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kintoneでWordやPDFに帳票出力する方法とは?選び方や費用も解説

トヨクモ編集部のサムネイルアイコン トヨクモ編集部

「kintoneのデータを出力するためにWordに転記する作業でミスが多発している…」
「普段使用しているWordのフォーマットでkintoneのデータを出力したい…」

kintoneで業務効率化が進んでいるけれど、帳票出力業務の効率化が難しいと困っていませんか?

今回はkintoneで帳票出力まで完了させる方法を解説します。それぞれの特徴を理解し、自社にぴったりな方法を見つけましょう。

kintoneでWordやPDF帳票を出力する方法

kintoneでWordやPDF帳票を出力する方法は、主に以下の2つです。

  • プログラミングで実装する
  • 連携サービス・プラグインを活用する

それそれ詳しく解説します。

プログラミングで実装する

プログラミングで実装すれば、kintoneの機能をユーザーが使いやすようにカスタマイズできます。希望に合った仕様を無料で作成できるため、プログラミングの知識やスキルを持つ方には、この方法がおすすめです。

プログラミング実装により、kintoneでWordやPDF帳票を出力する際の流れは以下のとおりです。

  1. 出力する帳票を決める
  2. 必要なツールを準備する
  3. kintoneからデータを取得する
  4. 帳票を作成する
  5. 帳票を出力する

実装を始める前に、必要な帳票を決めましょう。
主な帳票としては、請求書や見積書、顧客名簿などが挙げられます。

帳票を決めたあとに、必要なツールを準備します。必要なツールは以下のとおりです。

  • node.js:プログラミング環境を整えるツール
  • kintone JS SDK:kintoneデータ取得用のJavaScriptコード集合体
  • officegen:node.js環境でWordやExcelといった、Microsoft Officeの文書を生成するライブラリ

ツールを準備したあとは、必要なコードを書き込み、顧客名や金額などkintoneに登録されているデータを取得します。

データが取得されましたら、帳票を作成します。officegenツールにより、フォントやサイズなどを細かく指定できるほか、ユーザー個人や部署に合わせた書式のカスタマイズが可能です。

作成した帳票は、ファイルとして保存しましょう。

連携サービス・プラグインを活用する

プログラミング実装が難しい場合は、連携サービスやプラグインを活用しましょうkintoneには簡単に機能を拡張できる連携サービスやプラグインが多くあります。

プラグインには無料版と有料版があり、​​例えば「一覧画面印刷プラグイン」や「印刷設定プラグイン」は無料で使用できます。

ただし、すべてのプラグインがWord出力に対応しているとは限りません。必ず導入前にWord出力に対応しているかどうか確認してください。

帳票出力をより便利にする連携サービス・プラグイン6選

ここでは帳票出力をより便利にする連携サービスおよびプラグインを6種類紹介します。

  • PrintCreator
  • 一覧画面印刷プラグイン
  • 印刷設定プラグイン
  • ドキュトーン
  • レポトン
  • oproarts

PrintCreator

PrintCreatorは、トヨクモ株式会社による連携サービスの1つです。kintone上の見積書や請求書といったデータを、マウス操作だけで簡単にPDF出力できる機能があります。

複数のアプリから情報を取得して、1つの書類に出力できるほか、画像および二次元バーコードも出力可能です。出力時の用紙サイズも、自由に設定できます。書類出力のほか、電子契約に必要な電子署名機能が搭載されています。

PrintCreatorの各種プランと料金は以下のとおりです。

コース 月額料金 年額料金
ライトコース 7,000円 84,000円
スタンダードコース 12,000円 144,000円
プレミアムコース 18,000円 216,000円
プロフェッショナルコース 30,000円 360,000円

