成できる

kintoneでは、自社業務やプロジェクト内容に合わせたシステムを、自由自在に構築できます。

kintoneの主な機能である「情報の蓄積」が可能なデータベースアプリを作る際は、複雑なプログラミングの知識は必要ありません。

kintoneアプリストアでは、業種や業務ごとにあらかじめ用意されたサンプルアプリが100種類以上あり、用途にあったものを選んで追加できます。

サンプルアプリは、kintone公式サイトから部署・業種から絞り込みで探せるので、ぜひご覧ください。

従来使っていた顧客情報などのExcelファイルを読み込めば、適切なフィールドタイプを選択するだけで、見た目も整然としたアプリを作成できます。

さらに、kintoneは豊富な拡張機能や外部連携サービス・プラグインを使用し、アプリのカスタマイズが可能です。

トヨクモは、kintone基本機能では実現できないことを可能とする連携サービスを提供しています。

kintoneライセンスを持たない方によるレコード追加/閲覧/編集や、kintoneのデータを利用した書類作成、kintone内のデータを引用したメール送信などが実現可能です。

また、サイボウズが運営する技術者向けサイト「cybozu developer network」では、開発者ライセンスを申し込むと、1年間利用可能な開発環境を無償でもらえます。

開発者ライセンスを取得後、開発をする事が可能です。デベロッパー同士が課題を解決し合えるオープンなコミュニティになるため、kintoneの最新API情報などをいちはやくキャッチできます。

導入や運用の相談をしたい場合は、SIパートナーを利用するのもおすすめです。

データを一元管理できる

kintoneライセンスの取得により、複雑で膨大なデータを一箇所に集約して管理可能です。

従来、様々なフォルダに散らばっていたExcelファイルは、読み込むだけでアプリ化できます。全てWeb上で業務を進められるため、紙の書類を回す必要もありません。

さらに、kintoneは複数人で情報を共有できるため、メールで連絡することなく、スムーズな意思疎通・引き継ぎが可能となります。

コミュニケーションを円滑化できる

kintoneライセンスの導入により、円滑なコミュニケーションも期待されます。作成したアプリのアクセス権・編集権限は、柔軟に設定可能です。

アプリ内のレコードにはコメント欄があり、メールや電話の代わりに連絡を取れます。メンション機能や通知設定・リマインダー機能などを利用すれば、さらに効率的な意思疎通ができます。

また、参加者を選びチームごとのスペースを作れます。スペースに関連付いたアプリ、チャット形式や掲示板のようなスレッドを作ることで、社内SNSのような利用も可能です。

チームの業務が可視化され、コミュニケーションも盛んになるため、チームワークの構築にも役立つでしょう。

さらに、顧客や取引先をゲストとして招待し「ゲストスペース」を作れば、企業間の共同プロジェクトの連絡の場としても使えます。

上記で、ご紹介したkintoneの機能については、後ほど解説します。

高度なセキュリティによりデータを守ることができる

kintoneは高度なセキュリティが構築されているため、安心して長くお使いいただけます。

不正アクセスや不正ログインを防ぐ対策、製品の脆弱性対策で、社外からでも安全に接続できる環境が整っています。

業務効率化が期待できる

kintoneライセンスで情報が一元管理されることで、必要な時に必要な情報を瞬時に見つけやすくなります。

最新の情報が随時更新され、チーム内のやり取りもリアルタイムに追えるため、スピーディーな意思決定・実行が可能です。

また、システムが構築されれば細かい入力作業や計算が省かれるため、ヒューマンエラーやミスを最小限に防げます。

業務効率やパフォーマンスの向上に繋がるでしょう。

kintone連携サービスを提供しているトヨクモでは、kintoneをうまく活用して、日々業務改善を行っています。社員インタビュー形式でご紹介しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

トヨクモ社員のkintoneを用いた業務改善シリーズはこちら!


kintoneでできないこと、難しいこと

アプリによる業務効率化やコミュニケーションの円滑化など、幅広い活用ができるkintoneですが、一概に何でもできるツールと考えてはいけません。

ここでは、kintoneでできないことや難しいことを3つ解説していきます。

大容量のデータの管理

データの一元管理に最適なkintoneですが、管理するデータの容量があまりに多い場合、データベースとしての活用が難しくなります。

kintoneヘルプ「制限値一覧」に「登録レコード数が多くなると、アプリの動作が遅くなる場合があります。」と記載があるように、データ量により利便性が損なわれます。

