kintoneのマーケティング活用方法24選

元サイボウズ子会社で、kintone連携サービス10,000契約以上の実績がある、トヨクモ株式会社。
弊社のマーケティング本部で実際に運用しているkintoneのマーケティング活用方法24選を公開します。

kintoneで改善できる業務を14件、kintone+連携サービスで改善できる業務を10件紹介してます。

トヨクモのkintone連携サービスは、全製品何度でも試用が可能です。興味がある製品があれば、ぜひ貴社の業務改善にお役立てください!

 

<著者情報>
中井 康喜
トヨクモ プロモーショングループ マネージャー
kintoneカイゼンマネジメントエキスパート(kintone認定資格3つ所有)。2020年新卒入社。kintone連携サービスの顧客サポートを1年間経験後、プロモーション担当へ。戦略設計、広告、コンテンツ制作などを実施。(2024年1月時点)

マーケティングもkintoneアプリも目的が大切

kintoneで業務改善を実施する際、いきなりアプリ作成を始めないように注意してください。

最も重要なことは「目的」から考えることです。
マーケティングフレームワーク「OWWH(Objective・WHO・WHAT・HOW)」Oですね。

その上で、以下の順で整理すると、より業務課題を解決するアプリが作成できるはずです。

  1. 目的(≒理想の状態)を決める
  2. 現状を把握する
  3. 現状と目的のギャップを把握する
  4. ギャップから課題を見つける
  5. 課題を解決するkintoneアプリを考える

目的を明確にした上で、kintoneで業務改善をしていきましょう。

それでは、24件のマーケティング活用例を紹介します!

kintoneでできる業務改善14選

施策を管理する

1.マーケティング施策管理

目的|マーケティング施策の管理

想定している問題|
・実施した施策の振り返りがされていない
・自分/メンバーのタスク進捗が管理できていない
・チームメンバーや他のチームが今何の施策を実施しているのか把握できていない
・他のメンバーや退職したメンバーが実施した施策が把握できず、過去と同じような施策を実施してしまう

●一覧画面

●レコード詳細画面

ポイント
・説明欄で「自分が担当者で進行中の施策」「各チームの製品別の進行中施策」へ移行できるようにしている
・一覧画面では、「新条件書式プラグイン」(cybozu developper networkよりダウンロードできます)を利用し、施策進行状況を見やすく設定
・親施策を設定することで関連する施策を「関連レコード一覧」で一覧表示
・入力項目、必須で書いて欲しい項目はラベルと初期値で入れておく。Googleスライドでの管理も許容
・通知設定はチームごとに通知を出し分ける
・アクションボタンを設置し、次章で紹介する「予算管理アプリ」へ紐づける

2.予算管理

目的|マーケティング本部予算(広告宣伝費)の承認・管理
想定している問題|
・予算の承認/管理する場所が明確でない
・月毎の予算管理に工数がかかる

●一覧画面

●詳細画面
●グラフ

ポイント
・二重管理をなくすため、1で紹介した施策アプリと連携して、「施策概要」「添付ファイル」「ターゲット」「バリュー」「言わせたいこと」「目標数字」「結果」「解釈」「結果ファイル」を関連レコード一覧で表示
-関連レコードは3段構えにすることで見やすさup
-施策の情報更新は1で紹介した施策アプリで実施する
・クロス集計表で、項目別に承認予算を確認。別グラフで実際にかかった費用を確認可能

3. コンテンツ管理

目的|コンテンツの管理、社内外への共有

想定している問題|
・コンテンツの最新ファイルがわからない
・「あれ、あのコンテンツのURLどれだっけ」と探す時間がある
・他のチームから「こんなコンテンツない?」と言われる

●レコード一覧画面

●レコード詳細画面

ポイント
・カテゴリー設定、アプリ内検索によって「あのLPのURLなんだっけ」といった生産性のない検索時間を削減
・コンテンツ作成時、他チームにも共有
・後述するkViewerとの連携で取引先への共有も可能
・後述するDatacollectとの連携で、コンテンツ作成のKPI管理も可能