30日間の無料お試しがあり、複数回利用可能です。

関連記事:プリントクリエイターとは?できること・使い方

一覧画面印刷プラグイン

参照元:一覧画面印刷プラグイン|TiS

一覧画面印刷プラグインは、合同会社ぱんだ商会によるサイト「TIS」で無償公開されているプラグインです。

一覧やグラフを印刷する際に、メニューやヘッダーを非表示にできる機能があります。

印刷設定プラグイン

参照元:印刷設定プラグイン|TiS

印刷設定プラグインは、一覧画面印刷プラグインと同様、合同会社ぱんだ商会によるサイト「TIS」による無償公開プラグインです。

改ページや段組、枠線の指定など。レコード印刷画面をカスタマイズできる機能があります。

ドキュトーン

参照元:ドキュトーン|株式会社オプロ

ドキュトーンは、kintone上のデータをExcelやWordに転記せずに帳票を作れる連携サービスです。

kintone内アプリの操作だけで帳票を出力できます。

WordやExcel、PowerPointの各形式に対応できるほか、自社に応じた帳票テンプレートの作成も可能です。

初期費用は0円で、月額費用は1つのIDにつき1,180円(税抜)です。
(5IDから購入可能)

1か月間の無料トライアルを利用できます。

レポトン

参照元:レポトン|株式会社ソウルウェア

レポトンは、kintoneで管理している請求書や見積書といった帳票を、PDFやExcel形式で出力できるプラグインです。

レポトンには、以下の3種類があります。

  • レポトンPDF
  • レポトンExcel
  • レポトンpro

いずれの種類も、アプリのデータを用いた帳票出力や自社に合わせた帳票デザインを作成可能です。

proタイプでは、ラベル出力機能や複数ページ帳票印刷機能といった複数の機能があります。

価格は以下のとおりです。

種類 価格(税抜)
レポトンPDF 10万7,800円
レポトンExcel 22万円
レポトンPDF・レポトンExce同時購入 27万5千円
レポトンpro(月額) 1万6,500円
レポトンpro(年額) 18万8,100円

全種類に、30日間の無料トライアル制度があります。

oproarts

参照元:oproarts|株式会社オプロ

oproartsは、kintoneアプリから以下に示した形式の帳票を出力できるサービスです。

  • PDF
  • Excel
  • Word
  • PowerPoint

kintoneによる複数アプリのデータを連携させた帳票出力も可能です。

自社に適した帳票テンプレートを作成できるほか、帳票作成代行サービスもあります。月額費用は3万9,600円から、初期費用は12万円からであり、いずれも税抜価格です。

連携サービス・プラグインの選び方

連携サービスおよびプラグインの選び方で覚えておきたいポイントは、以下の2点です。

  • 希望の出力形式に対応しているか
  • 必要な機能が備わっているか

それぞれ詳しく解説します。

希望の出力形式に対応しているか

業務上で使用する帳票には、主に以下のような出力形式があります。

  • PDF
  • Excel
  • Word
  • PowerPoint

サービスやプラグイン導入時には、自社が希望する出力形式に対応しているかを事前に調べましょう。

必要な機能が備わっているか

連携サービスやプラグインには、一括印刷、複数帳票出力、画像ファイル取り込みなどさまざまな機能があります。
自社で必要な機能をリストアップし、すべて網羅している連携サービスやプラグインを選びましょう。

連携サービスやプラグインの選び方については、以下の記事でも詳しく紹介しています。
kintoneの帳票出力プラグイン・連携サービス4選!選び方や各サービスの比較も

kintoneで帳票出力業務を効率化させた事例4選

ここでは、kintoneを活用して帳票出力業務を効率化させた4社の事例を紹介します。

  • 株式会社エスクリ
  • 株式会社ミライコミュニケーションネットワーク
  • 株式会社オーシン
  • TEPCOホームテック株式会社

4社に共通しているのは、kintoneに加えて、トヨクモ株式会社の連携サービス「PrintCreator」を活用している点です。

株式会社エスクリ

参照元:エスクリ 様の導入事例|kintone

ブライダル事業を運営する株式会社エスクリでは、kintoneの案件管理アプリと見積管理アプリを連携させています。見積書や請求書などをボタン1つで作成でき、作業の効率化を実現した事例です。

