つまずいたポイントまで全公開。kintone業務改善事例7選|トヨクモkintoneフェス2026
目次
トヨクモkintoneフェス2026「業務改善パネルギャラリー」をレポート!
この記事では、2026年7月24日にTODA HALL & CONFERENCE TOKYOで開催した、トヨクモkintoneフェス2026 リアル開催での常設展示「業務改善パネルギャラリー」をご紹介します。
「現場の制約の中で、どう折り合いをつけて設定したか。」
他社事例で本当に知りたいのは、完成した画面よりもそこに至るまでのプロセスではないでしょうか。
そこで今回は、ユーザーの皆さまから うまくいった工夫だけでなく、悩んだこと・つまずいたことまで教えていただきました。
登場するのは7社の業務改善担当者と、FormBridge・kViewer・PrintCreator・DataCollectの活用例。当日ご参加いただいた方は振り返りに、来場が難しかった方は新たな学びとしてご覧ください。
▲当日の様子
それぞれのパネルには、以下が記載されています。
- 画面のキャプチャ、説明
- 業務改善担当者(CREATOR)
- 概要
- 1.どんな現場の悩みを解決しましたか?
- 2.ここだけは見てほしい、工夫ポイント
- 3.悩んだ・つまずいたポイント
- 4.使ってみて、何が変わりましたか?
- 利用製品
ぜひ、その改善のアイデアだけでなく考え方や背景にも思いを馳せてご覧ください。
画像をクリックしていただくと拡大してご覧いただけます。
数十人の新入社員手続き 1~2人の人事担当でも簡単に|FormBridge
株式会社ブシロード そういちろうさん
これまで紙で記入・提出してもらっていた「入社記入表」。
労務管理、給与支給手続き等に使用する大切な書類で、入社時には必ず提出してもらうものです。
これをフォームにしてオンラインで提出してもらうようにしました
1.どんな現場の悩みを解決しましたか?
人事担当1〜2名に対して、毎月数十名の入社手続きが発生します。
紙ベースの記入表では回収・確認・管理がパンク寸前でした。
2.ここだけは見てほしい、工夫ポイント
「雇用形態の変更」を押すと条件分岐で必要項目が切り替わる設定です。雇用形態ごとに必要な情報が違うので、記入者に余計な項目を見せない。文言のわかりやすさとシンプルさにもこだわりました。
3.悩んだ・つまずいたポイント
必須項目の調整が一番苦労しました。「これは本当に全員に聞く必要があるのか?」を一つずつ精査する地道な作業の繰り返しです。
4.使ってみて、何が変わりましたか?
個人情報が書かれた紙のやり取りがなくなり、「慎重に扱わなきゃ」という心理的負担が激減。現場からも高評価をもらえています。
そういちろうさんにご協力いただいた活用事例記事は以下よりご覧いただけます。
■FormBridgeとkViewerで広がる可能性!説明要らずで静かに浸透する使いやすさ
半日かかってた集計作業、今は10分で終わります|DataCollect
ダイセー整備株式会社 佐藤さん
毎月半日かかっていた売上の締め作業を10分に短縮。
膨大なデータをDataCollectで組んだ99個の関数で処理し、売上集計から昨対比の確認まで、いつでも誰でも自分で見にいける環境を実現しました。
1.どんな現場の悩みを解決しましたか?
毎月の売り上げの締め作業に半日を費やし、他の担当者からの依頼対応や書類作成にも追われていました。
基幹システムから持ってくるデータ量も膨大でした。
2.ここだけは見てほしい、工夫ポイント
組んだ関数は99個。売上集計だけでなく、自動車整備の種別ごとの平均値も算出できるようにし、kintoneの予約表と組み合わせて売上予測まで可能にしました。
3.悩んだ・つまずいたポイント
とにかくデータ量が多く、すべて自力で関数を組み上げました。
正直、AI関数機能がもっと早く出ていたら…!と思っています。(笑)
4.使ってみて、何が変わりましたか?
これまでは社長にメールで報告をしていましたが、社長は見たいときに自分で確認できるように。昨対比を見たいという要望もDataCollectで実現し、確認スピードが格段に上がりました。
佐藤さんにご活用いただいたDataCollect含め、各製品のAI機能については以下より詳細をご確認ください。
テスト開始から完了まで、誰の手も借りずに完結|FormBridge
西川コミュニケーションズ株式会社 市川さん
入社時に必須となっている「ISMS(情報セキュリティ)」「PMS(個人情報保護)」の2つの理解度テストについて、紙とフォームに分かれていた実施運用を一本化。
2つの試験の受験から合否判定まで人手を介さず完結する仕組みをFormBridgeの条件分岐でつくりました。
1.どんな現場の悩みを解決しましたか?
