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kintoneは本当にノーコード?プログラミングなしで活用するコツを解説

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kintone(キントーン)は、顧客管理やプロセス管理、リアルタイムでの情報共有など、あらゆる業務を効率化するためのアプリを構築できるプラットフォームです。

しかし、「本当にプログラミングなしで使いこなせるのか」「どこまでノーコードで実現できるのか」と疑問を持っていませんか。
そこで、この記事では、kintoneのノーコードで利用できる機能や、プログラミングの知識がなくても効果的にkintoneを活用するためのアイデアを紹介します。

kintoneとは

kintoneは、サイボウズ株式会社が提供する、クラウド型の業務改善プラットフォームです。データベース、プロセス管理、コミュニケーション機能を統合し、大手企業から中小企業まで幅広い規模の企業で導入されています。ここでは、kintoneの特徴やプログラミングの必要性について解説します。

>関連記事:わかりやすいkintone(キントーン)とは?特徴・機能、メリットを解説

特徴

kintoneの最大の特徴は、基本的にノーコードでアプリ構築ができる点です。
直感的な操作ができ、画面上で必要な項目をドラッグ&ドロップするだけで、専門知識がない業務担当者でも負担なく業務アプリを構築できます。

営業案件管理、勤怠管理、在庫管理など、企業のさまざまな業務システムの構築、業務効率化に活用されています。

また、柔軟なカスタマイズ性も主な特徴のひとつです。一覧画面のレイアウト変更や、細かい検索条件・フィルターの設定など、業務に合わせた仕様に変更できます。
しかし、カスタマイズできる範囲には限界がある点に注意が必要です。

プログラミングが必要な場面

kintoneは基本機能だけでも多くの業務システムを構築できますが、場合によってはプログラミングが必要になることがあります。
プログラミングが必要になるのは、主に以下のようなカスタマイズを行う場合です。

  • フィールドの編集可/不可の切り替えをしたい
  • フィールドの入力規則や条件書式設定を変更したい
  • 連携させた2つのアプリ間の情報を常に最新にしたい

ただし、上記のようなプログラミングが必要な場合でも、代替手段を検討することでプログラミングを回避できる可能性があります。
kintone公式プラグインや業務プロセスの見直しによる基本機能での代替、ノーコード型の外部サービスとの連携により、プログラミングなしでもカスタマイズの要件を満たせる場合があります。
プログラミングが必要かどうかは、カスタマイズの難易度と実現するための代替手段の有無を検討してから判断しましょう。

ノーコードでできるkintoneの主な機能4つ

kintoneは、プログラミングの知識がなくても利用できる豊富な機能を備えています。ここではノーコードでできる機能を4つ解説します。

アプリ作成

アプリ作成は、kintoneの最も基本的かつ重要な機能です。直感的に操作できる点が特徴で、日報・案件管理・タスク管理・経費申請など、仕事の内容に合わせた業務システムを構築できます。
作成したアプリにはデータベース機能が備わり、使用したデータの蓄積・一覧・検索が可能です。

また、すぐに使い始められるテンプレートも充実しています。販売管理や顧客管理など、部署・業種別に100種類以上のサンプルアプリが用意されているため、特別なスキルがなくても短時間でアプリの作成が可能です。

>関連記事:【初めての方】kintoneアプリの作り方・作成例

データ管理

kintoneでは、入力されたデータの効率的な整理・分析が可能です。
一覧画面では自由なデータの並び替えや条件の絞り込みができ、必要な情報をすぐに見つけ出すことができます。

売上推移や案件状況などをリアルタイムで反映させるレポート機能も備えているため、その都度分析してまとめる時間を大幅に短縮し、業務効率化につながります。
データの入力ミスを防ぐための入力規則の設定や、重複データのチェック機能なども標準で備わっている便利な機能のひとつです。
CSVファイルでのデータのインポート・エクスポートにも対応しており、既存のデータの移行もスムーズに行えます。

プロセス管理

kintoneは業務の進捗状況を可視化することで、効率的なプロセス管理を実現します。申請・承認フローの設定やタスクの自動割り当てなどの機能も、ノーコードで設定可能です。承認者や期限の設定、条件による承認ルートの設定なども、画面上の簡易な操作で完結します。
また、ステータスの変更に応じて担当者に自動通知を送ることで、承認漏れや承認遅れを見落とすリスクを軽減します。プロセスの各段階で必要な処理を自動化し、業務効率を向上させることができます。

>関連記事:kintoneのプロセス管理とは?できること・使い方とワークフロー設定

コミュニケーション

コミュニケーション機能は、チームの情報共有に欠かせない重要な機能です。kintoneには特定のメンバーに手軽にメンションできるコメント機能が備わっており、メンバー同士の活発なコミュニケーションを促進します。情報が散逸せずスムーズな連携が図れることで、時間短縮や業務ミスの削減にもつながります。
プロジェクトごとに掲示板を作成するスペース機能を使えば、会議の議事録や決定事項の共有など、チーム内で円滑な情報共有が可能です。変更や更新があった際には、メールやデスクトップ通知で自動的に知らせることで、各メンバーが必要な情報を確実に把握できます。