また、kintoneの容量上限は1ユーザーにつき5GBと決まっているため、少人数の契約で膨大なデータを管理するという場合も不向きです。

仮に、数千万〜数億件のデータを扱う業務のデータ分析などでkintoneの活用を考えられているのであれば、Oracleなどのデータベースソフトをおすすめします。

複数のアプリをまたいだデータ集計

kintoneの基本機能では、複数のアプリをまたいだデータの連携や集計ができません。

例えば、商品の「在庫数」と「出荷数」を別々のアプリで管理していて在庫管理をしたい場合、基本機能では目視で確認しながら手動で入力・計算する必要があります。

もし、kintoneで複数アプリをまたいだデータの集計や分析を行いたいのであれば、DataCollectを始めとした専用の外部連携サービス/プラグインの導入が必要です。

専門性の高いシステムとしての利用

kintoneは、アプリの作り方次第でさまざまなビジネスシーンで活用できますが、専門性の高いシステムの置き換えとして使用するには難しい部分があります。

例えば、実店舗におけるレシートの発行や支払いを効率化する「POSシステム」や指紋認証機能付きの「勤怠管理システム」などを、kintoneに代替させるのは困難です。

仮にプラグインや外部連携サービスを駆使して実現できるとしても、必要以上の労力とお金がかかってしまうケースもあります。

kintoneを導入するメリット・デメリット

kintoneの導入を考えている方に向けて、kintone導入のメリットとデメリットをご紹介します。

kintoneのメリット

kintoneは総じてコストパフォーマンスが高いサービスです。

多くの業務効率化ツールは、顧客管理ツールやスケジュール管理ツールなど、シーン別に分かれており、すべてのITツールを導入するとかなりの費用がかかってきます。

一方、kintoneをうまく活用できるとアプリという形で業務効率化ツールを個別に作成できるので、さまざまなシステムをkintoneに代替させることが可能です。

しかも、kintoneは他のITサービスと比べて、プログラミングの知識が不要で敷居が低く、誰にでも使いやすいという特徴があります。

データベースになり、業務効率化ツールにもなり、コミュニケーションツールとしても活用でき、誰でも使えるという柔軟性は、kintone導入時のメリットになるはずです。

kintoneのデメリット

kintoneは便利なツールではあるものの、何もかもを実現できる究極のツールではありません。

kintoneの基本機能では、見積書・請求書などの書類作成やアンケートフォームの作成などは難しく、補完するには外部連携サービスやプラグインが必要になります。

また、拡張機能で補完はできても、当然追加のコストがかかってくるため、気付いたら想定していた料金を大幅に超えていたという事態にもなりかねません。

買い切り型のパッケージソフトや明確な利用シーンが決まっているサービスと比べて、実際にかかるコストが読みにくいというのはkintone特有のデメリットと言えるでしょう。

kintoneの導入に向いている企業の特徴

kintoneの導入に向いている企業の特徴としては、主に以下の3つが挙げられます。

  • さまざまなデータをkintoneで一元管理したい
  • アナログな業務体制から脱却したい
  • 予算の範囲内でやりたいことが実現できる

繰り返しになりますが、kintoneは使い方によって大きく効果が変わってくるサービスです。

やりたいことが決まっていて、自ら仕組みを作っていく意思のある方が使えば、kintoneは非常に高い効果を生み出してくれるはずです。

紙やExcelなどのアナログ業務からの脱却にも適したサービスなので、これからDXを始めていきたい方にもおすすめです。

kintoneの導入に向いていない企業の特徴

kintoneの導入に向いていない企業の特徴としては、主に以下の3つが挙げられます。

  • 学習コストをかけたくない
  • 専門性の高い業務が多い
  • 個人〜数人規模かつコストを抑えたい

kintoneはノーコードで使えるサービスではありますが、まったく学習せずに活用できるほど甘くはなく、学習コストを一切かけたくない場合には向いていません。

また、専門性が高い業務の効率化ツールとして使うには工夫がいるので、業務内容によっては最初から専門のツールを導入した方が良いかもしれません。

そして、個人〜数人規模で予算に限りがある方は注意が必要です。kintoneは最低10ユーザーの契約が必要になるので、相当のコストがかかることを認識しておきましょう。

