マルチパートメールとは?kintoneからメール送信する方法もご紹介

多くの人に自社商品やサービスに関する情報を届け、集客やファン育成を試みるメールマーケティング。効果を高めるだけでなく、できれば可能な限り効率的に行いたいと考える方も多いでしょう。
今回は、マルチパートールとは何か、kintoneと連携してメールマーケティングを行うことのメリットをご紹介します。
「マルチパートメール」とは?
マルチパートメールとは、テキストとHTMLの両方のデータ形式を含んでいるメールのことです。
昨今では、より選択肢が多い多彩な表現を実現できるHTMLメールをメールマーケティングに採用する企業も増えていますが、受け取り手の端末によっては表示できないことがあります。
せっかく顧客にリーチできても、読めなければ大切な情報提供機会を失ってしまうことになります。
そこで、HTML形式が表示できる人にはHTMLメールを、テキスト形式しか表示できない人にはテキストメールを届けることができるのがマルチパートメールです。
HTMLメールは迷惑メールと判定され、受信者のもとに届かないこともありますが、マルチパートメールでテキスト形式のメールも同時に送ることができれば、メールが全く届かないといった事態を避けられます。
マルチパートメールは、一般的なメーラーでは作成が難しいため、メール配信サービスで作成することが主流です。
kintoneをメールマーケティングに活用するメリット
kintoneの基本機能にメール送信機能はついていませんが、プラグインや外部連携サービスを用いれば、アドレス帳アプリに登録しているメールアドレスを引用してメールを送ることができます。
kintoneをメールマーケティングに活用するメリットは以下の3つです。
- やり取りがkintone内で可視化され複数人で確認できる
- kintone内の情報を使ったメール送信ができる
- 次のアクションの策定や分析に繋げられる
それぞれ解説します。
やり取りがkintone内で可視化され複数人で確認できる
普段使っているメーラーからメールを送る場合、送信元が個人のメールアドレスであれば送信者である本人しかやり取りの内容を確認できず、社内での情報共有がスムーズにいかないことが考えられます。
kintoneとの連携サービスでメール配信をすれば、アクセス権限を持つ各自のkintoneアカウントから送信履歴を確認できます。kintone内では送信先のメールアドレスだけでなく、過去に行われたやり取りの履歴や現在の取引情報などを確認できるなど、一つのツールであらゆる情報が可視化されている点もメリットの一つです。
kintone内の情報を使ったメール送信ができる
宛先のメールアドレスを自分でコピー&ペーストする必要がなくなるので、手間を省き、送り先を間違えるといったミスを減らせます。
会社名や担当部署などもkintoneの情報を引用できれば、本文も手間なく作成し、テンプレート化できます。
次のアクションの策定や分析に繋げられる
メールの送信状況や回答内容をkintoneのレコードに一括して集めることで、それまでの経緯を確認し、今後の効果的なアクションの策定、実施にスピーディーに取りかかれます。
コメントやメンション機能、スペースでのコミュニケーションを活用すれば、複数人でのスムーズな報告・連絡・相談も可能となります。
【アップデート】kMailerを使えばkintoneからマルチパートメールを送信できる
kMailerは、kintoneに連携するメール送信システムです。kintoneで管理している顧客に向けて個別/一斉送信が可能です。送信内容には、kintoneからのテキスト引用はもちろん、添付ファイルを含んで送信することも可能です。添付ファイルはダウンロードリンク化され、セキュリティのためにパスワードがかかっています。誰に、いつ、どんなメールを送信したか、受信者がいつ資料をダウンロードしたかをログとして確認も可能です。
kMailerでマルチパートメールを送信する方法
1.メールテンプレートを追加したいメールセット名をクリックします
2.「メールテンプレートをつくる」ボタンをクリックします。
3.メールテンプレート名/件名を設定します。
4.『件名/本文』のメニューから「件名」、「本文」を入力します。
「お持ちのアカウントでかんたんに連携する」で設定している場合本文は、HTMLメール/テキストメールを選択できます。HTMLメールで作成した場合、マルチパートメールとなります。
「あなたのSMTPサーバーと連携する」で設定している場合、本文は、HTMLメール/テキストメールを選択できます。
HTMLメールを選択後、HTML本文とテキスト本文の両方を入力すると、マルチパートメールとなります。
まとめ
顧客情報が登録されたkintoneと連携すれば、効率的にメールマーケティングを実施できます。情報の引用や参照の手間が減り、送信先を間違えるといった人為的なミスも減ります。
受け取り手の閲覧状況に柔軟に対応できるマルチパートメールを活用すれば、迷惑メールに分類されてしまったり、エラーで読めなかったりすることも減り、より効果的に顧客にリーチできるでしょう。
kintone連携サービスのkMailerを使えば、kintoneで管理している情報を引用してメールを送信できます。
kintone連携とメールの作成ともに、専門的な知識なく行うことができるのも大きな利点です。
30日間の無料お試し期間も設けているため、使い勝手を確認してから導入を検討したいと考えている方は、ぜひ試してみてください。

トヨクモ編集部
kintoneを便利に活用する情報を発信|サポートチーム全員がkintone資格保有者|【クラウドで、もっと便利に。もっと簡単に。】をモットーに活動