kintoneと連携してメール配信ができるkMailerと配配メールを徹底比較!
kintone(キントーン)で管理している顧客リストをもとに、効率的にメールマーケティングを実施したいと考えたことはありませんか。
kintoneに登録した情報から配信先リストを作成し、普段使っているメーラーに宛先を手動で貼り付けて……と進めていると時間がかかり、ミスも出てきます。
そこで、より効率的且つ正確にメール配信を行うため、ツールの導入を検討している方も多いはず。
今回はkintoneの連携サービスであるkMailer(ケイメーラー)と、配配メールの比較を行います。
どちらのツールが自社に適しているか迷っている方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
目次
kMailerと配配メールの比較
※こちらの情報は、2026年2月18日時点のものになります。詳細は公式HPよりご確認ください。
それぞれの機能を簡潔に表にまとめます。
| kMailer | 配配メール | |
| テンプレート作成 | 無制限に作成可能 | 6つのテンプレートを用意
自社でも新たに登録可 |
| HTMLメール作成 | 全コースで可能 | 全プランで可能 |
| 開封ログ | 全コースで取得可能 | 全プランで取得可能 |
| 送信元メールアドレス | 普段使っているメーラー設定可
1契約1アドレス指定 |
普段使っているメーラー設定可 |
| 送信方法 | kintoneに設置された
送信ボタンを押下 |
配配メール内から送信 |
| 配信可能数 | 無制限
(各ドメインのサーバー許容量に準ずる) |
毎時100万通の大量送信が可能 |
| 登録アドレス数 | 無制限 | 数によって料金が変動 |
| A/Bテスト | プロフェッショナルコースで可能 | 対応あり |
| 料金体系 | kintone1環境につき1契約
自動配信・予約配信の有無などで 3つのコース 月額18,000円〜(税抜) |
登録アドレス数に応じて変動
分析・効果測定の充実具合によって2つのコース |
kMailerの特徴
kMailerは、kintoneに特化したメール配信を行いたい場合の選択肢のひとつです。
FormBridge(フォームブリッジ)やkViewer(ケイビューワー)など、kintone連携サービスを提供してきたトヨクモが開発・提供しています。
kintone内の情報をマスタとしたメール送信が可能
Mailerはkintoneに特化した連携サービスのため、kintoneに登録されている情報をそのままメール作成に利用できます。
たとえば、「顧客企業名」「顧客氏名」「参加したセミナー名」「関心の高いサービス」などのフィールド情報を差し込みながら、メールを作成し、テンプレートとしてkintone上からメール送信できます。
kMailerは個別配信にも対応しているため、請求書や個別案内など、1件ずつ内容が異なるメール送信にも活用できます。
kintoneのレコード単位で管理している情報をもとに送信できる点は、kintone中心で業務を回している場合のメリットです。
「送信後レコード編集」で送信履歴も簡単に確認できる
kMailerには、メール送信後にアドレス帳アプリの情報を更新できる「送信後レコード編集」機能があります。
たとえば、フォローメールの送信状況を一括で「送信済み」に変更することができ、送信履歴を別途確認しなくても、レコードを見れば対応状況が分かるようになります。
送信履歴をたどらなくても、該当のレコードを一目見ただけでメールを送付したかが分かります。自動で情報が更新されるため、手作業によるミスも起こりません。テキストやデータの置き換えだけでなく、送信数のカウントなどもできます。
添付ファイルをダウンロードリンク化しセキュリティも万全
kMailerでは、アドレス帳アプリに添付されているファイルをメールとあわせて送信できます。
添付ファイルはダウンロードリンクとして送付され、パスワード設定も可能なため、誤配信時の情報漏えいリスクを抑えられます。
30日間の無料お試しが可能
kMailerは30日間無料でのお試しができ、何回でも申し込みが可能です。トヨクモの他の連携サービスもあわせてお試しすることが可能なので、他にもkintoneと連携したサービスを検討したいと考えている場合にもおすすめです。
配配メールの特徴
配配メールは、kintoneと公式に連携できるメール配信サービスです。
