【自動車業界】月30時間削減はゴールじゃない!開封率73.3%と件名分析でメールの質を高めるワクワク株式会社のkMailer活用術
目次
トヨクモkintoneフェス2026「トヨクモALIVE」登壇の様子をレポート!
手作業のメール送信を自動化したという話は、削減できた時間で締めくくられがちです。しかし配信を仕組みに載せると、時間と一緒に、それまで見えなかった数字も手に入ります。
ワクワク株式会社の村上塁さんが得たのは、月約30時間という削減時間だけではありませんでした。平均開封率73.3%という手応え、件名ごとの強弱、そして名義変更後の車検証送付まで広がった配信の使い道です。「メール送った?」という確認から卒業した先で、メールが営業ツールとして組み直されていきました。
この記事は、2026年7月に開催した「トヨクモ kintone フェス 2026」のセッション【トヨクモALIVE】での登壇レポートです。
今回は『「メール送った?」から卒業した話。』でご登壇いただきました!
登壇者情報|村上塁さん(ワクワク株式会社)
クルマ屋さん歴6年目。車買取チームに所属しながら、DX業務を兼任している。2026年3月に名古屋で開催したユーザー会にも登壇。
登壇の様子は動画でもご覧いただけます!
フランチャイズ脱退で、査定や顧客連絡システムが一斉に使えなくなった
当社ワクワク株式会社は、自動車の販売・買取・整備・保険を手がける会社です。
当社は以前、別の名前で運営をしていました。しかし最近フランチャイズを抜けたことで、査定のシステム、顧客連絡のシステム、契約のシステムといった諸々のシステムが全て使えなくなってしまったのです。
そこでどうするかと考えたときに、元々使っていたもののメインシステムではなかったkintoneで全部一括化してみるのがいいのではないか、ということで、今はkintoneをメインで使っております。
kintoneの使い方は、顧客管理・車両管理、アンケートの取得や情報共有、数字の把握。それから各部署ごとのアプリで構成されています。
そして今回のお話につながるのが、kintoneで始めたクルマの査定です。
毎日60〜100件を手動送信。「配信停止したのにメールが届く」という電話も
まずは、kMailerを導入する前の仕組みからご説明します。
MOTAやカーセンサーといった一括査定サイトに、お客様が登録されます。お客様の情報が既存のシステムに入ってくるたびに、60〜100件ほど毎日手動でメールを送っていました。
正直、すごくストレスのかかる作業でしたし、手作業ですので送信漏れも起きてしまいました。
しかも、配信に関するデータは配信数しか分かりません。お客様にメールがどれだけ見られているのかも、その内容が有効なのかも分からない状態です。
そして、お客様が配信停止リンクを押してもメールが送られてくるというのです。「メールが送られてくるのですが…」という電話がよくかかってきていて、どういうシステムを作ったらそんなことになるのかな、という感じでちょっと困っておりました。
実際、スタッフも「本当にもうやめてほしいよ!!」という顔をしておりました。
kMailer導入の理由は3つ
そこで、kMailerを導入しました。導入の理由は3つあります。
1つ目は、査定業務に関わるすべての情報をひとつのアプリで完結させたいということ。
フランチャイズに加入していた頃のシステムでは、あらゆる情報が別々に管理されていました。それを行き来するのが本当に面倒でしたので、情報取得からコンタクト、査定までをkintoneに集約しましょう、というイメージです。
2つ目は、メールの情報を可視化することで無駄を無くすこと。
配信数は見られるのですが、開封率が分からないので、そのメールが有効なのかどうかも判断できません。まずはそこを見えるようにしようと考えました。
3つ目は、タイトルにもあった「メール送った?」から解放されたいということ。
手動送信を手放して、ほかの業務に集中したいと思っていました。
Cloud BOTとkMailerで、レコード追加から配信停止までを自動化
kMailerを導入したことで、仕組みは以下のように変わりました。
最初の入り口は同じで、一括査定サイトにお客様が登録します。
その次に、一括サイトに登録された情報が他社サービスを通じてkintoneへ自動転記。
そして、kintoneのアプリにレコードが追加されるとkMailerのシナリオ設定が始まり、自動でメールが送られます。もちろん、配信停止の条件に当てはまれば、ちゃんと配信が止まる設定です。
毎日のポチポチ作業が、これでまるごと無くなりました。
kMailerのシナリオメールの設定について詳しく紹介します。
トリガーの開始イベントには「レコードの追加」を設定し、「”媒体受付ID”フィールドが空欄でないこと」を開始条件にしました。
ステップは「前回のトリガー・ステップからの経過時間」で並べていて、登録の直後にお礼のメール、その後は2日目、3日目、4日目にメールが届く形です。
このように設定しておけば、あとはステップアクションが順番に起こって、自動で配信されていきます。
