kintoneは個人で利用できる?チーム応援ライセンスについて紹介

kintone(キントーン)は最小契約ユーザー数が5人からとなっており、個人で利用するには5ユーザー分のライセンスを契約する必要があります。

個人事業主や1人社長の方のなかには、「kintoneを個人で利用したい」「個人利用するメリットや価値はある?」とお考えの方もいるのではないでしょうか。

本記事では、kintoneを個人で契約する方法はあるか、個人利用するメリットやおすすめの連携サービスを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

kintoneとは?機能やできること

▲画像出典:kintone

kintoneは、サイボウズ株式会社が提供する、ノンプログラミングで誰でも簡単に業務アプリを開発できるクラウドサービスです。

ドラッグ&ドロップの簡単な操作でアプリの追加・編集を自由に行えるため、非エンジニアであっても気軽にシステムを構築できます。

社内外問わず、チームや部門単位のコミュニケーションに適した機能も備わっており、情報共有やコミュニケーションを活性化できることも特徴です。

あらゆる部署・業種に合わせてアプリを開発できるうえに、連携サービスやプラグインを用いて機能を拡張することもできるので、気軽に活用の幅を広げられます。

kintoneは個人で利用できる?

kintoneには個人用の料金コースは用意されていません。2024年4月現在では、1人で利用する場合も、最低5ユーザー分のライセンスを契約する必要があります。

あくまでkintoneは、チームにおける業務改善や効率化を目的として期待されているため、個人事業主などに向けたコースは現状用意されていないようです。

なかには後述する「チーム応援ライセンス」を活用し、個人として利用している人もいるので、どうしても個人で利用したい場合は検討してみてもいいでしょう。

kintoneを個人で利用するメリット

現状kintoneは、1人で利用する際も5ユーザー分を契約する必要があります。kintoneはチームにおける業務改善を目的としているので、その点ではややメリットが薄いと言えます。

ただし、ゲストスペースを作成すれば社外のkintoneユーザーともつながれるので、個人利用以外の用途でも活用できるでしょう。

なかには、「社内やチーム単位で導入を検討しているものの、全員分のライセンスを用意するのが難しい」という理由で導入を悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

kintoneの基本機能では、ライセンスを持っていないユーザーはkintoneに情報を登録したり、閲覧や加工することはできません。

FormBridge kintoneへデータが自動で保存されていくwebフォームを作成できる
kViewer kintoneライセンスがない人に、kintoneアプリのデータを共有できる

kintoneの料金コース・ライセンスについて

kintoneには、通常ライセンスを含めて4つの料金コースがあります。

  • 通常ライセンス
  • チーム応援ライセンス
  • アカデミック/ガバメントライセンス
  • スクール&ペアレンツライセンス

ここでは、それぞれの料金コースについて詳しく解説します。

通常ライセンス

kintoneには、ライトコースとスタンダードコースの2種類が用意されています。それぞれの料金と違いは以下の通りです。

ライトコース スタンダードコース
初期費用 無料
料金(税抜) 月額780円/1ユーザー
(年額9,170円/1ユーザー)
月額1,500円/1ユーザー
(年額17,640円/1ユーザー)
ゲストユーザー価格 月額580円/1ユーザー
(年額6,820円/1ユーザー)
月額1,200円/1ユーザー
(年額14,110円/1ユーザー)
アプリ数・スペース数 アプリ数:~200個 アプリ数:~1,000個
スペース数:~100個 スペース数:~500個
ゲストスペース数 ~100個 ~500個
外部サービス連携・API ×
無料お試しの有無 なし 30日間無料お試し

kintoneは1ユーザー単位で契約できますが、個人利用であっても最小5ユーザーから契約可能となるので注意しましょう。

チーム応援ライセンス

チーム応援ライセンスは、保護者主体のPTAやNPO法人、ゼミ、部活動、委員会など特定のチームで活用できるライセンスです。

1団体あたり年額9,900円でkintoneを利用できるので、チームや団体で導入したい場合はチーム応援ライセンスがお得です。

「活動目的が明確、かつ非営利である」「代表者がおり、情報管理の責任者が明確である」など、独自の審査基準が設けられているため、事前に確認しておきましょう。

中には、チーム応援ライセンスを契約して自宅やプライベートで利用している人もいるようです。

■料金コース
年額9,900円(税抜)
900ユーザー

アカデミック/ガバメントライセンス

アカデミック/ガバメントライセンスは、学校法人での校務利用や、官公庁などの公共団体での業務利用のためのライセンスです。

テンプレートとカスタマイズによって学校に合わせた校務システムを構築できます。手持ちのExcelファイルからkintoneに変換もできるので、これまでExcelで管理していた情報をスムーズに移し替えられます。