kintoneの用語集

kintoneを活用するにあたって重要な用語を紹介します。

ポータル
…kintoneのトップページのことを指します。「お知らせ」に各種申請アプリやよく使うお客様情報系のアプリをリンクにしておくとわかりやすいです。

スペース
…参加者を選択して、専用の空間を作ります。これをスペースと呼びます。スペース内では、参加者同士で議論したり、連絡を取り合ったりする事もできます。

ピープル
…ユーザーのプロフィールや連絡先を確認したり情報やアイデアなどの共有したり、
ほかのユーザーと交流するときに使うSNS的なものを指します。

出典:kintone ヘルプ

スレッド
…スペース内に作成できる掲示板を指します。スレッドを作成することで、話題ごとにコミュニケーションを整理できます。

レコード
…アプリでは、「レコード」という単位でデータを管理します。
顧客情報アプリを例にすると、1件の顧客の情報が1つのレコードになります。

フィールド
…レコードの構成要素レコードを構成するひとつひとつの項目のことを指します。
顧客情報アプリを例にすると、顧客情報を構成する顧客ID、顧客名、住所や電話番号などの項目を「フィールド」と呼びます。

フィールドコード
…フィールドを識別するための文字列のことを指します。
このフィールドコードは自動計算やAPIで使用します。

これらのkintone用語は、kintoneを使う上で山ほど登場します!

kintoneはチーム業務に必要な「情報をためる機能」「進捗を管理する機能」「コミュニケーション機能」を兼ね備えています。

こんなイメージです。

■「情報をためる機能」=データベース的管理。
■「進捗を管理する機能」=ワークフローなどのプロセス管理。
■「コミュニケーション機能」=プロジェクトやチームごとにたくさんのワークスペースを作成することができ、その中で業務について話し合いをする事もできる。

kintoneは、チームワークプラットフォームとして、利用できます。
それでは、kintoneの主たる機能「アプリ」「スレッド」「スペース」についてご紹介します!

kintoneアプリの作り方・便利機能

kintoneアプリは、使い方次第でデータベースや進捗管理、社内外のコミュニケーションなど、さまざまなシーンで活躍します。

この項目では、kintoneアプリの活用方法や作成方法、業務に役立つアプリの機能などを紹介していきます。

「情報をためる機能」データベース的アプリ作成方法

アプリの作成方法には、全部で7つあります。

  1. アプリストアから作成
  2. Excelを読み込んで作成
  3. はじめから作成
  4. CSVを読み込んで作成
  5. テンプレートファイルを読み込んで作成
  6. 登録済みのテンプレートから読み込んで作成
  7. ほかのアプリを再利用

それぞれ順に解説していきます。

1. アプリストアから作成

1番簡単な方法になります。

サンプルアプリはなんと100種類以上用意されています!

以下のように業務系・業種系で目的や用途にあったものを選択して、アプリを作成することができます。

例えば、顧客管理をする為のアプリを作りたいなという時!

サンプルアプリでちょうど「顧客リスト」というものが用意されています。
これをそのまま使う事ができます。

2. Excelを読み込んで作成

例えば、このようなExcelで管理している顧客情報!

名前は文字列1行、、
郵便番号は数値、、
こんな感じで設定して作成しますー!すると!!

簡単かつ、既存のものを使えるので、これは手間がかからなくていいですね♪Excelファイルからkintoneアプリを作成する方法はこちら

3.はじめから作成

アプリをはじめから作成することは大変なイメージがあるかもしれませんが、基本的にはドラッグ&ドロップで自由に構築をしていくため、非常に簡単に作成できます。

操作感としてはキャンバスに絵を描いていくようなイメージで、「この情報は文字列1行フィールド」「日時や時間を管理する場合は、日付けフィールド」など試行錯誤しながら作成してみましょう。

kintoneアプリ作成のコツ・考え方をもっと詳しく知りたい方は「kintoneで顧客管理をしよう!①〜kintoneアプリ作成のコツ〜」をチェック!

