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横浜市医師会が実践!kintone×トヨクモ製品を活用した医療機関におけるデジタル化事例

トヨクモ編集部のサムネイルアイコン トヨクモ編集部

2024年10月、第63回 十四大都市医師会連絡協議会が開催されました。

当記事では、DXをテーマにした分科会で横浜市医師会様が発表された「会員医療機関・休日急患診療所におけるデジタル化について」の中から、トヨクモ製品の事例をご紹介いたします。

トヨクモ社員が各事例で使われているkintone連携サービスの機能やポイントを解説していきますので、医師会での活用方法が気になる方はぜひご一読ください。

また、横浜市医師会様のトヨクモ製品活用事例は、導入事例や動画でもご紹介しておりますので合わせてご参照ください。

>>導入事例:コロナワクチン接種管理システムを、たった1か月で構築から運用まで実現した活用法とは

医療機関におけるデジタル化のポイント

はじめに、医療機関におけるデジタル化のポイントについて解説します。

横浜市医師会様が挙げられていた、会員医療機関・休日急患診療所におけるデジタル化のポイントは以下の2点です。

  • アナログからデジタルに移行して便利だと実感できるもの
  • 操作が簡単、使いやすいもの

「アナログからデジタルに移行して便利だと実感できるもの」としては、紙や手作業の業務が想像しやすいかと思います。

毎回手動で入力する必要があったり、大量の紙を扱ったりする業務では、デジタル化の恩恵を実感しやすいはずです。

「操作が簡単、使いやすいもの」については、ITツールの中でも比較的誰にでも使いやすいノーコードツールなどが該当するかと思います。
ノーコードツールの活用
横浜市医師会様は、利用中のノーコードツールとしてサイボウズ社の「kintone」とトヨクモの「kintone連携サービス」を挙げられていました。

資料内で「事務局職員が直感的にアプリの作成ができる」と記載されている通り、kintoneなら専門知識がなくともマウス操作だけで簡単に業務用のアプリが作れます。

トヨクモのkintone連携サービスは、そんな便利なkintoneを支える形で、kintoneの基本機能では実現できない「やりたいこと」を可能にするサービスとなっています。

横浜市医師会様が導入されているトヨクモのkintone連携サービスは、以下の通りです。

活用事例を見ていく上で、事前に理解しておきたい各製品の特徴は以下の通りです。

  • FormBridge:Webフォームに入力された内容が直接kintoneに自動保存される
  • kViewer:kintoneのアカウントを持っていない人にもkintone内の情報を共有できる
  • PrintCreator:kintone内のデータを自由なレイアウトに載せて出力できる

それでは、横浜市医師会様が3つのトヨクモ製品を活用して、どのような業務を効率化されているのか分かりやすく解説していきます。

【FormBridge×PrintCreator】問診票の事前作成

横浜市医師会様では、FormBridgeとPrintCreatorを組み合わせて問診票を事前作成できる仕組みを発表しました。

FormBridgeで受診者を受付

最初の受付には、トヨクモのFormBridgeで作成したWebフォームが使われています。なお、Webフォームへの誘導は、QRコードとリンクになります。
Webフォームには、氏名や生年月日、住所や電話番号などの基本情報に加えて、来所予定時間や症状などの入力欄が設けられています。

また、条件分岐を活用することで、薬を飲んでいる方にはテキストボックスを表示し、飲んでいない方には表示しないという運用になります。

>>フォームブリッジの条件分岐で最適なフォームをスマートに作成!

PrintCreatorで問診票を出力

受診者がWebフォームへの入力を完了すると、「問診票を出力する」というボタンが表示されます。このボタンを押すと、PrintCreatorから問診票が即座に出力されます。

仮に受診者が問診票を出力せずとも、この時点でkintoneにデータが保存されているので、診療所側があとから出力することも可能です。

初心者の方にも分かりやすいように、システムの流れを解説すると以下のようになります。

  • FormBridgeで作成したWebフォームに受診者の情報を入力してもらう
  • Webフォームに入力された内容がそのままkintoneに自動で保存される
  • kintoneに保存された受診者の情報を参照してPrintCreatorで問診票を出力

なお、Webフォーム入力後に出力ボタンを表示させるには、FormBridgeとPrintCreatorの連携が必要になります。

>>FormBridge×PrintCreator連携でできること11選!

