kintoneには、学生がなりたい自分を見つけるためのキャリア相談サービス「キャリアコーチング」を管理するためのキャリアコーチング履歴管理アプリが搭載されています。
不確実性の時代を迎え、学生向けのコーチングの需要が高まるなか、キャリアコーチングを円滑にするkintoneのアプリは、非常に有用です。
一方で、kintoneのキャリアコーチング履歴管理アプリは、ニッチな分野でもあることから、認知度は高くありません。
そこで、本記事は、キャリアコーチング履歴管理アプリの3つの機能について解説した後、キャリアコーチングの履歴管理の効率性を高めてくれるトヨクモのkintone連携サービスを2つ紹介します。
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kintoneでキャリアコーチングの履歴管理ができる
すでにkintoneを導入している方であれば、キャリアコーチングの履歴管理にkintoneサンプルアプリの「キャリアコーチング履歴管理」アプリを活用するのがおすすめです。
キャリアコーチング履歴管理の主な機能は次の3つです。
- 学生の状況の変化をリアルタイムで管理できる
- 添付機能で使用した資料の管理も簡単
- カレンダー画面で予定の管理もできる
ここからは、3つの機能について解説します。
学生の状況の変化をリアルタイムで管理できる
キャリアコーチング履歴管理アプリは、学生の状況の変化をリアルタイムで管理できます。
具体的には、学生の将来の目標に対し、都度「現状」「課題」「次のすべきこと」を記載し、学生の行動と目標を細かく管理することが可能です。
たとえば、コーチング担当者が難関資格を目指す学生へのコーチングを実施した後、コーチング結果をもとにキャリアコーチング実施履歴の現状に「目標に向けて特に活動していない」、課題に「学習環境」といった具合に記載していきます。
学生の状況やテーマにもよりますが、キャリアコーチングを実施する頻度は、2〜4週間に1回と高頻度です。
キャリアコーチング履歴管理アプリは、頻繁にコーチングを実施するなかでも、学生の状況を随時可視化できることから、学生の成長を追跡するうえで役に立つでしょう。
添付機能で使用した資料の管理も簡単
キャリアコーチング履歴管理アプリは、ファイルの添付機能が実装されていることから、使用した資料の管理が簡単です。
アプリのファイル添付機能のユースケースには、弁護士を目指す法科大学院生へのコーチングがあります。司法試験には論文式試験が課されることから、論文式試験の練習課題提出やフィードバックといったやり取りの管理がファイルの添付機能で可能になるでしょう。
もちろん、ファイルの添付機能を使う機会は、弁護士を目指す学生に限りません。専門性が高いスポーツや起業といったコーチングでも、ファイルの添付機能は有用といえるでしょう。
カレンダー画面で予定の管理もできる
キャリアコーチング履歴管理アプリは、カレンダー画面で予定の管理ができます。
カレンダー画面では、「いつ」「どの学生」に対してコーチングを予定しているかが一目で把握可能です。担当する学生のみを表示することもできます。
とはいえ、カレンダーに履歴を入れていたとしても、予定を忘れる場合があるでしょう。予定を忘れないために有効な機能は、リマインダーの条件通知です。
リマインダーの条件通知を使うことで、予定が入っている当日や、予定時間の2時間前にコーチング担当者に通知が行くような設定を行えます。
フォームブリッジ×kViewerでキャリアコーチングの履歴を登録・公開
キャリアコーチング履歴管理アプリは、フォームブリッジやkViewerなど、トヨクモのkintone連携サービスを利用することで、より効率良くキャリアコーチングの実施履歴を管理できるようになります。
kintone連携サービスで実現する機能は、次の3つです。
- フォームブリッジで学生ごとのキャリアコーチングシートを作成
- kViewerでそれぞれの学生が閲覧できるように
- Toyokumo kintoneApp認証を活用し開示情報をメールアドレスで管理
ここからは、上記3つの機能について解説します。
フォームブリッジで学生ごとのキャリアコーチングシートを作成
Web上に公開するフォームを作成できるkintone連携サービス「フォームブリッジ」は、個別の学生に応じたキャリアコーチングシートの作成を可能にします。
学生を対象にしたキャリアコーチングは、社会人向けのコーチングと異なり、「ぼんやりと未来に対して不安がある」や「今の生活に違和感を感じている」、「目標に向かって行動を移せない」といった具合に抽象的な場合が少なくありません。
このため、キャリアコーチングの実施履歴を記載する際に、「現状」や「課題」、「次にすべきこと」といった既成の聞き取り項目では、内容的に不足している場合もあるでしょう。
そこで、フォームブリッジのフォーム作成やフォームレイアウトの機能を使うことで、キャリアコーチング履歴を独自のフォーマットに改変可能です。
たとえば、初期設定の「次にすべきこと」を「ゴール」や「アクションプラン」に改変することで、抽象的な内容に留まっていた当初のコーチング履歴の管理から、最終的には、具体的な行動の管理へと落とし込めるでしょう。
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kViewerでそれぞれの学生が閲覧できるように
「kViewer」を利用すると、kintoneのライセンスがない学生がキャリアコーチングの履歴を閲覧できるようになります。
kViewerは、学生に公開するフィールドやレコードを見せたいものだけに絞ることが可能です。このため、余計な情報を外部に公開してしまう心配がないほか、キャリアコーチング履歴管理アプリに登録されている内容をわざわざ書き換える必要がありません。
たとえば、キャリアコーチング実施履歴の項目のうち、外部公開が難しい項目については、非公開としたうえで、それ以外を公開にするといった設定が可能です。
さらに、フォームブリッジと連携すれば、学生本人が閲覧しているコーチング履歴のデータを編集できます。学生の主体性を重視する場合は、kViewerとあわせてフォームブリッジも活用し、編集可能な状態でコーチング履歴を学生に開示するとよいでしょう。
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Toyokumo kintoneApp認証を活用し開示情報をメールアドレスで管理
Toyokumo kintoneApp認証を使うと、外部に開示するキャリアコーチングの履歴をメールアドレスで管理が可能です。
具体的には、学生ごとのコーチングシートと学生本人のメールアドレスを紐づけることで、学生はメールアドレスだけですぐに自分のキャリアコーチングシートを確認できるようになります。
学生は、一度Toyokumo kintoneApp認証を通ると、認証のかかったフォームブリッジ/kViewerで作成したシートを、その度ごとの認証なしで行き来することが可能です。
この点、Toyokumo kintoneApp認証は、コーチングの回数が複数にわたる場合に有効なアプリだといえるでしょう。
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kintoneでのキャリアコーチング履歴管理を実現しコーチ・学生の負担を軽減
キャリアコーチング履歴管理アプリは、学生の状況の変化や、コーチングに使用した資料を一元的に管理ができます。また、カレンダー画面で予定の管理も可能です。
さらに、キャリアコーチング履歴管理アプリは、フォームブリッジやkViewerなど、トヨクモのkintone連携サービスを利用することで、より効率よくキャリアコーチングの実施履歴を管理できるようになります。
このうち、フォームブリッジは、フォーム作成やフォームレイアウトの機能を使うことで、キャリアコーチング履歴を独自のフォーマットに改変可能です。
このように、kintoneのキャリアコーチング履歴管理アプリは、ニーズが増え続けるキャリアコーチングの履歴を管理するうえで欠かせないアプリです。
利用する際に特別なスキルを必要としないため、特にコーチング業を専業としている方は、積極的に活用するとよいでしょう。