左のフィールドタイプからドラッグ&ドロップのマウス操作で、アプリで管理したいフィールドを並べていきます。

社内アンケート結果管理アプリ」を作成して、アンケート結果をこのkintoneで管理するイメージです♪

また、スマホからも作成したアプリを確認できます。

以下の記事では、kintoneモバイルでできること・できないことをまとめているので、興味のある方はぜひご覧ください。

4.CSVを読み込んで作成

こちらもExcelと同様、CSVの既存データをkintoneに読み込みたい場合に便利です。CSVファイルからアプリを作成する手順はこちら

5.テンプレートファイルを読み込んで作成

kintoneで作成したテンプレートファイルを読み込んでアプリを作成できます。
他のドメインで利用しているkintoneから書き出したテンプレートを活用したい場合などにおすすめです。テンプレートファイルからアプリを作成する手順はこちら

6.登録済みのテンプレートから読み込んで作成

kintoneに登録されているアプリテンプレート(ひな型)を元に、新しいアプリを作成できます。登録済みのテンプレートからアプリを作成する手順はこちら

7.ほかのアプリを再利用

作成済みのアプリを再利用して、新しいアプリを作成する方法です。フォームや一覧などの設定が引き継がれるため、1からアプリの設定をする手間が省略されます。
ほかのアプリを再利用してアプリを作成する手順はこちら

「進捗を管理する機能」ワークフローも可能なアプリ

1.プロセス管理を使って、ペーパーレス化

複数のユーザーでレコードの編集や確認をするためのワークフローの管理も可能な機能です。申請系のアプリでよく使用されます。

プロセス管理の設定方法は「アクション」ボタンを押す事で、プロセスの管理を次の人に受け渡し、通知をします。

このプロセス管理をうまく使うことで時間と手間も省けます!
よくドラマとかで、上長の承認を得るために会議室に行って、社印を押してもらうシーンありますよね?
トヨクモでは、こんなシーン見た事ないです(笑)。いい意味で!
ペーパーレスでかつ承認者に通知もされるので、すぐ承認をもらう事できます(^ ^)

また、スマホからプロセス管理を回すこともできるので、外出先でも申請業務が完了しちゃいますー!

以下の記事では、kintoneライセンスを持たないユーザーとのワークフローの方法を解説しています。kintoneアプリ等の設定テンプレートもお配りしているので、ぜひご覧ください。

2.柔軟なアクセス権で、適切な閲覧権限を与えられる!

アクセス権は、資料の閲覧や編集といったファイルに対する人のアクションを制限できる機能です。

例えば、

案件管理アプリは営業の人だけがアクセスできるようにしたい
給与明細アプリは自分の情報が他の人に見られないようにしたい
レコード内の上長記入欄フィールドは、上長しか編集できないようにしたい

といったさまざまな要望に対して、アプリのアクセス権・レコードのアクセス権・フィールドのアクセス権を設定することで、人々のアクションを制限できるだけでなく、情報セキュリティも守られます。

kintoneのアクセス権の設定方法についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

「コミュニケーション機能」アプリやスペース内で話し合いできる

1.コメントやメンション

アプリ内の1つ1つのレコードには、コメント欄があり、レコードにコメントを書き込んで、アプリ内のユーザー同士でコミュニケーションを取ることができます。

例えば、「A製品 顧客情報」というA製品を導入しているお客様情報を管理するアプリで、お客様からのお問い合わせ内容を「コメント欄」に記載して管理できたり、コメントの宛先を指定することで、宛先に指定した人に通知したりすることも可能です。

2.担当者設定によって通知をする!

通知の設定をすることで指定されたユーザーへの通知も可能です。

例えば「営業部日報」というアプリで、

  • レコード追加
  • レコード編集
  • コメント書き込み
  • ステータスの更新
  • ファイル読み込み

などがされると営業部長に通知するよ。と設定します。そして、営業部の社員がレコード追加すると…

3.期日設定などによって通知する!(リマインダー)

納品希望日の「〜日前」申込み後の「〜日後」に、日時の条件を設定して、リマインド通知をする事も可能です。

例えば!「総務への依頼受付」というアプリで、「納品希望日3日前」になったら「担当者」にリマインダー通知をするよ。と設定します。
納品希望日の3日前になると…

リマインダーの条件通知の設定方法は、kintoneヘルプで詳しく解説しています。

アクセス権を設定し、閉じたコミュニケーションの場にすることも!

