飲食業界でkintone(キントーン)を導入することで、日々の業務効率化や発注コストの削減、フードロスの低減など、さまざまな効果を見込めます。
「飲食業においてkintoneを活用するべき?」「飲食店におけるさまざまな業務を効率化したい」とお考えの方もいるのではないでしょうか。
本記事では、飲食業でよくある課題やkintoneでの解決例、飲食業に役立つkintoneのサンプルアプリ、活用事例などを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
飲食業でよくある課題とkintoneの解決例
まずは、飲食店でよくある課題やkintoneの解決例について紹介します。
- 大量のレシピを紙やExcelで管理している
- 発注ミスや発注書の紛失が発生している
- 日々の残飯量をFAXで報告している
それぞれ見ていきましょう。
大量のレシピを紙やExcelで管理している
飲食店では、複数の料理やメニューを提供していることが多く、食材やレシピに関する情報を紙やExcelで管理しているケースもあるでしょう。
しかし、膨大な量のレシピを紙やExcelで管理すると、情報の共有や更新が煩雑になり、レシピを探す手間や負担がかかります。
そこで、kintoneを使用すれば、レシピをデジタル化し、クラウド上で管理できるようになります。レシピの更新や共有が気軽にできるので、従業員間での共有もスムーズになるでしょう。
また、食材に関する原材料や原価管理、盛り付けに利用する食器の情報などを一元管理すれば、帳票作成などにも役立てながら、正確な情報を現場で共有できます。
発注ミスや発注書の紛失が発生している
食材の発注は、飲食業における重要な業務のひとつです。手作業での発注や紙ベースのやり取りでは、人的ミスや書類の紛失が生じることもあるでしょう。
発注漏れなどによって必要な食材が不足したり、予算の無駄遣いといった影響も否めません。
kintoneを使用して食材の発注管理システムを構築することで、kintone上で必要な食材を選び、データベースから直接発注することができます。
発注フローを設定するなど、発注業務のプロセスを効率化すれば、伝達ミスや記録漏れの軽減につながるでしょう。
日々の残飯量をFAXで報告している
飲食業では、食材や料理のロスを最小限に抑えることが大切です。
中には、日々の残飯量をExcelやFAXで報告している飲食店もあり、残飯量の計測や報告書の記載、FAXの送信に大きく手間がかかっているケースも。
そこで、kintoneを活用して、日々の残飯量を報告するシステムを構築すれば、従業員は、スマホやタブレットを使用して残飯量を入力し、kintone上でリアルタイムに管理することができます。
管理者は、自動集計やグラフ表示機能を活用することで、残飯の傾向や原因を分析し、フードロスを最小限に抑えるための施策を立案できるでしょう。
飲食業に役立つkintoneのサンプルアプリ
ここからは、飲食業界で役立つkintoneのサンプルアプリを紹介します。
QSCチェックリストアプリ
▲画像出典:QSCチェックリスト
QSCチェックリストは、「品質(Quality)」「サービス(Service)」「清潔さ)Cleanliness)」の店舗別チェックリストアプリです。
全店舗のチェック状況をリアルタイムに店舗ごとやエリア別に把握できるので、スマホを利用すればエリアマネージャーは現地で入力・報告業務を完結できます。
集計時間に時間をかける必要もなくなるため、売上アップの業務に時間を割くことができるでしょう。
本部側は、リアルタイムに各店舗のチェック状況が把握できたり、店舗別の推移などをチェックできます。
店舗日報アプリ
▲画像出典:店舗日報
店舗日報は、多店舗業態や小売店舗において、スタッフ間で日報を共有するためのアプリです。
売上や客数などの実績に加えて、お客様対応や検品などの引き継ぎ事項も漏れなく共有できるので、日々の店舗運営に役立てられます。
日報のコメント欄を使えば、日報へのフィードバックや内容の確認ができるので、コミュニケーションの活性化にもつながります。過去の日報は、キーワード検索ですぐに検索できるので、振り返りや引き継ぎにも役立つでしょう。
店舗VMD管理アプリ
▲画像出典:店舗VMD管理
店舗VMD管理は、店舗スタッフがエリアマネージャーに店舗のVMDの実施報告をするアプリです。
スマートデバイスを活用してVMDの実施報告ができ、その場で写真を撮影して添付できるのでスムーズに報告できます。
報告内容に紐づけて、報告に対する各店舗スタッフやエリアマネージャーでリアルタイムなコミュニケーションが取れるので、修正指示もすぐに出すことができます。