kintoneで受診者一覧を確認

最後に、以下は受付スタッフ用Webフォームの保存先となるkintoneアプリの画面です。Webフォームに入力された情報がそのまま保存され、一覧で見やすく表示されています。

kintoneの機能で、来所予定時間順に並び替えることもできるため、何時にどのような症状の患者が来るのか把握しやすくなります。

【FormBridge×PrintCreator】チラシ作成システム

横浜市医師会様では、問診票の事例と同じくFormBridgeとPrintCreatorを組み合わせて、チラシ作成システムを構築されています。こちらは、自治体提供の掲示物データに手書きやファイル形式の問題点があったため、医師会側でチラシを作成することを決めて構築されたシステムとのことです。

FormBridgeで掲示情報を入力

掲示する情報の入力には、FormBridgeが使われています。フォーム内に、医療機関検索という検索窓がありますが、こちらはkViewerルックアップが使用されています。

kViewerルックアップは、kintone内に保存されているデータをFormBridgeのフォーム上に参照・引用できる機能です。

kViewerルックアップを使うことで、入力の手間が削減され、入力ミスなどの発生も防止することができます。

>>操作ガイド「kViewer連携でできること」

なお、横浜市医師会様もヘッダーを自社名にしているように、FormBridgeではヘッダーやフッター、faviconやロゴなどを自由にカスタマイズ可能です。

PrintCreatorでチラシを作成

フォームに入力された情報を元に、PrintCreatorでチラシを作成されています。

自治体作成のものはワクチンの種類や医療機関名を手書きで記載する必要がありましたが、PrintCreatorで出力するようにしたことで手入力の手間がなくなっています。

PrintCreatorでは背景PDFやレイアウトを自由に設定して出力できるので、見た目も整っていて非常に見やすいです。

kViewerの活用事例

ここからは、横浜市医師会様が発表された活用事例のうち、kViewerが使われているものに絞ってご紹介します。

なお、事例内のビューの種類について詳しく知りたい方は以下をご確認ください。

>>操作ガイド「ビューの種類について」

情報共有ページ

リストビューを使用して、新型コロナワクチン予防接種の情報共有ページを作成されています。テキストにリンクを付けることで、動画へ誘導したり、PDFをダウンロードできるようにしたりと、ただ画面を見せるだけにとどまらない使い方がされています。

スケジュール管理アプリ

出張時に使用するスケジュール管理システムの一部に、kViewerが組み込まれています。

顔写真付きで視認性が高い

kintoneに個々のスケジュールを入力し、そちらをカードビューで顔写真付きで公開することで、誰がどんなスケジュールで動くのか非常に分かりやすくなっています。

カードビューは、画像が大きく表示されるため視認性が高く、社員名簿や商品ページなどを作成する際にもおすすめです。

ペーパーレス打合せアプリ

打ち合わせ資料の公開・共有に、kViewerが使用されています。


データの参照元となるkintoneアプリには、打ち合わせのタイトルや開催日時、担当役員やファイルなどの項目が設けられています。

それをそのままkViewerで公開することで、kintoneライセンスを持っていない人でも、kintoneで管理されている資料を検索・閲覧できるようになっています。

また、ビューをよく見ると「今日/今日以降/全件」という項目があるため、そのとき必要な資料を絞り込んで表示できるようにしていることが分かります。

プラットフォームを統一するメリット

ここまで活用事例をご紹介してきましたが、最後に組織全体でプラットフォームを統一するメリットについて解説します。

横浜市医師会様は、医師会でプラットフォームを共有するメリットとして、「テンプレートを共有すれば、医師会同士でデジタル化を共有できる」と挙げられていました。
実際に、kintoneやトヨクモ製品には、テンプレートをインポートしてアプリやフォームを作成する機能があります。

そのため、各団体が業務効率化を行い、成功例をシェアする形でテンプレートを共有していけば、かなりの効率で業界全体のデジタル化が進んでいくのではないでしょうか。

30日間の無料お試し実施中!

横浜市医師会様が発表されたデジタル化事例の内、トヨクモ製品の活用事例をピックアップしてご紹介しました。

事例で使用されていたFormBridge、kViewer、PrintCreatorを含むトヨクモ製品では、30日間の無料お試しを実施しております。

何度でも無料でお試しいただけますので、まずは少人数で試してみて、よければ2回目、3回目…と規模を広げて慣らしていくという使い方も可能です。

製品の機能を学べたり、操作感を把握できたり、本番での運用を想定して環境を準備できたりとさまざまなメリットがあるので、気になる方はぜひお気軽にお申込みください。

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なお、FormBridgeとPrintCreatorを組み合わせて問診票を作成されていたように、トヨクモ製品には”組み合わせることで活用の幅が広がる”という特徴があります。

お試し環境同士でも連携機能をお試しいただけますので、ぜひトヨクモ製品を組み合わせて、より便利にご活用いただけますと幸いです。

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トヨクモ編集部


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