【20分で構築】FormBridgeでExcel集計の憂鬱を解消!自動車ソフト開発大手アイシン・ソフトウェアが実現した、DX投資効果の「見える化」と社内DX推進事例
目次
トヨクモkintoneフェス2026「トヨクモALIVE」登壇の様子をレポート!
DXの投資と効果を、経営層にきちんと報告できている会社はどれくらいあるでしょうか。報告している会社でも、その集計作業そのものが担当者の重荷になっている、というのは、よくある話です。
アイシン・ソフトウェア株式会社の齊藤行貴さんが手をつけたのは、まさにこの「報告するための作業」でした。削減したのは年間3.4時間。その小さな変化が、年1回の憂鬱を消し、経営層からの見方を変え、次のDX施策が通りやすい状態までつくり出しました。
この記事は、2026年7月に開催した「トヨクモ kintone フェス 2026」のセッション【トヨクモALIVE】での登壇レポートです。
今回は「小さな変化が大きなプラスを生んだ話」でご登壇いただきました!
登壇者情報|齊藤行貴さん(アイシン・ソフトウェア株式会社)
DX推進部 ITインフラ改革室。社内情報システム部門のマネージャーを務めながら、特命としてバックオフィス部門のDX推進を担当。社外のコミュニティにも積極的に参加し、さらにアイシングループのkintone活用者を集めた交流会も主催してる。
登壇の様子は動画でもご覧いただけます!
900名のうち約140名。バックオフィスは「IT素人集団」
当社は自動車部品および住生活関連機器のソフトウェア設計・開発を手がける会社です。従業員は約900名。本社は愛知県刈谷市にあり、ほかにも札幌・盛岡・福岡に開発センターがあります。
そのうちバックオフィス部門はほぼIT素人の約140名で構成されています。
DXの投資と効果、経営層へ報告していますか?
突然ですが、皆さんはDXの投資と効果を経営層に報告していますか。
私はよくコミュニティで他の会社と情報交換をさせてもらっているのですが、これをやっている会社って意外と少ないんです。
では我々はやっているのかというと、やっています。ただ、最初は決して積極的ではありませんでした。正直ちょっと面倒くさくて、仕方なくやっていたというのが本当のところです。
今日は、その報告のために行った非常に小さな取り組みについてお話しします。
Excelでは書いてもらえない。年1回の聞き取りとフォローが憂鬱だった
投資効果を確認するために、年1回、各自がkintoneを活用した内容と効果、実績を聞き取っています。
当社ではkintoneを3年ほど使っていて、活用が広がったことで、kintoneの利用状況を把握しきれなくなってきました。そのため、この聞き取りを始めています。
もともとはExcelシートを用意して、「ここに書いてね」と声をかける形でした。ところが大体の人が書いてくれないので、何回も声をかける。やっと書き上がってきたら、今度はそのExcelからパワポに情報を集めてグラフ化し、経営層に報告する──という流れです。
皆さんもご想像いただけると思いますが、このフォローという作業にだいぶストレスを感じていました。
FormBridgeにしただけで、なぜかみんな書いてくれる
そこでFormBridgeでフォームを作り、URLを皆さんに展開する形に変えました。
すると、なぜか皆さん書いてくれるようになったのです。
Excelだと面倒くさいのか全然書いてくれなかったのに、FormBridgeに変えただけでほぼフォローなしで情報が集まるようになりました。
数字がそこに集約されるので、そのままkintoneにデータも集まります。
ダッシュボードはあらかじめ作っておいたので、費用対効果のグラフが勝手に見えるようになりました。あとはそのまま経営層に報告するだけです。
もう一つ。FormBridgeは、社外の会社から情報を集めるのが一般的な使い方だと思います。
しかし当社はちょっとそうではなく、社内で使うところに特化して考えています。
グラフは、kintoneと他社プラグインを組み合わせて作りました。折れ線がこれまでの投資額で、棒グラフが費用対効果です。
構築にかかった時間は、20分
この活動でかけた工数は、たった20分です。
kintoneのアプリを作って、フォームを作って、FormBridgeからkintoneに接続して、必須入力項目だけ設定する。あとはリリースするだけ。これで20分です。