店舗クレーム対応管理アプリ
▲画像出典:店舗クレーム対応管理
店舗クレーム対応管理は、小売店や飲食店の店舗現場において、お客様から頂いたクレームを登録・管理して共有したり、報告したりできるアプリです。
クレーム対象商品やレシートの写真も添付して保管でき、対応履歴も時系列に管理することができます。本部への報告もリアルタイムに行えるので、過去の内容を参照してクレーム対応の参考にすることも可能です。
タイムカードアプリ
▲画像出典:タイムカード
タイムカードは、勤務の記録・申請・管理ができるアプリです。飲食店における社員やパート・アルバイトの勤怠記録に役立てられます。
出勤時刻と退勤時刻を入力すると、勤務時間が自動で計算されるほか、上長への申請や承認もアプリひとつで効率良く行えます。
また、ログを残して過去の履歴や経緯もアプリで一括管理でき、連携サービスを利用すればNFCカードや交通カードをタッチして自動打刻することも可能です。
飲食業におけるkintoneの活用事例
ここからは、飲食業界におけるkintoneの活用事例を紹介します。
幸楽苑ホールディングス
▲画像出典:幸楽苑ホールディングス 様の導入事例|kintone
外食チェーン店・幸楽苑ホールディングスでは、顧客からの声と数値を可視化し、問い合わせメールの管理工数削減をkintoneで実現しました。
お客様から寄せられた声を集計し、「お褒め」「ご要望」「お叱り」が何件あるか把握できるように。また、満足度を高めるためのヒントを提示しています。
受信したメールにいつ・誰が・どのような返答をしたのか履歴が一元管理されているので、受信メールの9割は1日以内に返答できるようになりました。
メール管理を個人に依存せず、システムで運用できるようになったことで、メール対応の精度やスピードが格段に向上したそうです。
導入実績30,000社。kintone(キントーン)を使って、仕事が変わったチームの事例をご紹介します。業務効率アップ、…
イートアンド株式会社
▲画像出典:イートアンド 様の導入事例|kintone
「大阪王将」や「太陽のトマト麺」ブランドを中心とした外食事業を展開するイートアンド株式会社では、IT基盤強化のため、基幹システムリプレースのプロジェクトを開始しました。
社内外の複数メンバーと快適かつスムーズにプロジェクトを進めるために、コミュニケーション基盤としてkintoneを導入することに。
kintoneのゲストスペースを採用し、協力会社メンバーはゲストユーザーとして招待することで、関連するプロジェクトにアクセスできる仕組みを構築しました。
また、プロジェクト運営で発生する細かな議事録や懸案事項は、各アプリ上で管理することで、いつ・誰が・どういった経緯で対応したかをリアルタイムで確認できるように。
従来に比べて1日あたり20~30件ほどのメールのやり取りが減らせており、コミュニケーションに費やすコストも3分の1ほどに削減できたようです。
導入実績30,000社。kintone(キントーン)を使って、仕事が変わったチームの事例をご紹介します。業務効率アップ、…
kintoneをより便利に使うならToyokumo kintoneApp
kintoneを導入する際に合わせておすすめしたいのが、トヨクモ株式会社が提供する「Toyokumo kintoneApp」です。
kintoneの基本機能では実現が難しいことも、トヨクモの連携サービスであればさらに便利に活用することができます。
Toyokumo kintoneAppでは、以下6つのサービスが提供されています。
FormBridge | kintoneへデータが自動で保存されていくwebフォームを作成できる |
PrintCreator | kintoneアプリのデータをPDFで出力できる |
kViewer | kintoneライセンスがない人に、kintoneアプリのデータを共有できる |
kMailer | kintoneアプリのデータを引用してメール送信できる |
DataCollect | 複数のkintoneアプリに登録されたデータを集計できる |
kBackup | kintoneアプリに登録されたデータを安全にバックアップする |
ここからは、Toyokumo kintoneAppの各サービスについて紹介します。
FormBridge
FormBridgeは、kintoneアカウントがない人でもkintoneに直接データを保存できるWebフォーム作成サービスです。
kintoneの基本機能における「ライセンスを持たないユーザーは情報を登録できない」という問題を解消できます。