kintoneで管理している顧客データを配信リストとして活用し、メール配信から開封・クリックといった反応の把握までをkintone上で一元管理できます。
メール配信に特化した設計のため、大量配信や効果測定を前提とした運用を行いたい場合に向いています。
楽楽精算を提供する株式会社ラクスが運営しており、kintoneのほか、Salesforceとも連携できる点が特徴です。
メール配信時に送信元のアドレスを設定可能
配配メールでは、メールごとに送信元アドレスを設定できます。
営業担当者や担当部署のアドレスから送信できるため、一律の代表メールから配信する場合と比べて、受信者にとって違和感の少ないコミュニケーションが可能です。
kintoneで管理している担当者情報と組み合わせることで、顧客ごとに配信元を切り替えた運用にも対応できます。
開発の必要なくkintoneと連携可能
配配メールは独立したメール配信サービスですが、API開発などを行うことなくkintoneと連携できます。専門的な知識がなくても導入しやすく、設定後は配信作業をスムーズに進められます。
開封状況やクリック状況といった配信結果はkintoneと自動で同期されるため、顧客ごとの反応をkintone内で継続的に蓄積・確認できます。
迷惑メール対策に注力
配配メールでは、メールが迷惑メールと判定されにくいよう、配信基盤や運用面でさまざまな対策が行われています。
同一IPからの過度な大量送信を避けるための分散配信や、エラーアドレスの管理・原因分析などを通じて、到達率を維持しやすい環境が整えられています。
kintone連携で大量配信を行う場合でも、配信品質を意識した運用ができる点が特徴です。
無料トライアルが可能
無料トライアルは、機能の制限なくお試しできます。個別相談や設定支援も受けられるので、自社に適した使い方を具体的に検討できます。なお、無料トライアルで登録可能なメールアドレスは100件までです。
kMailerと配配メールの料金・コース
kMailerと配配メールはいずれも、kintoneのライセンス料とは別に利用料金が発生します。
ただし、両サービスは料金の考え方が異なるため、単純な金額比較ではなく、「どのような使い方を前提にするか」で判断することが重要です。
kMailerの料金・コース
kMailerには、スタンダード、プレミアム、プロフェッショナル、エンタープライズの4つのコースがあります。
メール作成や基本的な送信機能に大きな違いはありませんが、kintoneの登録データに連動した自動送信や予約送信は、プレミアム以上のコースで利用できます。
自動送信では、たとえばアドレス帳アプリのレコードで契約ステータスが「契約中」に変わったことをきっかけに、契約に関する案内メールを自動で送信するといった運用が可能です。
プロフェッショナルコースでは、シナリオメールの配信やメール分析機能が利用でき、より踏み込んだメールマーケティングにも対応できます。料金は、スタンダードコースが税抜月額18,000円、プレミアムコースが月額30,000円、プロフェッショナルコースが月額50,000円、エンタープライズコースで月額55,000円です。
配配メールの料金・プラン
配配メールには、Standard/Premiumプラン、Bridgeプランがあります。
メール作成機能自体はプラン間で大きな差はありませんが、メール配信機能や送信後の分析・効果測定機能は、上位プランほど充実しています。
配信後に自社サイトへの来訪を把握できる「来訪通知」や、リアクションに応じたフォローアップといったメールマーケティング機能は、Bridgeプランで利用できます。
具体的な料金は要問い合わせとなっており、登録するメールアドレス数に応じて月額料金が変動する仕組みです。配信規模や分析の深さを重視する場合は、必要な機能と登録アドレス数を前提に検討することになります。
kintoneと配配メールを連携する際の注意点
同期のタイミングは運用前提として確認しておく
配配メールとkintoneは、顧客データや配信結果を自動で連携できる仕組みを備えています。
CSVでの手動取り込みを行わずに、顧客情報やメールの反応データをkintone側に蓄積できる点は大きなメリットです。
一方で、実際の運用では「kintone側の更新内容がどのタイミングで配配メール側に反映されるのか」「配信結果がいつkintoneに戻ってくるのか」といった点を前提として整理しておく必要があります。
