kintoneで自動採番する方法|自動採番のサービスやプラグインを紹介

kintone(キントーン)は、プログラミング知識がなくてもノーコードでアプリ開発ができるクラウドサービスです。
kintoneは、オンライン上で配布されているプラグインを導入することでさまざまな機能を追加できます。そのひとつが自動採番機能です。今回は、自動採番機能の概要、自動採番のサービスやプラグインについて解説します。

kintoneで自動採番機能を使う方法

kintoneにはさまざまな機能が搭載されているため、自社の要望に合った機能を追加していけることが魅力のひとつです。
しかし、kintoneの標準機能には自動採番機能は搭載されていません。今回は、自動採番機能を使う方法について解説します。

キントーン専用拡張機能サービス

サイボウズ社が提供する「キントーン専用拡張機能サービス」を利用することで無料で自動採番機能を利用できます。

ただし、キントーン専用拡張機能サービスはサンプルプラグインのため、サイボウズ社のサポートの対象外です。プラグインを利用していて不明点が生じた場合は、自身で解決する必要性があります。

有料プラグイン

有料プラグインを使う方法もあります。他のサービスの拡張予定がないのであれば、余分な費用がかからない単機能のプラグインを購入することがおすすめです。一方で、他の拡張サービスも利用したいのであれば、単機能プラグインは割高になる可能性があります。

有料プラグインを購入する際は、どのプラグインが自社にとって最適なのか慎重に判断しましょう。

業種業務アプリパッケージ

業種業務アプリパッケージとは、業種や業務に特化したアプリパッケージのことです。様々な種類のパッケージが発売されているので、その中から自動採番機能が含まれているものを選びましょう。
業種業務アプリパッケージのメリットは、業種や業務に特化したパッケージであるため、自動採番機能以外にも有益な機能が備わっていることです。

kintoneに追加できる自動採番機能

ここからは、サイボウズが提供する「自動採番プラグイン」を使用する場合を例に挙げて、自動採番機能について詳しく解説します。

連番

 

自動採番プラグインは、フィールド値に連動した連番を割り当てることができます。連番機能を活用すれば、情報入力や整理が楽になるでしょう。

なお、連番は日付やテキストとの紐付けに対応しています。こちらについては後述します。

日付+連番

自動採番プラグインは、日付に紐づけて連番を登録することができます。例えば、現在の日付(例:2023年12月16日)と連番3桁を紐づける場合の表示は、「20231216-001」です。

接続文字は自由な文字列を設定できるほか、日・月・年・年度ごとに採番リセットを設定できます。

なお、日付を使用する場合に適用できる書式は以下の通りです。

  • 年月日(YYYYMMDD)
  • 年月(YYYYMM)
  • 月日(MMDD)
  • 月日年_年4桁(MMDDYYYY)
  • 月日年_年2桁(MMDDYY)
  • 月年_年4桁(MMYYYY)
  • 月年_年2桁(MMYY)
  • 年(YYYY)
  • 年(YY)
  • 年度(YYYY)
  • 年度(YY)

テキスト+連番

自動採番プラグインは、任意のテキストに対して連番を割り当てることができます。

例えば、テキストを「ブログ」として、連番を「3桁」にすると、表示は「ブログ-001」です。

日付+テキスト+連番・テキスト+日付+連番

「日付+テキスト+連番」や「テキスト+日付+連番」の設定も可能です。

例えば、日付を「2023年」、テキストを「ブログ」、連番を「3桁」とすると、表示は「2023-ブログ-001」です。同様の条件を「テキスト+日付+連番」に適用すると、表示は「ブログ-2023-001」です。

新規レコード保存時に採番

新規レコード保存時に自動的に採番することもできます。ただし、レコード追加時や編集画面表示時には採番されない点には注意が必要です。

レコード追加時や編集時にも採番機能を利用したい場合は、対応している外部プラグインの導入を検討しましょう。

モバイルに対応している

業種業務アプリパッケージの中には、kintoneのスマートフォンアプリやスマートフォンのブラウザから新規レコードを作成した際に自動採番してくれるものがあります。

連番リセットの設定ができる

連番リセットの設定も可能です。連番リセットの設定は、年・月・日ごとにできます。

なお、自動採番プラグインでは年・月・日ごとに設定はできますが、年と月と日を複数組み合わせて設定することはできません。年・月・日を組み合わせて設定したい場合は、対応している業種業務アプリパッケージを利用しましょう。

自動採番のサービスやプラグイン5選

自動採番を活用するには、キントーン専用拡張機能サービス、有料プラグイン、業種業務アプリパッケージの3種類の方法があると説明しました。最後に、自動採番のサービスやプラグインのおすすめ5選をご紹介します。

ATTAZoo+

JBアドバンスト・テクノロジー株式会社 が提供するATTAZoo +は、kintoneをより便利に使うための機能を搭載したプラグインです。

kintoneは、ノンプログラミングでアプリを開発できますが、複雑なシステムを実装する場合はプログラミングの技術が必要です。

一方、ATTAZoo+の場合は、JavaScriptをはじめとしたプログラミング言語を使わずに複雑なシステムの実装ができます。ATTAZoo +には、自動採番をはじめとしてステータス更新、ドロップダウン階層絞り込みなどの16種類の機能が備わっています。

価格はエントリープランで1ライセンス年額36,000円(税抜)です。

自動採番プラグイン

株式会社ジョイゾーが提供する自動採番プラグインは、オリジナルの書式で採番ができたり、複数のフィールドに応じて採番ができたりするなど、自動採番に特化した機能が多数搭載されています。一括採番や受注採番、ユニークな顧客IDを振りたい場合などに適しており、より便利な自動採番が可能です。

価格は初期費用無料で月額プランは3,900円/月(税抜)、年額プランは42,900円/年(税抜)です。

FormBridge(フォームブリッジ)

FormBridgeは、kintoneに連携したWebフォームを作成できるツールです。kintoneアカウントがない方でもFormBridgeで作成したフォームに入力すれば、kintoneに直接データを送ることができます。

高度なフォームが簡単に作成できたり、自動返信メールの設定や入力内容の一時保存ができたりと、FormBridgeには豊富な機能が多く搭載されています。さまざまな制御が可能で、デザインのカスタマイズが自由にできる点も特徴です。

料金はコースごとに異なり、以下の通りです。

  • ライトコース 月額6,000円(税抜)
  • スタンダードコース 月額9,000円(税抜)
  • プレミアムコース 月額14,000円(税抜)
  • プロフェッショナルコース 月額24,000円(税抜)

30日間の無料お試しができるため、使いやすさや機能を事前に確認することをおすすめします。

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gusuku Customine

アールスリーインスティテュートが提供するgusuku Customineは、アプリ画面のカスタマイズやプログラムの生成、Excel・pdf出力などができるツールです。

自動採番のほかにも、ルックアップの自動更新や一覧でのテーブル確認、関連レコードの集計など様々なことが実現できます。

料金は、無料のフリープランと検証プランのほかに、月額18,000円(税抜)のプランと年額216,000円(税抜)・648,000円(税抜)・1,200,000円(税抜)のプランがあります。

自動採番機能で業務を効率化しましょう

自動採番機能を活用することで、業務の効率化が図れます。自動採番機能を利用するには、前述の通りいくつかの方法がありますが、会社の状況や目的によって最適な方法は異なります。

自動採番機能を利用する目的や用途、活用したい機能を考慮し、最適なプラグインを選択して業務の効率化を図りましょう。

 


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