スペースを非公開にする事もできます!参加者以外のユーザーにはスペースが隠されるため、そこで行われたやり取りが外部に漏れる心配はありません。

社外のメンバーも招待できるゲストスペース

kintoneの利用ユーザー以外の人が、ゲストとして参加できるスペースの事をゲストスペースと呼びます。

顧客・取引先・協力会社など、社外の人を「ゲストユーザー」として招待して、kintoneを利用する事ができます。

「ゲストユーザー」は、自分が招待された「ゲストスペース」内の情報のみを閲覧できる仕組みになっていますので、ゲストスペース外の情報は一切閲覧できません。

おすすめのkintone連携サービス/プラグインをご紹介

ここでは、kintoneをさらに便利に活用するためにおすすめの外部連携サービス・プラグインをご紹介します。

kintoneをより便利に、より幅広く使ってさらなる業務改善に役立てましょう!

kintoneと連動するWebフォームが作れる!【FormBridge】

フォームブリッジ

FormBridge(フォームブリッジ)は、Web上に公開するフォームを作成できるサービスです。フォームに投稿されたデータをkintoneで一元管理する事ができます。

詳しくは、FormBridgeの製品HPをご覧ください!

kintoneから見積書や請求書などの書類を簡単出力!【PrintCreator】

プリントクリエイター

PrintCreator(プリントクリエイター)は、kintoneアプリに登録されたデータを利用して、綺麗に書類を出力できるサービスです。

PrintCreatorを使えば、見積書や請求書を自社の雛形や取引先指定のフォーマットで簡単に作成する事ができます!

A4サイズの書類だけでなく、ハガキや宛名ラベルなども作成可能で、1mm単位で自由にサイズを設定できるのが特徴です。

詳しくはPrintCreatorの製品HPをご確認ください!

kintone内のデータを反映させたWebページが作れる!【kViewer】

kViewer (ケービューワー)

kViewer(ケイビューワー)は、kintoneアプリに登録された情報をkintoneのアカウントを持っていない外部の人にも情報を公開できるサービスです。

「kintoneで管理している資料を外部に公開したい」「kintoneアカウントを持たない社員に毎月の売上情報を共有したい」など、さまざまなビジネスシーンで役立ちます。

詳しくはkViewerの製品HPをご確認ください!

また、FormBridgeとkViewerを連携すれば、さらに活用幅が広がります。

  • kintoneライセンスを持たないユーザーによるレコード編集
  • フォーム上にkintone内のデータを参照・引用
  • お客様専用のポータルページの作成

以下記事でFormBridge、kViewer連携の活用例を解説しています。

FormBridge、kViewerを連携すれば、kintoneライセンスを持たないユーザーによるレコード編集が可能になります。詳細は、以下の記事をご覧ください。

kintoneに連携するメール送信サービス!【kMailer】

kMailer (ケーメーラー)

kMailer(ケイメーラー)は、kintoneで管理している顧客やパートナーに向けて、個別/一斉送信ができるメールシステムです。

kintoneレコード内の情報を引用して、メールを作成・送信できるだけでなく、送信予約や条件に紐付けた自動送信も可能です。

詳しくはkMailerの製品HPをご確認ください!

kintone内でのデータ集計・計算・加工を実現!【DataCollect】

データコレクト

DataCollect(データコレクト)は、複数のkintoneアプリをまたいだデータの集計を可能にするサービスです。

データを集計して自動計算したり、フィールドの値を自動変更したりと、シンプルで使いやすいBI(ビジネス・インテリジェンス)ツールとしてもご活用いただけます。

「データの登録はkintone、だけど計算はExcel」といった煩雑な業務フローを解消したい方におすすめです。

詳しくはDataCollectの製品HPをご確認ください!

kintoneの大事なデータを自動でバックアップ!【kBackup】

kBackup (ケイバックアップ)

kBackup (ケイバックアップ)は、kintoneで管理している大事なデータをバックアップできるサービスです。

「kintoneアプリに登録している大切なデータを間違って削除してしまった」といった場合に備え、データを手動・自動でバックアップすることができます。

詳しくはkBacupの製品HPをご確認ください!

