近年では介護現場においても、通信技術を用いた情報・知識の共有が推進されています。
電子ツールの導入により業務が効率化すれば、職員の負担が軽減し、人手不足にも対応できるようになります。
そこで本記事では、kintoneの「訪問介護記録」アプリと、kintone連携サービス「フォームブリッジ」の機能を紹介します。介護現場での業務過多、人手不足にお悩みの方、訪問介護記録を電子化したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
kintone(キントーン)は、ビジネスアプリ作成のクラウドツールで、サイボウズ株式会社が運営するサービスです。 業務で生じる多量なデータやそれに伴うコメントなどを一元管理でき、最近はCMでもよく見かけるようになりました。 今回[…]
kintoneを活用して訪問介護記録を管理できる
kintoneには、ダウンロードするだけですぐに使えるサンプルアプリが多数存在します。
その中でも、介護現場の業務効率化に役立つアプリが「訪問介護記録」です。
kintoneの訪問介護記録アプリを活用すれば、クラウド上にサービスの実施記録を残し、介護にかかった時間や、利用者ごとの履歴を確認することもできます。
kintoneのアプリストアには、100種類を超えるサンプルアプリがあります。そのまま使えたり、自社の業務や好みに合わせて設定やデザインを変更したりと、自由な仕様が特徴です。多くの企業が業務効率化に役立てています。 一方、その数の多さ[…]
訪問履歴を可視化し、業務効率化とサービス向上を実現
一覧画面やレコード画面から、これまでの訪問履歴を確認可能です。
利用者や担当者の名前、日付や期間でデータを絞り込めます。
情報共有や報告作業が容易となり、引き継ぎの効率化に繋がります。
また、訪問履歴が可視化されることで、細かい点にも気づきやすくなり、利用者へのサービス向上を実現できます。
請求情報をcsv出力できる
アプリの一覧画面上に表示されているデータは、CSV形式で出力可能です。
kintoneからCSV出力したデータは、請求情報を管理するシステムやExcelに活用できます。
また、職員別の労働時間や利用者別の時間割などをグラフで集計し、kintoneの標準機能を使って分析することもできます。
kintoneは様々なアプリを連携させ、業務を効率化させるために有効なツールです。 ただし、高度複雑化した情報やデータを、いかに問題なく安全に守れるかが重要な課題となります。 そこで本記事では、kintoneのデータをcsv出力する[…]
タブレット端末で活用できる
kintoneアプリはラジオボタンの選択項目が多く、タブレットやスマートフォンでも操作しやすいです。端末を訪問先に持ち運んで、利用者と対面しながら入力することもできます。
kintoneをモバイル環境でも使いこなせるようになると、移動中などパソコンが開けない時のやり取りが便利になります。しかし、kintoneを導入したばかりであったり、パソコンでの使用がメインになっていたりして、モバイルでの使い方がわからない[…]
「フォームブリッジ」でkintoneライセンスがなくても訪問介護記録をつけられる
kintoneを活用して訪問介護記録をデジタル化するならば、全ての職員に使ってほしいところです。
しかし、職員数が多いと、全職員にkintoneライセンスを付与するのが難しい場合もあります。また、全職員に付与できる場合でも、退職・休職などによりライセンスを削除したり、一時的に停止したりすると管理が大変です。
そこでおすすめなのが、ライセンスの有無に関わらずkintoneアプリを活用できるkintone連携サービス「フォームブリッジ」です。
フォームブリッジでは、kintoneへデータが自動保存されていくwebフォームを作成できます。
フォームブリッジを使うことで、kintoneライセンスを持たないユーザーでもレコードの登録が可能です。
フォームブリッジを使って訪問介護記録のフォームを作成する方法
では、フォームブリッジを使って訪問介護記録のフォームを作成する方法を解説します。
まずは、訪問介護記録が蓄積されるkintoneアプリを作成します。
フォームブリッジを開き、右上の+マークから「フォームの作成」に進みます。
「はじめから作成」をクリックします。
kintoneアプリのトップ画面に表示される、https://(サブドメイン).cybozu.com/k/xxx/形式のURLを入力します。
すると、「APIトークンはこちらのURLから生成できます」という表示が現れるため、クリックします。
kintoneアプリのAPI生成画面に移動するため、「生成する」をクリックします。
生成されたAPIトークンをコピーし、「保存」から「アプリの更新」まで行います。
なお、APIトークンには「レコード追加」のアクセス権が必要です。
コピーしたAPIトークンを貼り付け、保存します。
また、cybozu.comでBasic認証のセキュリティ設定を行っている場合は、「Basic認証を利用している」にチェックし、認証情報を入力してください。
フォームが作成されるため、詳細を設定していきます。
「フィールド設定」からフォームに表示する内容を追加、表示しない内容を削除できます。
編集後は最後に必ず「保存」してください。
エラー通知メールが自動で設定されています。
必要に応じて内容を変更できます。
その他、必要な設定をします。
「プレビュー」画面から作成したフォームを確認可能です。
「編集中の設定をフォームに反映」し、編集内容を適用させます。
最後に「公開する」をクリックすれば、訪問介護記録フォームの完成です。
kintone×フォームブリッジで訪問介護記録の負担を削減
今回は訪問介護記録をデジタル化するメリットと、kintoneの「訪問介護記録」アプリ、kintone連携サービス「フォームブリッジ」の機能を紹介しました。
kintoneとフォームブリッジを連携すれば、訪問介護記録フォームを通じて、誰でも時と場所を選ばずに情報を記録できます。
フォームブリッジは、30日間の無料お試しを何度でもご利用いただけます。ぜひお気軽にお試しください。