また、FormBridgeで作成したフォームは、kintoneに直接データが保存されるため、転記の必要がなく、業務効率化や入力ミス・漏れの削減ができるのがメリットです。
kViewer
kViewerは、kintone内の情報を手間なく外部に公開できる連携サービスです。kintoneアカウントを持たないユーザーにも簡単にkintone内の情報を公開できます。
kintoneの情報を共有する際にわざわざデータを移し替える手間もなく、グラフなどの数値情報もそのまま外部に公開することが可能です。
公開範囲を設定することもできるので、社外秘の情報が漏洩するリスクを抑えつつ、社外の人に資料やデータを気軽に共有できるようになります。
kMailer
kMailerは、kintone上で管理しているメールアドレス宛に、kintone内のデータを自動引用したメールを自動・手動・予約で送れるサービスです。
kintoneで管理している顧客に向けて一斉送信や、kintoneからのテキスト引用などを行ったり、誰にいつどんなメールを送信したかなどのログを確認することもできます。
普段社内で使っているメールアドレスからメールを送信するため、新たにメールサーバーやメールアドレスを用意する必要はありません。
誰に、いつ、どんなメールを送信したか、受信者がいつ資料をダウンロードしたかなどの情報をログとして確認することもできます。
PrintCreator
PrintCreatorは、kintoneに登録されている社名や金額などの情報を活用して、マウスのみで簡単に帳票が作成できる帳票出力サービスです。
現在使用している見積書や請求書などをPDFファイルでPrintCreatorにアップロードすれば、マウス操作のみで簡単に帳票を作成できます。
kintoneアプリの複数レコードを一括で出力できるので、複数社の請求書や月報を簡単に印刷できるのもメリットです
DataCollect
DataCollectは、関数を利用した計算や複数アプリ間の収集・計算・加工を可能にし、kintoneが苦手とする予実管理や在庫引き当てを実現できるサービスです。
Excelと同じ感覚で複数のアプリから情報の集計や計算が可能で、スケジュール設定による自動実行やリアルタイム更新などにも対応しています。
事前に設定しておけば、手動で操作することなく情報を自動で収集・計算できるので、情報の集計漏れや更新忘れを防げます。
kBackup
kBackupは、kintoneアプリに登録したデータが消えてしまった際に備えて、kintone内のデータを別環境にバックアップできるサービスです。
kintoneの基本機能では、kintone上のすべてのデータを一括でバックアップすることはできません。kBackupを利用することで、誤って必要なアプリを削除してしまったり、スペースが復旧できなくなったという事態を防げます。
また、大切な顧客情報や添付ファイルのバックアップにも対応しています。
まとめ
kintoneを導入することで、飲食業における業務改善を実現することができます。
食材の在庫量や原価・発注管理、レシピ管理など、膨大なデータを一元管理できるので、食材の発注や廃棄コスト、業務効率の改善につながるでしょう。
「kintoneをより快適に利用したい」「kintoneを活用する幅を増やしたい」とお考えの方は、kintone連携サービス「Toyokumo kintoneApp」の利用がおすすめです。
トヨクモのkintone連携サービスは1万契約を突破し、サイボウズのオフィシャルパートナー評価制度においても全製品で受賞と、実績と使いやすさに定評があります。
トヨクモ連携サービスを導入することで、紙の書類を介さず、直接データの書き込みや管理が行えるため、職員の負担軽減や業務効率改善が図れるでしょう。
FormBridge | kintoneへデータが自動で保存されていくwebフォームを作成できる |
PrintCreator | kintoneアプリのデータをPDFで出力できる |
kViewer | kintoneライセンスがない人に、kintoneアプリのデータを共有できる |
kMailer | kintoneアプリのデータを引用してメール送信できる |
DataCollect | 複数のkintoneアプリに登録されたデータを集計できる |
kBackup | kintoneアプリに登録されたデータを安全にバックアップする |
悩みややりたいことに合わせて最適な機能を追加できるので、kintoneと一緒に使いたい便利なサービスをお探しの場合は、30日間無料お試しからぜひ実際の使用感を体感した上でご検討ください。