受付フォームとは?作成方法やおすすめツール8種を紹介

近年では、企業は業務効率化と顧客満足度向上を目的として、さまざまなデジタルツールを導入しています。受付フォームはそのうちの1つとして、顧客との接点となる重要なツールとして用いられるケースも多いでしょう。
そこで今回は、受付フォームの概要から作り方、作成時のポイントなどを紹介します。おすすめのツールも8種類紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
受付フォームとは
受付フォームは、Webサイトやアプリ上で顧客が情報を入力できるフォームです。問い合わせ、予約、資料請求など、さまざまな目的で受付フォームを利用できます。入力項目も自由に設定できるため、欲しい情報を設問として用意しましょう。
受付フォームは顧客側からは手軽に企業と繋がれる、企業側は顧客の情報を収集できると、双方にメリットがあるのが特徴です。企業は受付フォームで収集した情報をもとに、各種施策に繋げることもできます。
受付フォームの活用例
受付フォームは、さまざまな場面で活用できます。代表的な活用例は、以下のとおりです。
- 問い合わせ受付
- 予約受付
- 資料請求
受付フォームを活用すれば、顧客からの問い合わせを24時間365日受け付けられるようになります。送信された問い合わせ内容を分類して、担当部署に自動的に振り分ければ、効率よく対応することが可能です。
受付フォームのメリット
受付フォームを導入することで、以下のようなメリットが得られます。
- 手間のかかる受付業務を効率化できる
- 24時間365日いつでもどこでも受付できる
- 顧客情報などをまとめて収集できる
- 入力内容の誤りを防げる
- 分析/集計がしやすい
それぞれ詳しく解説します。
手間のかかる受付業務を効率化できる
従来、イベント申し込みや資料請求などの受付業務は、電話、メール、紙の申し込み書などを用いて手作業で行われていました。しかし、受付フォームを導入すれば、これらの業務を自動化することが可能になります。
手作業で情報を収集したり、入力したりする手間が一切なくなるため、人件費の削減にも繋げられるでしょう。
24時間365日いつでもどこでも受付できる
電話やメールによる受付では、常にオペレーターを用意しておく必要があり、営業時間外の対応はできませんでした。一方、受付フォームを導入した場合は24時間365日いつでも受付できるようになり、顧客の生活スタイルを問わず利用してもらえます。
たとえば、普段から家に帰るのが遅い方の場合、電話だと受付時間に間に合わない可能性がありますが、受付フォームであれば問題なく利用可能です。企業側も常に担当者を置く必要がなくなり、手間と時間を削減できるでしょう。
顧客情報などをまとめて収集できる
受付フォームに入力された情報は、自動的にデータベースに保存されます。予約や問い合わせに必要な情報はもちろん、氏名やメールアドレスといった顧客情報もまとめて収集できるのが魅力です。
収集した情報をもとに戦略を練ったり、新たなアプローチをかけたりすることもできます。収集した情報は、さまざまなシーンで活用可能です。
入力内容の誤りを防げる
受付フォームには、入力ミスがあった際にエラー表示をさせる機能が搭載されているケースがほとんどです。そのため、顧客の入力ミスを防ぎ、正しい情報を収集できます。
また、入力された情報は自動保存される仕組みなので、手作業でデータ入力をする必要はありません。企業側も誤入力を防ぎ、正確な情報を保存しておけるでしょう。
分析/集計がしやすい
受付フォームに入力された情報は、簡単に集計/分析ができます。情報を集計/分析すれば、顧客の属性やニーズを把握できます。得た情報をもとに、今後のマーケティング活動などに役立てられるのもメリットの1つです。
分析機能のついたツールを使用して受付フォームを作成すれば、集計や分析を同ツール内で行うこともできます。
受付フォームの作り方
受付フォームの作り方には、以下3つの方法があります。
- コードを用いて一から作成する
- WordPressのプラグインを利用する