>関連記事:kintoneはコミュニケーション機能が豊富!コメントの宛先を指定する方法

ノーコードでkintoneをもっと便利に活用するコツ

kintoneには、ノーコードで使用できる便利な機能が豊富に備わっています。ここでは、よりkintoneを活用できるアイデアを紹介します。

サンプルアプリを活用する

kintoneには、初心者でも簡単に利用できる100種類以上ものサンプルアプリが用意されています。顧客管理やプロジェクト管理など、業種や用途に合うサンプルアプリを活用することで、一からアプリを作成する手間を大幅に削減できます。

また、選択したサンプルアプリから、項目の追加や不要な項目の削除など編集を行うことで、より自社の業務に最適化されたアプリの構築が可能です。

>関連記事:kintoneのサンプルアプリとは?おすすめ一覧(用途別)

コミュニティを活用する

kintoneは、ユーザー同士で情報を共有できるコミュニティ「キンコミ」を展開しています。このコミュニティでは、kintoneユーザーの活用事例やノウハウが幅広く共有されています。同じような課題を持つ他社がどのようにkintoneを活用して解決したのか、具体的な方法を検索して参考にしたり、困った時には掲示板上で質問するのもおすすめです。

また、定期的に開催されるユーザー向けのイベントや勉強会に参加することで、より実践的なノウハウや最新の情報を得ることができます。

>関連記事:kintoneコミュニティ紹介〜疑問やお悩みは仲間に共有して解決

プラグイン・連携サービスを導入する

kintoneの機能を拡張するプラグインや連携サービスを活用することで、ノーコードでも高度な機能を実現できます。たとえば、帳票出力やカレンダー表示、データ集計など、さまざまな機能を追加できるプラグインが用意されています。多くのプラグインは複雑な操作や設定が不要でインストール後、すぐに利用を開始できるため便利です。

また、kintoneは外部のクラウドサービスとも連携できます。一般的なビジネスツールとノーコードで連携することで、メールやスケジュールとも連動します。

kintoneはノーコードでも十分に活用できますが、ノーコードでは対応しきれないカスタマイズをする際など、必要に応じてプログラミングを組み合わせることでさらに高度な業務改善が可能です。どの程度のカスタマイズが必要かを見極め、自社に合った使い方を選択しましょう。

>関連記事:kintoneの有料プラグインおすすめ10選|特徴や料金プランも紹介

kintoneで業務改善を実現した事例3選

ここではkintoneを活用し業務改善に成功した事例を3つ紹介します。

  • 芙陽工業株式会社
  • 株式会社広浦
  • 株式会社日本エイジェント

芙陽工業株式会社

参照元:芙陽工業 様の導入事例|kintone

高度な自由鍛造技術を用いて産業車両部品(フォーク)製造を行う芙陽工業株式会社は、製造現場の業務の見える化を目的にkintoneを導入しました。

従来、紙やExcelで管理されていた属人的な情報をデジタル化し、製造予定を記録する「製造負荷管理アプリ」をはじめ、250以上のアプリを活用してあらゆる業務プロセスの可視化に成功しています。その結果、不具合トラブルが減少し、製品品質が向上。営業や製造現場間の連携ミスも激減し、出荷ミスゼロを達成しました。

非IT人材でも活用できるノーコードツールとして、kintoneの標準装備をフル活用しています。

株式会社広浦

参照元:広浦 様の導入事例|kintone

酒蔵向け温度計の開発・販売を行う株式会社広浦は、従来手書きやExcelで管理していた情報をkintoneへ移行し、業務効率化を実現しました。kintoneのアプリの使用により、担当者しか把握できなかった情報のスムーズな共有や、手間のかかる売上集計の簡略化に成功しています。

特にこれまで約5日〜1週間を要していた年間売上報告の取りまとめ作業は、kintoneに情報を集約することでボタン1つで集計ができるように。常に正確な情報が把握できることで出荷ミスも大幅に減少しました。

kintoneの直感的な操作性が高齢社員にも好評で、今ではお中元管理や顧客対応強化にも活用するなど、社内全体のデジタル化を推進する柔軟なツールとなっています。

株式会社日本エイジェント

不動産事業を軸に、多岐にわたる住まい関連サービスを提供する株式会社日本エイジェントは、従来紙で対応していた契約解約や書類管理の非効率性に課題を抱えていました。これらの課題を解決するために、2020年からkintoneとToyokumo kintoneAppのFormBridge、PrintCreator、kViewerを導入し、大幅な業務改善を実現しています。