見積書や請求書を印刷するときは、自社の帳票に反映できるように、PrintCreatorを活用しています。

株式会社ミライコミュニケーションネットワーク

参照元:PrintCreatorで作業時間が半分以下に!帳票作成の効率アップに成功したkintone x トヨクモkintone連携サービス活用事例|トヨクモのkintone連携サービス

ITインフラを提供している株式会社ミライコミュニケーションネットワークでは、kintone導入後も、見積書や契約書などの帳票出力が課題でした。

kintoneにより集約されたデータを、自社の書類フォーマットに移してから帳票出力が行われていました。

そこで導入したのが、トヨクモのkintone連携サービスの「PrintCreator」です。操作が簡単なこと、両面印刷に対応可能であること、自社の帳票フォーマットにデータ反映できることなどが導入の決め手となりました。

現在は、顧客に提出する書類のうち約9割がPrintCreatorで帳票出力されており、kintoneとの連携でスムーズな業務を実現しています。

必要な情報が入力されている帳票をワンクリックで出力できるため、作業時間が短縮されるようになりました。

株式会社オーシン

参照元:「慣れ」に頼らず、誰もが同じ帳票を作成できる仕組み作りに成功!PrintCreatorで属人性を解消し、DXを加速させた町工場の事例|トヨクモのkintone連携サービス

株式会社オーシンは、業務用IH対応の土鍋や陶板などを製造・販売している企業です。

同社では、加工依頼書や出荷依頼書といった帳票の出力、既存の販売管理ソフトでは難しい仕様の請求書を発行するときなどに、kintoneとPrintCreatorを活用しています。

PrintCreator導入により、帳票作成業務が効率化され、手書きによるミスが減りました。

kintoneに紐作く請求書発行アプリと連携しているため、請求書の発行履歴や入金状況と照らし合わせながら、出力できるのがメリットです。

省エネサービスを全国に提供しているTEPCOホームテック株式会社では、kintoneと連携サービスを活用し、業務効率化と使いやすさ向上を実現しました。

同社が特に工夫しているのが、帳票出力サービスであるPrintCreatorの活用方法です。PrintCreatorを単なる印刷ツールとしてではなく、ブラウザ上で内容をプレビューする「照会画面」として利用しています。

多くの項目があるkintoneアプリでは、入力内容を確認するために何度もスクロールを繰り返す必要がありました。そこでPrintCreatorを導入し、印刷することなく、望むレイアウトで画面上で情報を確認できるようにしました。これにより、入力ミスや出力ミスを防ぐことに成功しました。

このユニークなPrintCreatorの活用法で、業務効率化だけでなく、kintoneの操作性をさらに向上させています。

まとめ:トヨクモのkintone連携サービスでkintoneをより便利に活用しよう

「kintoneで貸出管理を行いたい」「kintoneを活用する幅を増やしたい」とお考えの方は、kintone連携サービスの利用がおすすめです。

トヨクモのkintone連携サービスは1万契約を突破し、サイボウズのオフィシャルパートナー評価制度においても全製品で受賞と、実績と使いやすさに定評があります。

トヨクモ連携サービスを導入することで、紙の書類を介さず、直接データの書き込みや管理が行えるため、職員の負担軽減や業務効率改善が図れるでしょう。

FormBridge kintoneへデータが自動で保存されていくWebフォームを作成できるサービス
PrintCreator kintoneアプリのデータをPDFで出力できるサービス
kViewer kintoneライセンスがない人に、kintoneアプリのデータを共有できるサービス
kMailer kintoneアプリのデータを引用してメール送信できるサービス
DataCollect 複数のkintoneアプリに登録されたデータを集計できるサービス
kBackup kintoneアプリに登録されたデータを安全にバックアップするサービス

悩みややりたいことに合わせて最適な機能を追加できるので、kintoneと一緒に使いたい便利なサービスをお探しの場合は、30日間無料お試しからぜひ実際の使用感を体感した上でご検討ください。

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監修者トヨクモ編集部


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