- フォーム作成ツールを使う
コードを用いて一から作成する場合には、プログラミングなど専門的な技術と知識が必要です。こだわりの受付フォームが作成できる一方、手間と時間がかかる点に注意しましょう。
WordPressのプラグインを利用する方法は、シンプルな受付フォームが手軽に作成できるのが特徴です。なかには、無料で利用できるものもありますが、カスタマイズ性に優れているものは少ないでしょう。
フォーム作成ツールを使う方法は、手軽かつ短時間で本格的な受付フォームを作成できるのが特徴です。テンプレートなどを使って簡単に作成したり、自社の業種に合わせてカスタマイズしたりもできるため、もっともおすすめの方法と言えます。
受付フォーム作成におすすめのツール8種
受付フォーム作成におすすめのツールを8種類紹介します。どのツールも簡単に使えるので、ぜひ試してみてください。
1.FormBridge(フォームブリッジ)
トヨクモが提供している、FormBridge(フォームブリッジ)をkintoneと連携させれば、手軽に受付フォームが作成可能です。
FormBridgeは、フォームで収集したデータをkintoneに自動連携できます。シンプルかつ使いやすいインタフェースで、初心者でも使いやすいでしょう。
受付フォームの活用方法に合わせ、さまざまなタイプのフォームが簡単に作成できます。kintoneと連携させれば、データの収集や分析がしやすいのも魅力です。
主な機能 | ・URL自動生成 ・フォームURL変更 ・iframe埋め込み ・スマホ用レイアウト ・JavaScript/CSSカスタマイズ ・数値計算 ・条件分岐 ・ステップフォーム ・多言語機能 ・自動返信メール ・自動採番 |
料金 | ライト:6,000円(税別)/月 スタンダード:9,000円(税別)/月 プレミアム:14,000円(税別)/月 プロフェッショナル:24,000円(税別)/月 エンタープライズ:50,000円(税別)/月 |
2.Google フォーム
▲出典:Google フォーム
Google フォームは、無料で利用できるフォーム作成ツールです。利用にはGoogleのアカウントが必要ですが、直感的な操作で簡単にフォームを作成できます。PC、スマートフォン、タブレットなど、あらゆるデバイスで利用可能です。
シンプルで使いやすいほか、テンプレートなども用意されているため、受付フォーム作成が初めての方でも安心して使えるでしょう。回答結果の自動集計やグラフ化機能などもあり、手軽にフォームを作成したい場合におすすめです。
ただし、有料のフォーム作成ツールと比較すると機能面はやや劣ります。また、カスタマイズ性がやや低いことから、凝った受付フォームを作成したい場合には向きません。
主な機能 | ・各種テンプレート ・自動集計 ・グラフで回答確認 ・レスポンシブデザイン ・共同作業 |
料金 | 無料 |
3.formzu(フォームズ)
▲出典:formzu
formzu(フォームズ)は、豊富な質問形式が選択できるフォーム作成ツールです。選択式、記述式、ファイルアップロード、チェックボックスなどから質問形式を選べ、多彩な受付フォームを作成できます。
また、論理分岐機能が搭載されているため、回答内容に応じて質問を表示/非表示にすることも可能です。自動返信メールや回答結果の分析といった便利機能が搭載されているほか、セキュリティ面でも優れているので安心して使えるでしょう。
無料と有料のプランがあり、予算や好みに合わせて使い分けられるのも嬉しいポイントです。ドラッグ&ドロップで直感的にフォームを作成でき、ツールの使用に慣れていない場合でも手軽に使えます。
主な機能 | ・暗号通信(SSL) ・自動返信メール ・PayPal決済(クレジットカード決済) ・Excel出力 ・ファイル受信 ・商品注文フォーム |
料金 | フリー:無料 パーソナル:17.2円(税別)/日、(515.6円(税別)/30日) ビジネス:32.9円(税別)/日、(986.3円(税別)/30日) プロフェッショナル:77.2円(税別)/日、(2316.3円(税別)/30日) |
