kintoneでワクチン予約システムを構築するには?開発事例や連携サービスも

ワクチン接種の管理業務や予約システムを構築するにあたって、業務アプリ開発ツール「kintone(キントーン)」の利用を検討している方もいるのではないでしょうか。

kintoneを上手く活用することで、ワクチン接種予約から接種情報の管理、システムの情報連携までを一気通貫で行えるシステムを構築することができます。

本記事では、kintoneでワクチン接種予約システムを開発した事例5選や、フォーム構築に役立つkintoneの連携サービスについて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

kintone×ワクチン予約システムの開発事例5つ

まずは、kintoneを使ってワクチン予約システムを開発した事例を紹介します。

1. 横浜市医師会

▲画像引用:横浜市医師会様活用事例|Toyokumo kintoneApp

横浜市医師会は、kintoneとトヨクモの連携サービスを組み合わせて、コロナワクチン接種管理システムを1ヶ月というスピード感で構築から運用まで実現しました。

■トヨクモのkintone連携サービス

FormBridge kintoneライセンスがなくてもアプリにデータを登録できる
kViewer kintoneライセンスがない人に、kintoneアプリのデータを共有できる
kMailer kintoneアプリのデータを引用してメール送信できる

kintoneで看護師と医師の情報を登録するアプリと、接種会場を登録するアプリを同時並行で開発しました。医療機関には、トヨクモ製品の「FormBridge」から、看護師に登録してもらうように呼びかけを行いました。

登録してもらった看護師には確認メールを1通ずつ送っていたものの、手間がかかることから、看護師登録アプリの内容を「kViewer」のマイページで参照できるように。

そして、登録者に対しては「kMailer」で確認メールを送信し、前日の確認連絡やキャンセル分の補充といった作業もkintoneでカバーしました。

横浜医師会ではkintoneとトヨクモ製品を組み合わせて、さまざまな業務課題を解決できており、今後もさまざまな業務に展開していきたいとのことです。

kintone連携サービス活用事例 横浜市医師会 様 : コロナワクチン接種管理システムを、たった1か月で構築から運用ま…

2. 横浜市役所

▲画像引用:横浜市役所様活用事例|Toyokumo kintoneApp

横浜市役所では、kintoneとトヨクモ製品を活用し、新型コロナワクチン接種予約に関する業務を効率化することを実現しました。

予約が取れない市民や電話対応に追われる病院の手間を省くべく、「空き状況検索サイト」と「協力医療機関名簿管理」のシステムを構築しました。

FormBridgeとkViewerを組み込み、Webサイトからの予約と電話予約の両方に対応できるようになり、名簿管理の更新作業も大幅に短縮できるようにしたとのこと。

新型コロナワクチンに関するルールや業務連絡も「kViewer」で共有することで、kintoneアカウントがない人もリアルタイムで情報を確認できるようになりました。

3. 藤沢湘南台病院

藤沢湘南台病院では、kintoneとトヨクモ製品を活用して、新型コロナウイルス感染症対策としてワクチン接種予約システムを開発しました。

ワクチン接種予約を紙の台帳で管理する病院もあったようですが、申し込み数が多いことを想定すると、手作業では運用が回らないという懸念がありました。

また、突然ワクチン接種開始が決定されたため、ルールや運用方法が定まっていない状況でシステムを外注するのは難しいという課題も。

そこで、ルールや運用方法に応じてシステムを柔軟に変更できるkintoneとトヨクモ製品の導入を決定しました。

kViewerとFormBridgeを活用し、地域住民に接種日程と予約残数を公開して申し込みできるように。また、予約登録アプリの情報をもとに予約残数をリアルタイムで計算できる仕組みをプラグインで作りました。

参考記事:https://healthcare.jbcc.co.jp/casestudy/fujisawa-shonandai.html

4. 広島市

広島市は、kintoneを導入して各医療機関への新型コロナウイルスワクチン数量確認システムをわずか2週間で構築しました。

以前までは、ワクチン希望数量をメールで受付、表計算ソフトで管理の上、数量の最終確認を電話で行っていました。しかし、1日あたりの数量が多いことからオペレーションミスにもつながりかねないと考え、kintoneを導入することに。

ワクチンの希望数量を各医療機関から直接入力・共有できるようになり、数量の最終確認などによる電話対応が削減されました。

申し込み漏れの防止やオペレーションミスを回避し、効率的に必要なワクチンの数量分配が可能になったようです。

参考記事:https://topics.cybozu.co.jp/news/2021/10/13-9126.html

5. 北海道石狩市

北海道石狩市では、新型コロナウイルス接種の予約・受付をスムーズに処理するために、kintoneを使ったコロナワクチン管理システムを構築しました。

市民がWebサイト上に表示された予約可能な日時、会場などを選ぶだけで、自動的に予約が完了するシステムです。

以前までは申請の受付から処理まで、すべて紙で行っていましたが、申請が殺到し処理がパンク寸前に陥ることもありました。

システム導入後は、会場での業務も少人数で効率よく回せるようになり、速いペースで接種を進められるようになり、業務効率化や生産性向上につながったようです。

参考記事:https://www.jt-tsushin.jp/articles/column/otsuka-shokai-report-20211116

 