4.顧客インタビュー管理

目的|顧客インタビューコンテンツの進行管理

想定している問題|
・顧客インタビューをしただけで、情報をストックできていない
・聞く項目が顧客ごとに異なり、データの分析ができない

ポイント
・インタビューコンテンツの進行状況を「プロセス管理」で管理
・インタビュー時に聞きたい項目を事前にフィールドで設定
-後から定量的に振り返りができるように
・親アプリとして顧客マスタに事前に登録。
・事例担当とblog担当が異なるため、依頼が重複しないように関連レコードで管理

5.SNS投稿の振り返り

目的|SNS投稿のPDCAを回す

想定している問題|
・SNSの投稿スケジュールを把握できていない
・SNS投稿の振り返りをしていない
・SNS投稿の知見が属人化している

●レコード一覧画面

●レコード詳細画面

ポイント
・カレンダーでSNS投稿日を管理
・SNS投稿の目的をアプリ説明欄に記載
・仮説、振り返り項目など、記載して欲しい項目をフィールドで用意しておく

6.ABテストの振り返り

目的|ABテストの管理、PDCA

想定している問題|
・ページごとに過去のABテストの振り返りをストックできていない
・ABテストの知見が属人化している

ポイント
・添付ファイル等を横配置することで、ひと目でABテスト内容がわかる
・アプリ管理することでセールスチームなど他のチームへの共有が用意
・アプリ内URL検索で過去の同一ページへのABテスト結果を振り返りできる

7.プレスリリース管理

目的|プレスリリースの配信管理

想定している問題|
・プレスリリースの投稿予定が共有できていない

●レコード一覧画面

●レコード詳細画面

ポイント|
・カレンダー形式でリリース日付をわかりやすく
・公開時、全社員に通知
・原稿はGoogle docsで管理し、社員がコメントできるように

日常業務の改善

8.議事録

目的|議事録の管理

想定している問題|
・会議で話した内容をストックできていない
・前回話した内容を探すことに工数がかかっている

ポイント
・取引先マスタアプリ(親アプリ)を作成し、ルックアップで紐付けて、関連レコードで過去の議事録を確認
・レコード追加時に目的と議題を入れておく運用。

9.製品調査

目的|他社製品、広告メニュー等の管理

想定している問題|
・外部ツールの調査が属人化して、退職後イチから調べ直す必要がある

ポイント
・自分が調査したメニューを他のメンバーや今後入社する人のためにストック
・上述の議事録アプリと同じ「取引先マスタアプリ(親アプリ)」に紐付けて、議事録にクイックに移動できるように

10.業務手順アプリ

目的|繰り返し業務の生産性をあげる

想定している問題|
・繰り返し業務で漏れやミスが発生する
・繰り返し業務を教える工数がかかる
・業務が属人化している

ポイント
・業務手順を管理することで、業務の属人化を防げる
・最初にその業務を実施する人がレコードを登録する運用
・必要に応じて、添付ファイルで図解

他部署、社外とのコミュニケーション

11.顧客要望のストック

目的|顧客要望をストックし社内共有

想定している問題|
・顧客からの要望を部署をまたいで共有できていない
・顧客からの要望を定量的に把握できていない

ポイント
・要望件数をテーブルでカウント。開発本部も要望の件数を定量的に把握
・必要な背景を記載することで、より顧客起点のシステム設計を実施
・失注案件は別途管理する

12.パートナー企業とのやりとり(ゲストスペース)

目的|パートナー企業とのコミュニケーション

想定している問題|
・外部のkintoneユーザーとコミュニケーションに時間がかかっている

ポイント
・プロジェクトごとにスレッドを分ける
・必要に応じてアプリを作成する(他のスペースではアプリを作成しています)