※ 各料金年額の365日分の1日で算出
※()内は1日換算の30日で算出
※上記、年額以外に3か月/6か月の料金形態あり
4.formrun(フォームラン)
▲出典:formrun
formrun(フォームラン)は、ベーシック社が提供するフォーム作成ツールです。直感的な操作でフォームを作成できるほか、自動返信メール、入力チェック、データ分析など、豊富な機能が搭載されています。
SSL暗号化通信や不正アクセス防止機能など、高度なセキュリティ対策が備わっています。無料プランが用意されているほか、有料プランも14日間のお試しが可能です。
主な機能 | ・コード型フォーム作成 ・メール返信 ・顧客管理 ・外部ツール連携 ・EFO機能 ・各種セキュリティ対策 ・決済機能 |
料金 | FREE:無料 BEGINNER:3,880円(税別)/月 STARTER:12,980円(税別)/月 PROFESSIONAL:25,800円(税別)/月 |
5.Tayori(タヨリ)
▲出典:Tayori
Tayori(タヨリ)は、PR TIMES社が提供する、カスタマーサポートツールです。Webサイトに設置するだけで、お問い合わせフォーム、FAQ、アンケート、AIチャットなどの機能を簡単に利用できます。
顧客とのコミュニケーションを円滑にし、業務効率化に役立たせたい場合にはとくにおすすめです。
フォーム作成だけでなく、FAQ作成やチャットの導入など多岐に渡るサポートが受けられます。幅広いプランが用意されており、予算やフォームの作成数などに合わせたものを選んで契約できるのも特徴です。
主な機能 | ・FAQ作成 ・アンケート作成 ・チャットサポート導入 ・公開URL設定 ・サブドメイン設定 ・レスポンシブ対応 ・データのエクスポート機能 ・自動応答メール設定 ・Google Analytics 連携 |
料金 | フリー:無料 スターター:3,800円(税別)/月 プロフェッショナル:9,400円(税別)/月 エンタープライズ:25,400円(税別)/月 ※エンタープライズプランのみ、初期費用50,000円(税別)が別途必要 |
6.Conference ER(カンファレンスイーアール)
▲出典:Conference ER
Conference ER(カンファレンスイーアール)は、勘助社が提供する、イベントやカンファレンス申し込み受付に特化したWebフォーム作成ツールです。専門知識がなくても、入力、確認、完了画面から構成される本格的なフォームページを自動生成できます。
イベント運営の効率化と集客力向上を同時に実現したい場合には、とくにおすすめのツールです。また、フォームに送信された内容はデータベースに蓄積されるため、参加者管理や分析の際にも活用できます。
主な機能 | ・自由設定フォーム ・公開/停止タイマー ・申し込み締切日時タイマー ・申し込み者一覧表示 ・申し込み者データのダウンロード ・申し込み状態の管理 ・申し込みの変更/キャンセル ・自動確認メール ・参加者への一斉メール送信 |
料金 | 『Conference ER クラウド』 ベーシック:無料 プレミアム:750円(税別)/1イベント毎 ビジネス:2,700円(税別)/1イベント毎 エンタープライズ:4,500円(税別)/1イベント毎『Conference ER オンプレミス』 別途料金設定あり |
7.SECURE FORM(セキュアフォーム)
▲出典:SECURE FORM
SECURE FORM(セキュアフォーム)は、イー・ネットワークス社が提供するメールフォーム作成ツールです。直感的な操作のみで簡単に受付フォームを作成できるほか、オリジナルデザインでの作成にも対応しています。
自動返信メールや入力チェック、データ分析など豊富な機能が備わっているのも特徴です。デザインテンプレートやCSS編集機能があり、デザインを自由にカスタマイズできます。
主な機能 | ・オリジナルデザインのフォーム作成 ・回答データ保存 ・回答データ解析 ・スマホ/ガラケー対応 ・添付ファイル送信 ・フォームIP制限 ・トラッキングコード設置 ・パスワード制限 |