社内・社外の日程調整を効率的に!【トヨクモ スケジューラー】

トヨクモ スケジューラー

トヨクモ スケジューラーは、社内の人の予定が見やすく、スマホやPCで社外の人とも日程調整ができます。社外の人に空き時間をシェアできるため、ダブルブッキングを防げます。

詳しくはトヨクモ スケジューラーの製品HPをご確認ください!

以下で、その他のkintone連携サービス・プラグインを表でまとめました。kintoneの拡張機能ページでは、連携サービスを絞り込み検索を用いて探せるので、そちらもぜひあわせてご覧ください。

また、トヨクモで作成したkintone連携サービス・プラグインのカオスマップは、以下記事からダウンロードできます。

種別 プラグイン名 概要
レコード更新 レコード一括更新プラグイン レコードの指定フィールドの値を一括で更新が可能
スケジュール管理 カレンダーPlus 月別・週別・日別表示や色分け表示で直感的なスケジュール管理が可能
KOUTEI kintoneのサブテーブルをガントチャートでの表示が可能
キン助 kintoneのカレンダーとGoogleカレンダーの連携が可能
KOYOMI kintoneのレコードをスケジューラー形式で表示が可能
くりかえしPlus 週次ミーティング、勤務シフト、月末処理などの定期的な予定レコードを一括で作成可能
日報かんり Microsoft Outlookの予定表から日報を作成し、kintoneへの登録が可能
データ連携 CamiApp S 紙に書くだけで、kintoneにデータ登録が可能
データ集計 krewSheet kintoneの一覧をプログラミングなしでExcelライクに表示/編集が可能
メール送信 SMS送信プラグイン レコード内の携帯電話に対してSMS(ショートメール)の送信が可能
メール一斉送信プラグイン kintone上に登録された宛先に対し、メールの一斉送信が可能
電話 MiTel 通話内容を録音解析し、営業におけるトークの可視化が可能
カイクラ 通話自動録音、音声テキスト化、発着信履歴などの一元化が可能
ワークフロー Yoom フォーム作成やチャット通知、会計システム連携などの業務フローを自動化
コラボフロー ExcelファイルをそのままWebフォームに変換し、申請フォームを作成することが可能
BizteX Connect 各種クラウドサービスをノーコードで簡単に接続し、自動化フローの作成が可能

レコード更新

レコード一括更新プラグイン

一覧で表示されているレコードの指定フィールドの値を一括で更新するプラグインです。

「営業担当者Aさんの異動で案件管理や顧客リストに登録されている営業担当者の欄をまとめてBさんに変更したい」「商品マスタに登録されている仕入れ価格を一気に変更したい」など、CSVの書き出し、読み込み作業が不要なので簡単に変更可能です。(詳細はこちらをご覧ください)

スケジュール管理

カレンダーPlus

kintoneに素敵なカレンダー機能を追加するプラグインです。

月別・週別・日別表示や色分け表示で直感的なスケジュール管理ができます。(詳細はこちらをご覧下さい)

KOUTEI

kintoneのサブテーブルをガントチャートでの表示することができるガントチャートプラグインです。

マウス操作で簡単に、タスク移動や期間を変更できるのが魅力です。(詳細はこちらをご覧ください)

キン助

kintoneのカレンダーとGoogleカレンダーを連携できるプラグインです。どちらかのカレンダーで「登録」「更新」「削除」をすれば自動で反映されます。(詳細はこちらをご覧ください)

KOYOMI

kintoneのレコードをスケジューラー形式で表示するプラグインです。スケジュールの閲覧・登録・編集をマウス操作で行うことが可能です。(詳細はこちらをご覧ください)

くりかえしPlus

週次ミーティング、勤務シフト、月末処理などの定期的な予定レコードを一括で作成するプラグインです。繰り返しの間隔は日、週、月、年ごとなど柔軟に指定ができます。(詳細はこちらをご覧ください)