13.ブランドチェック申請

目的|タレント様画像など、ブランドチェックの進行管理

想定している問題|
・過去にブランドチェックを実施したかどうかの進捗がわからない
・業務が属人化している

ポイント
・プロセス管理で漏れ防止
・急ぎの場合、対応希望日を明記
・何に使うかをチェックボックスで指定

14.製品バージョンアップ共有アプリ

目的|サービスの新機能・バージョンアップ情報の共有

想定している問題|
・製品のバージョンアップ情報を把握できていない
・プロモーションで利用するコンテンツの準備が遅い

ポイント
・影響度によって通知を出し分ける
-CSチームのみ
-CSチーム+パートナーセールス
-マーケティング本部全体
・関連リンクで詳細記載があるページに飛ばす

kintone+FormBridge+kMailerでできる業務改善5選

kintoneは以下の2つのサービスと連携することでマーケティング業務の幅がグッと広がります。
FormBridge(フォームブリッジ)
-kintoneに連携するWebフォーム。ライセンスのない人が貴社のkintoneに直接情報を入力できます。
-問い合わせフォームや申込フォームなどで利用可能です。
kMailer(ケイメーラー)
-kintoneのデータを引用して直接メール送信ができるサービス
-メールマガジンの一斉配信などで利用可能です。

定常顧客対応(セールス/CS対応等)

15.試用・契約申し込み管理

目的|試用申し込み・契約申し込み顧客の管理

想定している問題|
・顧客にExcelや外部フォームで入力してもらった情報をkintoneに転記することに時間がかかる
・顧客情報をファイル管理しているが、どのファイルが最新か管理することに工数がかかる
・顧客との問い合わせなどのやりとりをチームに共有できていない
・kintoneに入力されたメールアドレスへフォローメールを送付したい

弊社kintone連携サービスの無料お試しフォーム安否確認サービス2の無料お試しフォームから登録された無料お試しをkintoneで管理しています。

また、契約の申し込みも同様の手順で管理しています。

詳細は「kintoneをSFA(営業支援システム)として使う方法・具体」をご確認ください。
また簡易的なデモを「トヨクモkintoneフェス2023のセッション」で紹介しています。

16.問い合わせ管理

目的|問い合わせの管理

想定している問題|
・集めた問い合わせ内容をkintoneに転記するのが手間
・(複数人で問い合わせ対応をする場合)誰が対応しているのか管理できていない
・kintoneに入力されたメールアドレスに問い合わせ内容を引用してメールを送付したい

弊社kintone連携サービスの問い合わせフォーム安否確認サービス2の問い合わせフォームから登録されたお問い合わせをkintoneで管理しています。
詳細は「kintoneをSFA(営業支援システム)として使う方法・具体」をご確認ください。

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個別施策

17.事例取材の依頼+管理

目的|事例許諾の管理

想定している問題|
・事例許諾を管理していない
・事例取材の依頼進捗を管理できていない
・事例取材の依頼中の顧客から、担当者不在時に連絡があった際、状況を確認できない

進行は「4.顧客インタビュー管理」は実施していますが、事例で必要な項目の取得にFormBridgeとkMailerを利用しています。
送信にはkMailerを利用し、回答をFormBridgeで集めれば、kintoneで一元管理可能です。

ポイント
・kintoneで情報を一元管理できる

18.イベント申込管理

目的|イベント申込の管理

トヨクモ kintone フェス 2023ではイベントページ内にFormBridgeを埋め込んでいます。
想定している問題|
・イベントの申込状況をkintoneに転記することに時間がかかる、ミスが発生する
-kintoneの複数アプリに入力することにより多くの時間がかかる
ポイント
・kMailerでお客様情報を引用して直接イベント案内メールを送信。メールからLPにアクセスしてもらう
・FormBridgeでkintoneに直接情報を入力してもらえるため、転記作業が0になる。

19.顧客アンケート

目的|顧客アンケートの管理

想定している問題|
・顧客のアンケート情報をストックできていない
・顧客情報をもとに施策を打てていない

ポイント
・kMailerで契約ユーザーにアンケート依頼を送信
・FormBridgeで回答してもらうことでkintoneに直接入力

kintone+kViewerでできる業務改善

kViewer(ケイビューワー)は、kintoneのデータを、ライセンスのない人に公開できるサービスです。
資料などのコンテンツの共有や、会員ページなどで利用可能です。