料金 | フリー:無料 ベーシック:900円(税別)/月 ビジネス:1,800円(税別)/月 |
8.Qubo REQUEST(キューボリクエスト)
▲出典:Qubo REQUEST
Qubo REQUEST(キューボリクエスト)は、アーティス社が提供するフォーム作成ツールです。専門知識がなくても、ドラッグ&ドロップで簡単にフォームを作成でき、お問い合わせ、資料請求、各種申し込みなど、さまざまな用途で活用できます。
また、豊富なテンプレートが用意されており、どのようにフォームを作成するか悩む方にもおすすめです。SSL暗号化通信や不正アクセス対策など、セキュリティ対策も充実しています。14日間の無料体験版が用意されており、気軽に利用できるのも魅力的です。
主な機能 | ・ファイルアップロード対応 ・多言語フォームの作成 ・reCAPTCHA設定 ・重複申し込み禁止設定 ・インポート/エクスポート機能 ・フォーム複製機能 ・自動返信メール設定 ・各種セキュリティ対策 |
料金 | BASIC:2,500円(税別)/月 PRO:4,000円(税別)/月 BUSINESS:6,500円(税別)/月 |
受付フォームを作成する際のポイント
受付フォームを作成する際のポイントは、以下のとおりです。
- 項目数を少なくし、シンプルにする
- モバイル対応にする
- エラー表示を設ける
- 入力しやすいデザインにする
- セキュリティ対策を講じる
それぞれの内容を詳しく解説します。
項目数を少なくし、シンプルにする
受付フォームは、できるだけシンプルに設計することが重要です。項目数が多すぎると、ユーザーが記入を途中で放棄してしまう可能性があります。複雑な質問は避け、ユーザーが自然に記入できるような質問の流れを作りましょう。
モバイル対応にする
近年、スマートフォンやタブレット端末でのインターネット利用が普及していることから、受付フォームは必ずモバイル端末に対応させる必要があります。モバイル端末に対応していない場合、思うように回答数が得られない可能性が高いでしょう。
画面サイズに合わせてレイアウトが自動調整されたり、タッチ操作による入力に対応していたりと、モバイル対応をさせることで回答率アップが期待できます。
エラー表示を設ける
入力ミスを防ぐために、エラー表示機能を設けることも大切です。エラーが発生した場合、どの項目が間違っているのかをユーザーに分かりやすく表示することで、効率よく修正を促せます。
必須項目が入力されていない、入力形式が間違っている、不適切な値が入力されているなどといった場合にエラー表示が出るように設定しましょう。
入力しやすいデザインにする
フォームのデザインは、ユーザーにとって入力しやすいものであることが重要です。とくに、以下のポイントに注意しましょう。
- 読みやすいフォントを使用する
- 行間を広くする
- 余白を確保する
- ボタンやリンクを分かりやすく表示する
細かな部分に気を配ることで、回答率を上げられます。
セキュリティ対策を講じる
受付フォームは顧客情報を入力するフォームのため、セキュリティ対策をしっかりと行うことも大切なポイントです。もし、情報が漏洩した場合は企業の信用を失う事態になりかねません。
SSL暗号化を使用したり、不正アクセスの防止対策を講じたりと、セキュリティ対策は重点的に行いましょう。また、収集したデータを適切に管理することも重要です。
まとめ:受付フォームをツールで作成して活用しよう
今回は、受付フォームの作成方法やおすすめのツールなどを紹介しました。kintoneはFormBridgeなどを活用することで、受付フォームを簡単に作成できます。
また、複数の業務アプリを連携し、営業活動や顧客管理を効率化させることも可能です。ぜひこの機会に、kintoneとFormBridgeを導入して受付フォームを作成してみてはいかがでしょうか。

トヨクモ編集部
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