以前はISMSがフォーム、PMSが紙での試験と運用がバラバラでした。
また、紙で受けた回答は事務局へ提出するフローになっていたため、教育担当者の手間と運用コストが課題でした。
2.ここだけは見てほしい、工夫ポイント
合格時と不合格時でフォーム画面を出し分ける条件分岐がポイントです。
プルダウンやチェックボックスのパラメーター設定を工夫して実現しました。
3.悩んだ・つまずいたポイント
最初は回答完了画面で合否を表示できないか模索しましたが断念。
パラメーターも数字の値だけでは動かず、入力形式と条件分岐の組み合わせを何パターンも試しました。
4.使ってみて、何が変わりましたか?
テスト開始から完了まで、一連の流れが人手を介さずスムーズに完結できるようになったことで、担当者が張り付く必要がなくなりました。
市川さんが実践した、条件分岐設定とフォームURLへのパラメーター設定の詳細は以下をご覧ください。
■FormBridgeの条件分岐の設定方法|できることや注意点を解説
重要な宛名データの扱いをシンプルかつ安全に!|PrintCreator
株式会社東京文久堂 林田さん
弊社では毎月顧客向けに自社で発行しているニュースを送っています。
営業ごとの顧客へDMを送るにあたり、今までは組版ソフトを使用して顧客の宛名データなどを差し込んでいました。
1.どんな現場の悩みを解決しましたか?
宛名データについて、これまではInDesignというソフトで顧客のデータを差し込んでいました。
しかし、顧客データはkintoneにあるため、一度kintoneの情報をダウンロードする作業が必要だったのです。
それをkintone画面上だけでPDF化することができ効率的になりました。
2.ここだけは見てほしい、工夫ポイント
DM発送用のバーコードを付与できる設定にできるところです。
PrintCreatorにはバーコードの種類を選ぶことができてDM便のバーコードを宛先ごとに設定することが可能です。
3.悩んだ・つまずいたポイント
最初はバーコードの種類をどれにすればいいのかよく分からず、試行錯誤。
DMを顧客ごとに一括出力する際に、高解像度(ファイルサイズが大きい)のPDFだとうまくいかないことがあるので、適切な解像度に設定する必要がありました。
4.使ってみて、何が変わりましたか?
今まではkintone内の顧客情報を毎回ダウンロードして組版ソフトを通して出力していましたが、ニュース用のPDFさえ作れば後はkintoneから顧客情報を毎回ダウンロードする必要もないため作業担当者はかなり時短になったとのことです。
林田さんにご登壇いただいた、トヨクモNight(ユーザー会)のレポート記事は以下よりご覧いただけます。
■【たった10分!】FormBridgeのテンプレートでWeb予約システムを高速構築!東京文久堂が語る、圧倒的な時短術
2人ぶんの作業を1人で!|FormBridge・kViewer
株式会社昇栄 山崎さん
目視担当と入力担当の2名体制だった在庫カウントが、タブレット×フォームで1名で完了。
Excelで1.5時間かかっていた集計も、kintoneで5分に短縮しました。
音声入力やAIなど色々と試しましたが、誰でも簡単に利用できるフォームがこの業務にはピッタリでした。
1.どんな現場の悩みを解決しましたか?
倉庫の在庫カウントは2名1組で実施していましたが、入力をタブレット化することで1名で完結するように。夜勤者の負担が減り、Excelで1.5時間かかっていた集計作業も5分程度に短縮しました。
更に集計中に発生していた数名のスタッフの待ち時間も削減されました。
2.ここだけは見てほしい、工夫ポイント
ロケーション名(1A-053という表記の倉庫内の番地)をラジオボタンで入力するようにし、キーボード操作を極力減らしました。
直近の入力内容の確認や修正時のレコード検索の手間を省くため、作業者の人数分のフォームとビューを用意しています。
3.悩んだ・つまずいたポイント
全ての入力を選択と数字モードのみで入力できるようにしたかったのですが、kViewerルックアップが文字列のみ対応のため叶いませんでした。
作業者の人数分のフォームとビューがあるので、修正時はちょっと大変です。
4.使ってみて、何が変わりましたか?
誰がどのくらいカウントしたのかの作業状況をリアルタイムで把握できるため、カウントが遅れているエリアのフォローに入る、生産性の高い人を可視化するなどの効果があり、入力者だけでなく現場リーダーからも喜ばれました。
山崎さんにご登壇いただいた、トヨクモkintoneフェス2025 「トヨクモALIVE」のレポート記事は以下よりご覧いただけます。
■「探す」から「見える」へ!kViewerでユーザーが迷わない物流現場用のシステムを構築
キャップ回収のExcel管理、まるごと卒業|PrintCreator
株式会社沖縄クリーン工業 安里さん
ペットボトルキャップの回収量集計と受取証の発行をExcelからkintoneに移行。誰でもデータ入力から受取証発行までできる仕組みにし、受取履歴の検索や月次報告の手間を大幅に削減しました。
1.どんな現場の悩みを解決しましたか?