ワクチン予約システム構築ならkintone連携サービスの「FormBridge」「kViewer」がおすすめ

kintoneでワクチン接種予約・管理システムを構築するなら、トヨクモのkintone連携サービス「FormBridge」「kViewer」の活用がおすすめです。

FormBridge kintoneライセンスがなくてもアプリにデータを登録できる
kViewer kintoneライセンスがない人に、kintoneアプリのデータを共有できる

FormBridgeは、予約や登録フォームを作成して、入力されたデータをkintoneに直接登録できるシステムです。接種予約やワクチン数の申請・管理をスムーズに行えるようになります。

kViewerは、FormBridgeで登録された予約情報を確認できるシステムです。kintoneアカウントを持っていない予約管理担当者にも共有することができます。

それぞれの機能についてさらに詳しく見ていきましょう。

FormBridgeの機能

Formbridgeは、kintoneアカウントがない人でもkintoneに直接データを自動で保存できるフォームを作成するツールです。

ワクチン接種予約者が入力した情報をkintone内に手動で移し替える必要がないため、入力ミス・漏れを防止し、業務効率を改善できます。

条件分岐や住所自動入力、多言語など高度なフォームを作成でき、自動返信メールや入力内容の一時保存などにも対応していることが特徴。

フォームのURLは自動生成されるので、ホームページに埋め込んだり、QRコード化して配布したりと、活用しやすいことも強みです。

kViewerの機能

kViewerは、kintoneアカウントを持たないユーザーにも、簡単にkintone内の情報を公開可能にするサービスです。

kViewerでは、以下の8つのViewから最適なものを選択でき、ダッシュボード機能によって、複数のViewをまとめて表示することもできます。

  • リストビュー
  • ダッシュボードビュー
  • グラフビュー
  • 高度なグラフビュー
  • カードビュー
  • セグメントビュー
  • カレンダービュー
  • Myページビュー

たとえば、リストビューとカレンダービューを組み合わせることで、kintoneアカウントを持っていない予約担当者にも気軽に予約情報を共有できるようになります。

FormBridge・kViewerの利用料金

FormBridgeとkViewerのそれぞれの利用料金は以下の通りです。

■FormBridgeの利用料金

無料お試し ライト
コース
スタンダード
コース
プレミアム
コース
プロフェッショナル
コース
初期費用 0円
月額費用 0円 6,000円 9,000円 14,000円 24,000円

■kViewerの利用料金

無料お試し ライト
コース
スタンダード
コース
プレミアム
コース
プロフェッショナル
コース
初期費用 0円
月額費用 0円 6,000円 9,000円 15,000円 24,000円

※コースによって利用できる機能が異なります。
※お試し中はプロフェッショナルの機能をご確認いただけます。

FormBridge・kViewerの口コミ・導入事例

ここでは、FormBridge・kViewerを導入したお客様の口コミを紹介します。

■FormBridgeの口コミ

トヨクモのサービスは、登録フォームだけでなく、メール・ビューワー・出力の製品が全て揃っており、連携が容易。すべての工程をシステム的に完全自動化できました。

参考:神奈川県庁様|活用事例

フォームブリッジを使用することで、応募者情報をkintoneに自動登録することができ、kMailerを使用することで、kintoneのステータス変更のタイミングで、合否メールを自動送信することができるようになりました。

参考:株式会社知財コーポレーション様|活用事例

■kViewerの口コミ

社内外問わずkintoneライセンスを持っていない人にも情報を共有できるので、会議室サイネージやアンケート結果の表示にも活用しています。

参考:横浜市医師会様|活用事例

kViewerダッシュボードで施設の情報をまとめて確認できるようになり、施設長が多数のkintoneデータを確認する手間を省けるようになりました。

参考:株式会社アルファコーポレーション様|活用事例

まとめ

ワクチン接種予約・管理システムを構築する際は、業務改善サービス「kintone」およびトヨクモのkintone連携サービスを活用するのがおすすめです。

契約数は1万件を突破し、サイボウズのオフィシャルパートナー評価制度においても全製品で受賞と、実績と使いやすさに定評があります。

■kintone連携サービスの主な機能

FormBridge kintoneライセンスがなくてもアプリにデータを登録できる
PrintCreator kintoneアプリのデータをPDFで出力できる
kViewer kintoneライセンスがない人に、kintoneアプリのデータを共有できる
kMailer kintoneアプリのデータを引用してメール送信できる
DataCollect 複数のkintoneアプリに登録されたデータを集計できる
kBackup kintoneアプリに登録されたデータを安全にバックアップする

kintone連携サービスは何度でも利用可能な30日間無料お試しも用意しているので、「自社の業務で試したい」「実際の操作感を知りたい」とお考えの方は、ぜひお問合せください。


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