平均開封率73.3%。メールはまだまだ有効な営業ツールだった
ここからは、私が感じているkMailerのおすすめポイントです。
以前は配信数しかわからなかったところ、kMailerを使ったことでメールの開封率と、お客様が開封するまでの日数が分かるようになりました。
比較グラフでは、メールごとの開封率が横並びで表示されます。あわせてエラー率や配信停止率も同じ画面に出るので、届いていないメールがあれば
そこで気づけます。
今の当社の平均は、開封率が73.3%、開封までの日数が0.3日です。
この数字を見て、意外とメールってまだまだ需要がある営業ツールだな、と再認識できました。
件名別の分析で見えてきた、効果的なメールの作り方
もう一つのおすすめポイントは、さらに細かい分析の部分です。
「効果的な件名は?」という分析で、メールごとにどれだけ開封されているかを細かく出してくれます。件名だけで絞って比較できるので、当社のメールの強みと弱みが見えてきました。
当社が送っているのは、査定のご依頼や契約へのお礼、入金確認の完了、LINE査定のご案内、在庫状況のお知らせなどです。これらが一覧で並び、数値を確認することができます。
査定額を連想させる件名は、みなさん金額を知りたいようで、やはり開封率がいいことがわかりました。
しかし、お礼のメールは意外と弱くて、全然開封されていませんでした。
こういった結果の数字を見ながら、より効果的なメールを作成できるようになりました。日々学んでおります。
どの切り口ならお客様が反応してくださるのかが数字で分かるので、次に送るメールの件名や中身を考えるところから変わってきました。
ALIVEしたと感じた瞬間は、時間削減だけではない
当社がALIVEしたと感じた瞬間は、1か月で約30時間のメール送信を削減できたところです。
業務効率が上がり、ほかの作業に時間を回すことができました。
そしてメールテンプレートの幅も広がったことで、開封されやすい時間帯などの数値も確認できるようになったので、改善がしやすくなりました。
削減できた時間そのものよりも、次に何を直せばいいのかが分かる状態になったことのほうが、当社にとっては大きい変化です。
アポイント獲得から、契約後のフォローまで横展開
お客様にお送りするのは、査定額のメールだけではなくなりました。
名義変更が完了したら車検証が送られる、という仕組みもシナリオメールで最近作成しました。kintoneのフィールド内にPDFが追加されたら配信スタート、という設定です。
査定のご案内でアポイントを獲得するところから、契約後のフォローまで。同じ仕組みのまま、メールを送る場面を広げていける形になりました。
単にアポイントを獲得するだけのツールではなく、お客様とこれからも、そして将来的にもコンタクトを取っていくシステムとして使っていきたいと思っております。
これで当社もレベルアップしました!
質疑応答:次に改善するネタは、どこから見つけていますか?
――名義変更から車検証送付までの流れを改善されたあと、次はここを改善してみよう、という発見の種は、普段どういった業務の中から見つけていらっしゃるんでしょうか。
発見の種は、私自身もいろいろ探すのですが、いちばん多いのは現場からの声です。
kMailerを直接触っていないスタッフから、「こういうメールが送りたいのでどうにか作れないですか」という相談が来るんですね。
その現場の声をもとに新しいメールを作って、お客様に配信しています。
今では全社的に、メールを送りたいという相談はだいたい私のところに来ます。
ご登壇ありがとうございました!
「メール送った?」という確認のやり取りは、どの会社でもよくある光景ではないでしょうか。
村上さんが変えたのは送信作業のスピードではなく、人が送信を判断しなくてよい状態でした。レコードが追加されたら配信が始まり、条件に当てはまれば止まる。ここまで決めきったことで、月30時間削減という数字につながっています。
しかし、この事例のおもしろさは時間の削減そのものではありません。
配信を仕組みに載せた結果、平均開封率73.3%という数字が手に入り、件名ごとの強弱まで見えるようになりました。
どの件名がお客様に届いているのかが分かれば、次に送る文面の判断が変わります。つまり、手作業を無くして創出した「月30時間」を、配信結果のデータをもとに営業アプローチを磨くという本質的な業務へと再配分できていることこそが、最大の価値と言えるでしょう。
さらに、その仕組みが査定のご案内だけで止まっていない点も見逃せません。
名義変更後の車検証送付まで、同じシナリオメールで後続業務へ広がっています。
加えて、「こういうメールを送りたい」という相談が現場から集まってくるようになったとのこと。ツールの導入が、営業の打ち手と社内の動き方の両方を変えていった事例だと感じました。
メールをお客様との接点にしている企業であれば、業種を問わず参考にできそうです!
今回お話しの中でご紹介いただいたkMailerは30日間のお試しを何度でもご利用いただけます。
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