日報管理

Microsoft Outlookの予定表から日報をワンクリックで作成できるプラグインです。(詳細はこちらをご覧ください)

データ連携

CamiApp S

ノートに記録するのと同じように紙に書くだけでデータ化できるので、誰でも直感的に入力業務を完了する事ができます。
帳票に手書きするだけで、kintoneへ入力できます。「紙に手書き」なので、お客様との会話の妨げにならず、スムーズなコミュニケーションを可能にするサービスです。

データ集計

krewSheet

kintoneの一覧をプログラミングなしでExcelライクに表示/編集できるようにするプラグインです。Excel感覚で、データの操作性や視認性を向上させることが可能です。(詳細はこちらをご覧ください)

メール送信

SMS送信プラグイン

kintoneのレコード内に保存された携帯番号にSMS(ショートメール)を送信できるプラグインです。(詳細はこちらをご覧ください。)

メール一斉送信プラグイン

kintone上に登録された宛先に対し、メールを一斉送信できるプラグインです。送信処理は、メール送信サーピス「SendGrid」を利用するため、送信サーバーの負荷を気にせず送信できます。(詳細はこちらをご覧ください。)

電話

Mitel

電話営業や顧客対応を可視化する音声解析AI搭載型のクラウドIP電話です。録音、文字起こし、音声解析などさまざまな用途で活用できます。(詳細はこちらをご覧ください。)

カイクラ

通話自動録音、音声テキスト化、発着信履歴などの一元化ができる電話業務効率化ツールです。(詳細はこちらをご覧ください。)

ワークフロー

Yoom

さまざまなツールと連携した独自のデータベース構築や、業務フローの自動化が可能です。(詳細はこちらをご覧ください。)

コラボフロー

ExcelファイルをそのままWebフォームに変換し、申請フォームを作成することが可能です。(詳細はこちらをご覧ください。)

BizteX Connect

SaaS・DB・RPAなどをプログラミングの知識不要で簡単に接続し、ノーコードで連携フローの作成ができます。(詳細はこちらをご覧ください。)

kintoneのセキュリティ・システム要件

*37,000社の導入実績を誇り、東証プライム上場企業を含め数多くの企業が利用しているkintone。(*2024年11月時点)

企業の大切なデータを管理できるサービスだからこそ、セキュリティ面は非常に大切です。

ここでは、kintoneのセキュリティはどのように管理されているのか、データの消失リスクなどと共に解説します。

なお、より詳細なkintoneのセキュリティについては以下の記事で解説しているので、詳しく知りたい方はご参照ください。

関連記事:kintoneの情報を守る強固なセキュリティ体制7選をご紹介

サイボウズ管理の国内データセンター

kintoneは、東日本のデータセンター内にある3台1組のストレージサーバー群と、西日本データセンターのレプリケーション用サーバーで管理されています。

ここで注目すべきは、東日本サーバーのバックアップデータが、西日本のデータセンターへ自動転送されるシステムが構築されている点です。

仮に東日本のサーバーが自然災害などにより物理的なダメージを受けても、西日本側にバックアップされているため、データが保持されます。

4重のバックアップ

4重のバックアップ体制を取っているようで、
①のストレージサーバーは1つのサーバーにつき12台のハードディスクで構成されています。

このうち10台は冗長化していて、2台が同時に故障しても問題ありません。
また、ホットスペアという壊れたときのための備えのハードディスクがあるため、故障したハードディスクを置き換える運用体制となっています。

さらに、②のレプリケーション用ストレージサーバーはミラーリング機能があります。

kintoneの情報を更新すると、ストレージサーバーにデータが書き込まれますが、
書き込まれた瞬間にもう1台のストレージサーバーにデータがリアルタイムにレプリケーション(同期)されるようなシステム構成をとっています!

加えて、③のバックアップ専用ストレージサーバーは1日1回①と②のサーバーからデータを受け取り、14日分の差分をバックアップしています。

①や②のストレージサーバーのデータがすべて消去された場合でも、
前日までの環境を復元させることが可能なんです!

でも、ここまでして東日本のデータセンターで大きな災害があったら終わり、、、じゃん(*_*)!