実はFormBridgeの契約をしたのは数ヶ月前です。基本的にマニュアルを読むのは苦手なので、いきなり触って作ってみたら20分ですぐできてしまいました。
実際に作ったものがこちらです。
左側がkintoneのアプリで、担当部署、どんなことをやったのか、改善効果はどうだったのか、といったことを書いてもらいます。右側がフォームです。FormBridgeからkintoneに接続すると自動でこういったフォームができあがるので、あとは先ほどお伝えしたように必須項目の設定をしました。
削減時間は年3.4時間。しかし定性的には大きな変化があった
定量効果は、年間で3.4時間と正直数字は小さいです。
内訳はこちらです。
- フォーマット作成・提出依頼:1時間 → 0.1時間(ほぼkintoneのアプリ化のみ)
- 表記ゆれ修正・クレンジング:1時間 → 0時間(FormBridgeとkintoneで解消)
- グラフ作成・経営層向けパワポ資料:合計2時間 → 0.5時間(他社プラグインを活用)
年間4時間かかっていた工程が0.6時間になり、削減は3.4時間。率にすると約85%減です。
しかし、定性的な効果というと、いろいろあったかと思います。
年1回の「憂鬱」から解放された
まず、年1回の面倒なフォロー作業から解放されたこと。個人的にはこれが一番大きい変化でした。
経営層に即座に見せられる
FormBridgeから情報が即座に集まるので、経営への費用対効果も、その場で見せられるようになりました。
現場での「FormBridge」認知度向上
まだ契約したばかりですが、FormBridgeを使うことで現場にも浸透して、ツールの認知度が上がったかなと思っております。
投資回収を見せたら、経営層から認められた
この投資回収状況を見せることで、経営層に我々のkintone活用が認められるようになりました。
最初は結構、無茶なことを言われていたんです。しかし最近はそういったことも言われなくなって、淡々と報告できるようになりました。
3つのイキイキポイント
まとめとして、今回お伝えしたいポイントは3つです。
FormBridgeという使いやすいツールを使ったことで、改善の幅が広がったこと。kintoneにさらにFormBridgeを組み合わせることで、転記が無くなっていくこと。そして成果の可視化は、効果そのものが得られるだけでなく、現場の担当者のモチベーション向上にもつながるということです。
小さな変化が、大きなプラスを生む。そんな話をさせていただきました。
質疑応答:投資回収が見えると、社内の提案は通りやすくなりますか?
――投資回収の状況を見える化して経営層にすぐ報告できるようになったあと、新しいツールを導入しようというときの推進のしやすさや、提案の通りやすさに変化はありましたか。
そうですね。大分通りやすくなりました。
初期の頃は、経費削減について「1年で費用を回収してほしい」といった話をされたこともありました。そんなことできるわけないじゃないですか、と言ったんですけども。
しかし今は、まったくそんなことがなくなったんですね。
費用の回収まではできていなくても、ある程度効果が見えてくると経営層も納得してくれるみたいで、今ではある程度自由に業務改善を進められている、という感覚があります。
ご登壇ありがとうございました!
年間3.4時間という数字だけを見れば、業務改善の事例としては小さく映るかもしれません。しかし齊藤さんが手をつけたのは、成果を数える側の作業でした。効果を測る工程が重いままだと、報告そのものが続かなくなります。そこを軽くしたことが、報告のスピードをあげて、経営層の評価まで前向きなものに変えていきました。
「Excelだと書いてもらえないのに、フォームにしたら書いてくれる」というのは、心当たりのある方も多いのではないでしょうか。入力する人のストレスをどれだけ下げられるかは、集まるデータの量と質を左右します。社外向けと思われがちなFormBridgeを社内に向けたという発想も、業種を問わず試せそうです。
また、マニュアルを読まずにいきなり触って20分、という進め方も印象的でした。まず小さく作って動かしてみる。その積み重ねが投資回収のグラフとして可視化されるようになれば、次の一歩も踏み出しやすくなりそうです!
今回お話しの中でご紹介いただいたFormBridgeは30日間のお試しを何度でもご利用いただけます。
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