解約手続きや書類作成を電子化することで、年間300時間以上の工数削減と17万円のコスト削減に成功しました。

>事例記事:年間300時間削減!〜現場主導のDX推進で賃貸に関する各種手続きを効率化した不動産業での活用事例~

kintoneをより便利に使うならToyokumo kintoneApp

kintoneをより便利に使うためにおすすめしたいのが、トヨクモ株式会社が提供するkintone連携サービス「Toyokumo kintoneApp」です。

kintoneの基本機能では実現が難しいことも、トヨクモの連携サービスであればさらに便利に活用することができます。

Toyokumo kintoneAppでは、以下6つのサービスが提供されています。

FormBridge kintoneへデータが自動で保存されていくwebフォームを作成できる
PrintCreator kintoneアプリのデータをPDFで出力できる
kViewer kintoneライセンスがない人に、kintoneアプリのデータを共有できる
kMailer kintoneアプリのデータを引用してメール送信できる
DataCollect 複数のkintoneアプリに登録されたデータを集計できる
kBackup kintoneアプリに登録されたデータを安全にバックアップする

ここからは、Toyokumo kintoneAppの各サービスについて紹介します。

FormBridge

FormBridge(フォームブリッジ)は、kintoneアカウントがない人でもkintoneに直接データを保存できるWebフォーム作成サービスです。

kintoneの基本機能における「ライセンスを持たないユーザーは情報を登録できない」という問題を解消できます。

また、FormBridgeで作成したフォームは、kintoneに直接データが保存されるため、転記の必要がなく、業務効率化や入力ミス・漏れの削減ができるのがメリットです。

kViewer

kViewer(ケイビューワー)は、kintone内の情報を手間なく外部に公開できる連携サービスです。kintoneアカウントを持たないユーザーにも簡単にkintone内の情報を公開できます。

kintoneの情報を共有する際にわざわざデータを移し替える手間もなく、グラフなどの数値情報もそのまま外部に公開することが可能です。

公開範囲を設定することもできるので、社外秘の情報が漏洩するリスクを抑えつつ、社外の人に資料やデータを気軽に共有できるようになります。

kMailer

kMailer(ケイメーラー)は、kintone上で管理しているメールアドレス宛に、kintone内のデータを自動引用したメールを自動・手動・予約で送れるサービスです。

kintoneで管理している顧客に向けて一斉送信や、kintoneからのテキスト引用などを行ったり、誰にいつどんなメールを送信したかなどのログを確認することもできます。

普段社内で使っているメールアドレスからメールを送信するため、新たにメールサーバーやメールアドレスを用意する必要はありません。

誰に、いつ、どんなメールを送信したか、受信者がいつ資料をダウンロードしたかなどの情報をログとして確認することもできます。

PrintCreator

PrintCreator(プリントクリエイター)は、kintoneに登録されている社名や金額などの情報を活用して、マウスのみで簡単に書類が作成できる書類出力サービスです。

現在使用している見積書や請求書などをPDFファイルでPrintCreatorにアップロードすれば、マウス操作のみで簡単に書類を作成できます。

kintoneアプリの複数レコードを一括で出力できるので、複数社の請求書や月報を簡単に印刷できるのもメリットです。

DataCollect

DataCollect(データコレクト)は、関数を利用した計算や複数アプリ間の収集・計算・加工を可能にし、kintoneが苦手とする予実管理や在庫引き当てを実現できるサービスです。

Excelと同じ感覚で複数のアプリから情報の集計や計算が可能で、スケジュール設定による自動実行やリアルタイム更新などにも対応しています。

事前に設定しておけば、手動で操作することなく情報を自動で収集・計算できるので、情報の集計漏れや更新忘れを防げます。

kBackup

kBackup(ケイバックアップ)は、kintoneアプリに登録したデータが消えてしまった際に備えて、kintone内のデータを別環境にバックアップできるサービスです。

kintoneの基本機能では、kintone上のすべてのデータを一括でバックアップすることはできません。kBackupを利用することで、誤って必要なアプリを削除してしまったり、スペースが復旧できなくなったという事態を防げます。

また、大切な顧客情報や添付ファイルのバックアップにも対応しています。

まとめ:Toyokumo kintoneAppでkintoneをより便利に活用しよう

 

「kintoneをより便利に使いたい」「kintoneを活用する幅を増やしたい」とお考えの方は、kintone連携サービス「Toyokumo kintoneApp」の利用がおすすめです。

トヨクモのkintone連携サービスは1万契約を突破し、サイボウズのオフィシャルパートナー評価制度においても全製品で受賞と、実績と使いやすさに定評があります。

トヨクモ連携サービスを導入することで、紙の書類を介さず、直接データの書き込みや管理が行えるため、職員の負担軽減や業務効率改善が図れるでしょう。

FormBridge kintoneへデータが自動で保存されていくwebフォームを作成できる
PrintCreator kintoneアプリのデータをPDFで出力できる
kViewer kintoneライセンスがない人に、kintoneアプリのデータを共有できる
kMailer kintoneアプリのデータを引用してメール送信できる
DataCollect 複数のkintoneアプリに登録されたデータを集計できる
kBackup kintoneアプリに登録されたデータを安全にバックアップする

悩みややりたいことに合わせて最適な機能を追加できるので、kintoneと一緒に使いたい便利なサービスをお探しの場合は、30日間無料お試しからぜひ実際の使用感を体感した上でご検討ください。

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