即時反映を前提に業務フローを組むのではなく、連携の仕組みを踏まえた運用設計を行うことで、認識のズレを防ぎやすくなります。
メール配信は配配メールを軸にした運用になる
kintoneと連携していても、実際のメール配信や配信設定、分析機能は配配メール側の機能を利用する形になります。
kintoneは、顧客情報や配信結果を管理・参照する基盤として活用し、メール配信そのものは配配メールで行う、という役割分担を前提に考えると運用イメージを持ちやすくなります。
「kintoneの画面だけですべて完結させたい」と考えている場合は、この点をあらかじめ理解しておくことが重要です。
権限や運用ルールは事前に整理しておくと安心
配配メールとkintoneを連携して利用する場合、誰がメールを配信するのか、誰が配信結果を確認・分析するのかといった役割分担を明確にしておくことが望ましいです。
特に複数の担当者が関わる運用では、配信ルールや確認フローを整理しておくことで、誤配信や対応の重複といったトラブルを防ぎやすくなります。
配配メールはメールマーケティングに特化したサービスであるため、導入前に運用体制を明確にしておくことで、kintone連携の効果をより安定して活かすことができます。
kMailerとトヨクモkintone連携サービスを活用した事例
株式会社近畿情報産業様|kMailer×PrintCreator
株式会社近畿情報産業様では、kintoneとPrintCreator、kMailerを組み合わせ、保守対応レポートの作成から送付までをデジタル化しました。
従来は、紙で出力したレポートに顧客のサインをもらう運用でしたが、帳票出力・送付・管理の役割を整理したことで、短期間で業務フローへ組み込むことに成功しています。
直感的な操作性と柔軟なカスタマイズ性を活かし、紙の使用量削減や業務時間の短縮など、実務面での効率化につながっています。
>事例記事:煩雑なExcel管理を卒業!紙の使用量60%減、月30時間の業務時間減に成功したトヨクモkintone連携サービス活用事例
アドレス株式会社様|kMailer×FormBridge
アドレス株式会社様では、kMailerとFormBridgeを活用し、メール配信や書類送付に関わる業務フローと役割分担を整理することで、複数の業務効率化を実現しています。
具体的には、テンプレートを活用したフォロー業務の標準化や、kintoneとkMailerを連携した査定書送付作業の短縮、定期的な報告書作成業務のデジタル化などを行っています。
また、FormBridgeと組み合わせることで、郵送を前提としていた業務のリードタイムを短縮し、作業時間や郵送コストの削減にもつなげています。
このように、配信ツールの機能だけに頼るのではなく、誰がどの業務を担うかを整理した運用設計を行うことで、kintone連携の効果を安定して発揮しやすくなることが分かります。
>事例記事:kMailerとFormBridge活用で作業時間と郵送コスト大幅削減に成功!新たな取り組みにもチャレンジする不動産業の活用事例
メール配信はkintoneと連携して工数削減!機能や目的に合わせてサービスを選ぼう
kintoneと連携してメールマーケティングを行う手段として、kMailerと配配メールという2つの選択肢があります。いずれもメール配信の効率化に有効ですが、前提となる使い方や得意分野は異なります。
kMailerは、kintoneのデータを起点にした業務連動型のメール配信に向いています。
顧客情報やステータス変更と連動した自動配信や、個別対応を含む業務連絡まで、kintone中心の運用をそのまま拡張できる点が特徴です。
トヨクモの他サービスと組み合わせることで、業種や業態に応じた柔軟な運用設計もしやすくなります。
一方で、配配メールはメール配信そのものを軸に営業・マーケティング活動を行いたい場合に適したサービスです。
大量配信や配信結果の分析、反応に応じた改善といったメールマーケティングのPDCAを回しやすく、kintoneと連携することで顧客管理と配信結果を一元化できます。
どちらが適しているかは、「kintoneを中心に業務を回したいのか」、それとも「メール配信を起点に営業・マーケティングを強化したいのか」という前提の違いで判断すると整理しやすくなります。
いずれのサービスも無料で試すことができるため、実際の業務フローに当てはめながら、必要な機能や運用イメージに合うかを確認したうえで最適なプランを検討するとよいでしょう。