その為に④の西日本のストレージサーバーがありますー!
③のサーバーにあるバックアップデータを④のストレージサーバーに自動的に転送するように仕組んでいるみたいです。

kintoneの費用・その他機能について

ここでは、kintoneを実際に導入しようとした場合、どの程度の費用がかかるのか、またどのようなプランがあるのかをご紹介します。

月額1,000円/1ユーザーから利用可能

kintoneのライトコースは、1ユーザーあたり1,000円より購入でき、スタンダードだと、1,500円より購入可能です。

初期費用は無料、最低10ユーザーから契約可能で、最低契約期間は1か月からとなっています。

ライト スタンダード
月額料金/1ユーザー 1,000円 1,800円
年額料金/1ユーザー 12,000円 21,600円
API・JavaScript・プラグイン・Webhook ×
アプリ数 200個 1,000個
スペース数 100個 500個
ゲストユーザー料金/1ユーザー 月額700円
年額8,400円
月額1,440円
年額17,280円
ゲストスペース数 100個 500個
セキュアアクセス 月額250円/1ユーザー(年額2,940円/1ユーザー)
ディスク増設 10GB 月額1,000円/10GB(年額11,760円)
※価格は税抜表記

ライトコースの場合、アプリ数は200個。スタンダードで1,000個まで作成可能です。

また、スペース数とゲストスペース数は、ライトで100個、スタンダードで500個まで作成可能です。

kintoneライセンスの違いについてもっと詳しく知りたい方は「kintone(キントーン)ライセンスとは?料金プラン・連携サービスを徹底解説」の記事もご覧ください!

1ユーザー5GBの大容量

kintoneのディスク容量は、ディスク容量5GB×ユーザー数となっています。試用期間中は、ディスク容量の制限はありません。

ディスク容量に関する質問は、kintoneヘルプに記載されています。

多言語対応

kintoneは、日本語・英語・中国語で表示できるほか、レコードのデータやコメントなどを以下のような言語でも入力や表示ができます。

  • タイ語
  • マレー語
  • フィリピン語
  • インドネシア語
  • ベトナム語
  • 韓国語

また、画面の表示言語を切り替えることもでき、使用しているWebブラウザの言語設定に従うように設定ができます。詳細はこちらをご覧ください。

kintoneの最新のアップデート情報は、以下の記事で解説しています。

ユーザーサポート

その他にも、kintoneを活用する為に、ユーザーがわかりやすく学べるコンテンツが多数用意されています。

kintoneの導入を検討されている方は、ぜひサイボウズ社が開催している全国各地のリアルセミナーおよびオンラインセミナーにも参加してみてください。(kintoneのセミナー開催予定

ー導入を検討されている方ー
検討中の方は「導入相談・お問い合わせ」からメールもしくは電話で相談できます。
個別で相談したいなと思う方は導入相談Cafeをご活用ください。

ー導入されている方ー
導入中の方は、メールや電話のサポートはもちろん、オンライン相談も用意されています。

また、kintoneには資格試験が複数用意されています。資格の種類や学習方法について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

kintoneは連携サービスを組み合わせるとさらに便利になる!

今回は、kintoneとはそもそも何なのかに加えて、kintoneの特徴やkintoneでできること、おすすめのプラグイン・連携サービスまで含めて解説しました。

kintone単体だけでなく、プラグインや連携サービスも豊富にあることをご理解いただけたと思います。

ぜひkintoneで用途にあった業務アプリを作成して、業務改善をしていきましょう。

トヨクモでは、kintoneをもっと便利に活用するための連携サービスを6製品提供しています。30日間の無料お試しは何度でも可能なので、ぜひお気軽にお申し込みください。

kintoneの環境をお持ちでない方はこちらから無料お試しをお申込できます。

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トヨクモ編集部


kintoneを便利に活用する情報を発信|サポートチーム全員がkintone資格保有者|【クラウドで、もっと便利に。もっと簡単に。】をモットーに活動

その他のお役立ち情報 Other Useful Information

サービスカタログや過去のセミナー動画、FormBridgeを応用したもっと便利な活用方法などを紹介しています。


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kintoneをより使いやすくするためのkintone連携サービスです。30日間の無料お試しへぜひお申し込みください。