kintoneのデータ集計機能の概要・設定と使い方

kintoneの基本機能には、アプリに保存したデータやテーブルを集計し、表やグラフで表示する集計機能が備わっています。営業成績や製品ごとの売り上げも、グラフ化すれば一目瞭然。今回は、その集計機能でできることや、使い方を解説します。

さらに、基本機能ではできないアプリ横断集計や、定期的な自動集計を可能にするプラグインや連携サービスもご紹介しますので、ぜひご一読ください。

kintone基本機能の集計、計算機能と使い方

kintoneには、同じレコード内のデータ同士で集計を行うテーブル集計機能があります。簡単に使い方を確認してみましょう。

単純な集計(同じレコード内)の使い方

同じレコード内での集計機能は、アプリ作成時に「計算」フィールドを設置することで行えます。

フィールドを設置したら、計算式を設定します。計算式の設定は計算フィールドから行いますが、計算式には数値フィールドのフィールドコードが必要なので、まずは数値フィールドからそちらを設定します。

計算に使いたい数値フィールドにカーソルを近づけ、表示されるネジアイコンから設定を開きます。

 

フィールドコードを設定します。デフォルトでは「数値」と設定されていますが、フィールド名と一致させておくとわかりやすいでしょう。今回は、単価×ユーザー数=小計の計算をしたいので、数値フィールドのコードはそれぞれ「単価」「ユーザー数」としています。

計算フィールドの設定を開き、式を設定します。

緑色の枠で示した「計算式の書き方」を参考に計算式を入力し、設定完了です。
関数とフィールドコードは、それぞれ青枠で示したボタンから挿入できます。

数値フィールド(単価、ユーザー数)を入力すると、計算フィールド(小計)が自動で入力されました。

なお、kintoneで利用できる関数一覧は、kintoneヘルプページからご確認いただけます。

さらにkintoneでは、ここで計算した数値を使って簡単にグラフを作成することもできます。レコード一覧画面上部の集計アイコンをクリックします。

作成したいグラフの種類を選択します。キャプチャでは、製品別売上見込みのグラフを作成するために、横棒グラフを選択しています。

グラフの各項目を設定します。キャプチャでは、大項目を製品名として、集計方法を製品別の「小計」の合計としています。

「条件」項目からは、グラフに反映するレコードを絞り込むことが可能です。例えば、特定時期の売上見込みのグラフを作成したいときには、ドロップダウンから「見込み時期」を絞り込むことができます。

「適用」をクリックして、作成完了です。

クロス集計の方法

集計機能では、複数の項目を掛け合わせてクロス集計表を作成できます。先ほどの集計アイコンからグラフの選択に入り、「クロス集計表」を選択します。

グラフ作成時と同様に、各項目と集計方法を設定します。

設定を適用して作成完了です。

ここまで、kintoneの集計をご紹介しましたが、kintoneの基本機能で使える集計機能は単純な計算に限られており、複雑な関数やアプリ間を跨いだ計算はできません。

kintoneの集計機能を拡張するには、連携サービスの活用がおすすめです。

kintoneの複数アプリ間で情報の収集・計算・加工ができるサービス「DataCollect

複数アプリの異なるレコードを集計するには

アプリ間を跨いだ計算ができないと、例えば予算アプリと実績管理アプリを横断して予実管理を行ったり、製品別のアプリで管理している売り上げの合計を集計したりする時に不便ですよね。そこで、kintoneの集計機能を拡張できる連携サービスをご紹介します。

連携サービス「DataCollect」を使う

トヨクモが提供するDataCollectは、kintone内のデータで、複雑な関数を用いた計算やアプリ間を横断しての集計を可能とする連携サービスです。集計方法の選択肢が増えるだけでなく、定期的に自動集計を行ったり、kintone上にワンクリックで集計を行うボタンを設置できたりと、集計業務の負担を大幅に軽減できます。

【DataCollectでできること】

  • 35種類の関数を用いた計算(利用できる関数の一覧はこちら
  • 定期的な自動集計
  • リアルタイムの集計
  • 複数アプリ間の集計、集計結果の一元管理
  • トヨクモが提供する他の連携サービスとの連携

【Datacollectの活用例】

  • 予算管理アプリ-実績管理アプリ間を横断集計→結果を予実管理アプリに自動反映
  • 交通費や備品購入など、経費申請アプリ間を横断集計→経費精算アプリに自動反映
  • 受注管理アプリ-発注管理アプリを横断集計→在庫管理アプリに自動反映
  • kMailer(kintoneと連携できるメール配信サービス)と連携してメルマガ開封率の集計
  • プリントクリエイターと連携して集計結果から帳票自動出力

DataCollectの活用方法や設定方法の詳細は、以下の記事や動画からもご確認いただけます。毎日の集計や決算期に追い込まれがちな方、一見の価値ありです。

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「予実管理アプリパックon kintone」を使う

株式会社アイティーフィットが提供する「予実管理アプリパックon kintone」では、既存アプリで管理している実績データを集計して粗利率や目標差異・達成率を算出し、クロス集計表として出力できます。

集計結果のクロス集計表も、マウスオーバーで縦横列にガイド(ハイライト)が表示されたり、一画面で参照できる情報量が多くなっていたりと、kintone基本機能のものと比べて見やすさにこだわっています。他にも、日付変更時刻の指定や英語表記対応など、グローバル展開を意識した機能も搭載。詳細は、以下のページからご確認いただけます。

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kintone(キントーン)の「プラグイン・連携サービス」をご紹介します。プラグインや外部サービスとのデータ連携でキント…

「krewData」を使う

メシウス株式会社が提供する「krewData」では、アプリ間を跨いだ集計結果を一元管理できます。kintoneレコード内の特定フィールドをキーに、データをグループ化して集計を行うことが可能です。例えば案件管理アプリの中から、担当している営業部門ごと、案件確度ごとの売り上げや受注、失注率の集計ができます。

krewDataについては複数の活用方法が公式から紹介されているので、詳しくはそちらをご確認ください。

krew - Excel感覚で操作できるメシウスのkintoneプラグイン

krew(クルー)で作成したアプリのサンプルを閲覧することができます。…

活用目的や運用環境に合う連携サービスを

ここまで、kintone基本機能の集計機能でできない集計をサポートするプラグインを複数ご紹介しました。それぞれの機能を比較して活用目的に合うサービスを選んでいただくのはもちろん、自社の運用環境と各サービスの相性もご検討ください。

トヨクモが提供する他の連携サービスをご利用いただいている場合は、トヨクモ製品同士の連携が可能となるため、DataCollectがおすすめです。

kintoneで複数レコードの集計をしたいなら

kintone連携集計ツール「DataCollect」

DataCollectなら普段利用している Excel等の表計算ソフトと同じ感覚で関数や式の設定が可能。

複数アプリの集計は連携サービスを使おう

今回は、kintone基本機能でできる集計機能の使い方と、もっと便利に活用するための連携サービスをご紹介しました。ご紹介したDataCollectは、30日間のお試しが可能です。ご興味を持っていただけた方は、ぜひご検討ください。


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