また、調査書や指導要録などの帳票を作成したい場合は、ボタンひとつで帳票出力ができるため、紙でのデータ管理や情報共有も問題なく行えるでしょう。

■料金コース

ライトコース スタンダードコース
月額 470円/1ユーザー 900円/1ユーザー
年額 5,525円/1ユーザー 10,580円/1ユーザー

※価格は税抜表記

スクール&ペアレンツライセンス

スクール&ペアレンツライセンスは、学校と保護者間の情報共有を紙や電話でおこなっている学校が、kintoneを利用してデジタル化を推進できるライセンスです。

たとえば、紙による学校からの連絡をクラウド上で情報共有できるように改善すれば、印刷や連絡の負担を省くことが可能です。

また、アプリから欠席連絡を受けられるようにしたり、アプリ上で三者面談の日程を調整したりと、連絡手段の改善にもつながります。

kintoneの個人利用や契約についてのよくある質問

ここからは、kintoneの個人利用や契約に関するよくある質問について回答します。

無料お試しは個人で申し込める?

kintoneの無料お試しは、個人でも利用できます。

無料お試し申し込みページには「会社名を登録してください」と表示されますが、下部に「会社に所属してない方はお名前を入力してください」と記載されています。

個人利用の場合は、個人名を登録して申し込みを進めましょう。勤務先メールアドレスは、IDとして使用する「個人」のメールアドレスで問題ありません。

会社名、所属部署は個人と選択しているので入力不要です。勤務地は、自分の住所の都道府県を入力しましょう。

ライトコースとスタンダードコースの違いは?

ライトコースとスタンダードコースの違いは、下記が挙げられます。

  • 月額料金
  • ゲストユーザー価格
  • アプリ数・スペース数
  • ゲストスペース数
  • 外部サービス連携の可否
  • 無料お試しの有無

なお、詳しい違いについては本記事の「kintoneの料金コース・ライセンスについて」の見出しで解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

契約コースはユーザーごとに分けられる?

kintoneは、同じ環境でユーザーごとに契約コースを分けることはできません。1つの環境では、1つのコースを同じ契約期間で申し込む必要があります。

たとえば、スタンダードコースを年額契約で申し込む場合は、すべてのユーザーがスタンダードコースを1年単位で利用します。5人のうち1人のみライトコースで月額契約を結ぶといったことはできないため注意しましょう。

また、ゲストユーザーの契約期間とコースは、kintoneのユーザーの契約内容に準じます。

契約コースを途中で変更できる?

kintoneの契約コースを変更できるかどうかは、契約状況によって異なります。

サイボウズ社から直接購入している場合は、契約コースを変更可能です。パートナー(販売店)から購入している場合、契約コースの変更可否や手続きの詳細は、発注先のパートナーに問い合わせる必要があります。

サイボウズ社から直接購入している場合は、サイボウズドットコムストアまたはcybozu.com共通管理からコース変更を発注します。

なお、年額契約で契約している場合、契約期間の途中では、ライトコースからスタンダードコースへの変更のみ可能です。

契約コースの変更手続き前に確認すべきことや、変更方法についての手順などの詳細は、kintoneヘルプページからご確認ください。

まとめ

kintoneはあくまでチームでの業務改善やシステム化を目的としており、個人利用に適したコースは現状用意されていません。

しかし、kintoneユーザーの中には、「チーム応援ライセンス」を活用し、個人利用している人もいるようなので検討してみてもいいでしょう。

なお、kintoneにデータを登録したり、閲覧したりするには基本的にはライセンスが必要です。

そこで、FormBridgeやkViewerなどの外部サービスと連携することで、ライセンスを持たない人にもデータの登録・閲覧権限を付与できるようになります。

万が一「5ユーザー分以上のライセンスを用意するのが難しい」という場合は、トヨクモ製品のFormbridgeやkViewerを活用してはいかがでしょうか。

kintoneをより便利に使うならToyokumo kintoneApp

「kintoneをより快適に利用したい」「kintoneを活用する幅を増やしたい」とお考えの方は、kintone連携サービス「Toyokumo kintoneApp」の利用がおすすめです。

トヨクモのkintone連携サービスは1万契約を突破し、サイボウズのオフィシャルパートナー評価制度においても全製品で受賞と、実績と使いやすさに定評があります。

トヨクモ連携サービスを導入することで、紙の書類を介さず、直接データの書き込みや管理が行えるため、職員の負担軽減や業務効率改善が図れるでしょう。

FormBridge kintoneへデータが自動で保存されていくwebフォームを作成できる
PrintCreator kintoneアプリのデータをPDFで出力できる
kViewer kintoneライセンスがない人に、kintoneアプリのデータを共有できる
kMailer kintoneアプリのデータを引用してメール送信できる
DataCollect 複数のkintoneアプリに登録されたデータを集計できる
kBackup kintoneアプリに登録されたデータを安全にバックアップする

悩みややりたいことに合わせて最適な機能を追加できるので、kintoneと一緒に使いたい便利なサービスをお探しの場合は、30日間無料お試しからぜひ実際の使用感を体感した上でご検討ください。


▼複数製品も同時に無料お試し!▼