kintoneでのメルマガ配信方法~効果分析、配信停止の受付設定も~

皆さん、お客様や見込み客に定期的にメールを送る、いわゆる「メルマガ」を配信していますか?キャンペーンの案内や、製品の新たな情報をメルマガで配信することにより、お客様や見込み客の態度変容や行動を促したりすることが期待できるわけです。

弊社はkintoneで管理しているお客様(+見込み客)情報に対して、メルマガを配信しているのですが、kintoneとkintone連携サービスのみで、基本行っています。

そんな、kintoneでのメルマガ配信方法について、具体的な設定方法をご紹介しますね。「kintoneでリード管理しているけど、ここから直接メール配信したいなぁ」と思っている方、必見の記事です!

この記事を読んでできること
 kintoneからメルマガを一斉送信できる
・kintoneの画面から簡単操作で宛先数を問わず、メルマガの一斉配信が可能です。
開封率を確認できる
・メールを何%の人が開封したか、ひと目で確認可能です。
メール内のリンクへのクリック率が確認できる
・キャンペーン案内のリンクなど、どれだけの人がアクセスしたかを把握可能です。
自動オプトアウト(配信停止)受付
・配信停止を求めるユーザーが、自分で簡単に配信停止の処理をすることが可能です。
本記事の内容は動画でも解説しておりますので、ぜひご覧ください。

この記事で説明する全ての機能を実現するなら、kintone、kMailer、フォームブリッジ、データコレクトを使用します。あと、解析ツールとしてGoogleアナリティクスを使用します。お手元にご用意ください。
Googleアナリティクスは無料なので、もしアカウントを持っていなかったら、サクッとアカウントを作成しましょう。Googleアナリティクスの設定方法は、弊社ではサポートできないのですが、Googleのヘルプページにしっかり書いているので、設定頑張りましょう。

kintone+kMailerで一斉配信

kintoneで管理しているお客様情報、イベントで獲得した名刺情報などにメールを送りたい際には、kintoneとkMailerのアカウントがあればすぐに実現可能です。

設定方法は操作ガイドで解説をしておりますが、kMailerを活用することで、kintoneで管理しているお客様情報にメールが簡単に配信できます。この時、シンプルなテキストメールか、装飾が可能なHTMLメールから設定を選択できます。

宛先が100件でも10,000件でも送信可能(もちろんそれ以上でもOK)

送ったメールは読まれたか?開封率の確認方法*サンプル付!

※ログの保存方法が「kintoneに無期限保存」の場合にご利用いただける方法です。

せっかく送ったメール、どれだけの割合で読まれているか、確認したいですよね。
kMailerでは標準機能であるHTMLメールで開封ログを検知できます。これにより、開封率を計算することが可能です。

送信履歴アプリ内で「ログ一覧(メッセージ)」で絞り込めば、開封しているメールの件数が分かります。何件もメールを送り始めたら、「件名」か「メールID」などで、どのメールに関する開封ログか絞り込めば、今回のメールの開封数が算出されます。

「開封」ログと、メール件名で絞り込みした図

今回送った宛先数を、手開封数を手動で割れば、「開封率」を計算することができます。

また、「メルマガ配信管理アプリ」を作成して、kintone側で開封率を計算できるような仕組みも設定できます!
設定方法について下記の動画で紹介しており、サンプルのテンプレートアプリもご用意しています^^
【サンプルテンプレートアプリ】
kintoneメルマガ配信管理アプリ

メール内に設定したリンクへのクリック率を取得する

メール内で案内したキャンペーンサイトや、申込みページへのアクセス率、クリック率を測りたい、そんなこともありますよね。「開封率」はメールタイトルの良し悪しで上下し、こちらの「クリック率」は本文内容が相手に刺さったか、が勝負になる、そんな感じでしょうか。

クリック率を取得するのは、トヨクモ製品だけではなく、Google アナリティクスの設定も必要になるのですが、今回設定は割愛します。自社のHPへのアクセス数は把握できる、そんな状況を前提として説明します。例えば、https://abc.co.jp/というページが存在したとして、かつ今回メールで案内するページもそのページとした場合、「メールからの流入」のみを測れば、ニアリーイコールで「メール内のリンククリック率」が取得できると解釈します。