通常はキャップ回収後にキャップ受取証を発行していたため、リアルタイムで受取証のお渡しができませんでした。事前にkintoneアプリから受取証発行→現地で回収量を入力・手書きできるようにしたことで、受け取り証を直接お渡しし、協力してくれた学生さんの笑顔も見れるようになりました。
2.ここだけは見てほしい、工夫ポイント
関連レコード一覧で受取履歴を見える化し、アクション機能で追加登録もしやすくしています。
3.悩んだ・つまずいたポイント
これまで利用していたExcelフォーマットをそのまま落とし込めたので、割とすんなり導入できました。
大きなつまずきがなかったのは、逆にうれしい誤算です。
4.使ってみて、何が変わりましたか?
Excelではファイルを一つずつ開いて検索していた受取履歴が、絞り込み検索ですぐ見つかるように。毎月の回収量集計もアプリからエクスポートできるようになり、報告作業の効率が格段に上がりました。
安里さんには、10/16に開催するトヨクモNight(ユーザー会・ オンライン)にてご登壇いただきます。
画面越しですが、ぜひ感想を直接お伝えください!詳細・申し込みはこちら
メールアドレス不要 写真番号だけで届く記念写真 |kViewer・PrintCreator
プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社 廣澤さん
社内イベントの記念写真を、メールアドレスを取得せずに届ける仕組みをつくりました。
PrintCreatorで出力したシートを撮影時に写し込むことで、個人情報を預からずに人と写真データを紐づけています。
1.どんな現場の悩みを解決しましたか?
従業員やご家族がいらっしゃるイベントで記念写真を撮影する企画。
従来は写真データを確実にお届けするために、メールアドレスの取得が必要でした。しかしその方法では、受付に時間がかかり、撮影できる人数に制限が生じることと、個人情報を預かるリスクがありました。
2.ここだけは見てほしい、工夫ポイント
一見するとQRコードを活用した仕組みに見えますが、実際には写真番号を活用して撮影者とデータを紐づけている点がポイントです。
具体的には、PrintCreatorで出力したシートを撮影時に写し込み、人とレコードの紐づけを行っています。
3.悩んだ・つまずいたポイント
「QRコードからマイページにアクセスしてもらう」というアイデア自体は比較的早期に浮かびました。
そこからさらに、事前にレコードを作成→QRコードを発行→後から写真データを入れる、という一連の仕組みに落とし込むまでが大変でした。
4.使ってみて、何が変わりましたか?
実際のイベントでは非常に好評で、「すごい!」という声を多くいただきました。恐らく撮影時にQRコードを読み取っていると勘違いされている方もいたかもしれませんが、敢えて誤解を解く必要もないので、「すごい!」と思わせておきました(笑)。
プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社さんにご協力をいただいて作成した導入事例記事は以下よりご覧いただけます。
■【6,000名のDX】健康診断予約や人員計画を自動化。車載電池の世界的リーダーがトヨクモkintone連携サービスで実現した「内製化」とは
完成形より、途中の話がおもしろい
どのパネルにも、「悩んだ・つまずいたポイント」に泥臭い、現場の本音が出ていました。
必須項目を「これは本当に全員に聞く必要があるのか?」と一つずつ精査する地道な作業。バーコードの種類がわからず、何パターンも試した時間。やりたかったけれど、仕様上どうしても叶わなかったこと。
完成した画面だけを見ると、どれもスマートな仕組みに見えます。でも実際には、迷って、試して、諦めて、また別の方法を探した時間がありました。
同じ業種・職種でなくても、「どう折り合いをつけたか」を知るだけで、いま止まっている手が動き出すことがあります。今回のパネルでご紹介した事例が、そのきっかけになっていたらうれしいです。
パネルの作成にご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。
「一人で悩まない」が、DX成功の第一歩
業務改善を進める中で、壁にぶつかったり、孤独を感じたりすることはありませんか?
ユーザーコミュニティ「トヨクモPark」には、試行錯誤しながら楽しく改善を続ける「仲間」がたくさん集まっています。ちょっとした相談から、マニアックな活用の自慢まで。
「うちの改善も、誰かのヒントになるかもしれない。」そう思われた方は、ぜひトヨクモParkでお声がけください。次回のユーザー会での登壇をご相談させていただきます。