20.社外へのコンテンツ共有(資料など)

目的|資料更新の一元管理

kintoneの1つのアプリで資料を管理することで、最新の資料PDFと資料の原本を全員が確認できるようになります。
想定している問題|
・取引先に都度資料を共有するのが手間
・社内共有と社外共有で二重管理が発生している

また、kViewerを利用することで、管理しているコンテンツ情報をそのまま取引先やお客様に共有することも可能です。
詳しくはkintoneで社内外へのコンテンツ共有を効率化する!【kViewer】で紹介しております。

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kintone+FormBridge+kViewer+PrintCreatorでできる業務改善

PrintCreator(プリントクリエイター)は、kintoneから1クリックで帳票(請求書や見積書など)を出力できるサービスです。
PrintCreatorとFormBridgeを連携すると、kintoneライセンスのない方がFormBridgeに入力した情報をそのまま帳票出力することが可能です。
PrintCreatorとkViewerを連携すると、kintoneライセンスのない方が、貴社のkitnoneの情報を引用して帳票出力することが可能です。(もちろん、A社にはA社のデータしか請求書出力ができないようにアクセス制限できます。)

21.見積書発行の自動化

目的|見積書発行の自動化

kintone・FormBridgekViewerPrintCreatorを利用することで、顧客の見積書発行を自動化することが可能です。
想定している問題|
・見積書発行で顧客をお待たせしている
・見積書発行に社内工数がかかっている

トヨクモでは各製品の料金ページに見積書発行フォームを埋め込んでおります。
・お客様は、フォーム入力で即時に見積書を発行可能
・社員は、顧客対応の工数を削減可能です。

詳しくは「【kintoneで見積管理をしている方必見!】見積作成を自動化して業務改善する方法」をご確認ください。

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kintone+kMailerでできる業務改善

22.メール一斉送信管理

目的|マーケティング目的の一斉送信

想定している問題|
・kintoneにせっかくデータをためているのにメール送信のためにファイル書き出しなどの手作業が発生している

メールマガジン、試用中顧客へのフォローメール・リマインドメールなど顧客に一斉送信したいケースは様々。
kMailerを利用すると、kintoneの情報を用いてメールの送信が可能です。
kMailerのHPはこちら▶︎

●できること一例
・一覧画面の絞り込みに応じた一斉送信
・レコードの追加、変更応じて自動送信
・予約送信
・配信停止機能

2024年2月のGoogle社、Yahoo社のメール要件にも対応しているため、引き続きメールマーケティングで活用いただけます。

kintone+DataCollectでできる業務改善2選

kintoneの標準機能では、アプリやレコードをまたいだ集計ができかねます。
DataCollect(データコレクト)を利用すると、複数のアプリからマーケティングで管理すべき数値を一元管理できます。

23.KGI・KPI管理

目的|売上に関わるKPIの管理

想定している問題|
・kintoneでKGI・KPIを一元管理したい
・KGI・KPIの進捗をチーム、部署を跨いで共有できていない

契約数、お試し数など、各チームのKGIやKPIを管理できます。

ポイント
・他のチームのKGI、KPI進捗が1日に一度自動で更新される
・毎週このアプリを確認しながら各チームでstand-up MTGを導入。週のトピックを共有

24.コンテンツKPI管理

目的|コンテンツの作成KPIの管理

「3. コンテンツ管理」で紹介したコンテンツアプリから、何件のコンテンツが公開されたのか月毎に管理できます。
想定している問題|
・コンテンツ制作数を数えることに工数がかかっている
ポイント
作成数もKPIを決めて実施することで、行動数を可視化できます。

kintone+Toyokumo kintoneAppでマーケティング業務を効率化!

kintoneとToyokumo kintoneApp(FormBridge・kViewer・kMailer・PrintCreator・DataCollect・kBackup)を利用すれば、マーケティング業務の幅がグッと広がります。

Toyokumo kintoneApp は6製品とも何度でも無料お試しが可能です。

気になる製品があれば、貴社のマーケティング業務で利用してみてください。


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