まず、Googleの提供しているCampaign URL Builderで、クリック率を図るためのURLを生成します。キャンペーンURLの生成方法を説明しているサイトもありますのでチェックしてみてください。今回サンプルとして、下記のようなURLを用意したとします。

https://abc.co.jp/?utm_source=mail&utm_campaign=20200707

上記URLだと、Googleアナリティクス上では、「参照元」にmail、「キャンペーン」に20200707が表示されます。私は、キャンペーンに西暦+月+日の形式で設定することが多いです。キャンペーン一覧の画面で、いつの配信か分かるのは、助かるのでそうしてます。

「20200707キャンペーン」からのアクセスは、当然7月7日に多い。配信当日にメール内からアクセスしたということを意味する

「1,000件に送信して、350件開封されて、100件アクセスがある」そんなことがここまでの設定で分かります。Googleアナリティクス上で「ユーザー」と「セッション」で意味が異なる等、どちらで指標にするのか、最初に決めが必要ですが、決めて同じ数値を追えば大きな問題は無いでしょう。

メルマガ受信拒否、登録解除を極力しやすく(配信停止設定方法)

メルマガを配信するにあたって、受信者側がメールの受信拒否、登録解除をしやすくすることは非常に重要です。メールの受信拒否方法、登録解除方法が分からないことは、受信者にとって大きなストレスになり得ます。また、登録解除の方法を示さず、送信内容によっては違法になる可能性も存在します。
参照:特定電子メールの送信の適正化等に関する法律のポイント(総務省)P3.4 表示義務について

なので、トヨクモのメルマガでは、受信拒否の方法を必ず記載しています。

登録解除のリンクあり

 

ココをクリックすると、受信者のアドレスを初期値に入れたフォームに遷移します。登録を少しでも楽にするため、フォームにパラメータを入れています。

登録解除のフォーム

これだけで、受信者は登録解除が可能です。また、管理者である私達は1件1件手動で登録解除フラグを立ててるかと言うと、そんなことは大変すぎてできません。ここで、データコレクトの出番です。

上記のフォームから入った情報はkintone内では「拒否リストアプリ」に登録されます。メールを送っている「宛先リストアプリ」から、データコレクトを使って拒否リストアプリを参照、メールアドレスが一致したら「拒否」フラグを宛先リストアプリに返すように設定しています。データコレクトのIF関数設定は、動画でもご案内しておりますので、よければご覧ください。

自動で宛先リストを更新してくれる

これで、継続的にメールを送って良い方だけ、残すことができました。一連の流れで、是非皆さんも効率的なメルマガ配信を実現してください。

【追記】kMailer単体で、配信停止設定ができるように!

FormBridgeとDataCollectを活用する従来の方法に加えて、kMailer単体での配信停止設定ができるようになりました!
kMailerで配信停止リストを作成するだけで、登録解除リンクをクリックした受信者への配信を自動で停止できます。
配信停止リストは、kmailerホーム画面右上のメニューから作成できます。

作成ボタンをクリックしてリスト名を設定したら、一度ホーム画面に戻って、配信停止管理をしたいメールセットを開きます。「配信停止設定」タブをクリックして、「配信停止リスト」のプルダウンから先ほど作成したリストを選択しましょう。

メールテンプレートの一覧に戻って、配信停止管理をしたいテンプレートを選択すると、本文下部に配信停止リンクのURLが生成されています。こちらをコピーして、「登録解除リンク」としてメール本文に設置するだけです。

HTMLメールの場合は、「Link」から「リンク先のWebサイトのアドレス」に配信停止リンクのURLを設定することで、本文に登録解除リンクを設置できます。どちらも、「変更を保存」のクリックを忘れずに。

これで、受信者側はワンクリックで、配信者側は自動でメルマガの配信停止を行うことができるようになりました!設定方法の詳細は、操作ガイドでも解説しています。

30日間の無料お試しは何度でも可能です!

上記、複数の連携サービスを紹介しましたが、いきなり全てを利用する必要はありません。自分たちにとって、足りてないな、と感じる部分があれば、一部からでも、是非お試しくださいませ。

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