kintone(キントーン)には30日間の無料お試し期間が用意されており、実際の環境で機能面や操作感を試すことができます。しかし、お試し期間の間に多くの機能を触ろうとするあまり、よく分からないまま放置してしまうというケースは珍しくありません。
「kintoneのお試し期間でやるべきことは?」「お試し期間終了後の延長や引継ぎはできる?」と疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
この記事では、kintoneの無料お試し版を申し込む前に知っておきたい、お試し期間にやるべきことや注意点、お試し版に申し込みする方法などを解説するので、ぜひ参考にしてください。
kintoneのお試し期間中にやること
kintoneの無料お試し期間中には、「スタンダードコース」と同じ機能を使うことができます。また、API連携やJavaScriptを使ったカスタマイズも可能で、ユーザー数の制限はありません。
kintoneを導入するメリットや魅力をより深く実感するためにも、お試し期間中にやるべきことについて押さえておきましょう。
- 機能を把握する
- 操作感に慣れる
- 本契約後と同じ運用を想定して試用する
それぞれ順に解説します。
機能を把握する
kintoneの無料お試し期間中は、まずはどのような機能があるかを把握しましょう。
kintoneには、部署・業務問わず数百種類以上のアプリを作成したり、社内のコミュニケーションを円滑にしたりと、さまざまな活用方法があります。
どのような業務において何に役立つアプリを構築できるかを把握し、自社に活かせる機能がないかさまざまな視点で機能をチェックしましょう。
操作感に慣れる
kintoneのお試し期間では、基本的な操作感や応用的な使い方に慣れておくといいでしょう。お試し期間を終了した後、自社の環境に合わせてスムーズにアプリを構築できるようになります。
まずは、ポータルのトップ画面の理解、アプリのデータ登録・編集、一覧画面の使い方、フィールドの種類の確認などが挙げられます。
kintoneはPCだけでなく、iOSやAndroidにも対応しているので、さまざまなデバイスで操作してみることをおすすめします。
本契約後と同じ運用を想定して試用する
kintoneのお試し期間は、本契約後と同じ環境で試用するのが望ましいです。そのため、本契約となった際に登録するユーザー分のライセンスを登録しておきましょう。
お試し期間中や本契約後にユーザーを増やすこともできますが、お試し期間終了後30日間に契約すればデータを引き継ぐことができるため便利です。
kintoneを運用した際にスムーズに導入できるよう、研修の機会を設けるのもよいでしょう。
kintoneのお試しで注意すべきポイント
kintoneの無料お試し期間では、いくつか注意すべきポイントがあります。
- 試用期間は延長できない
- 期間中に登録したデータは初期化できない
- アプリの項目を作りすぎない
それぞれのポイントについて見ていきましょう。
試用期間は延長できない
kintoneのお試し期間は延長することができません。
お試し期間終了後にデータは消えてしまうため、本契約後にもデータを引き継いで使いたい場合は、お試し期間内または終了後30日以内に手続きする必要があります。
なお、別のサブドメインであればお試し期間が終了した場合でも、何度でもお試しを申し込むことが可能です。
期間中に登録したデータは初期化できない
kintoneのお試し期間中に登録したデータや設定は、本契約後に初期化できません。
初期化したい場合は、別のサブドメインを設定した上で、改めて無料お試しからスタートさせて本契約に移行する必要があります。
もしくは、お試し期間終了後30日以上過ぎるとデータは自動的に消去されます。
アプリの項目を作りすぎない
お試し期間や本運用にかかわらず、アプリの項目を作りすぎないことが重要です。
項目を作りすぎることは多くの人がやってしまいがちですが、ただでさえ慣れていないシステムであり、かつ項目が多すぎると現場の混乱を招いてしまうためです。
初めから複雑な設定を行ってしまうと、kintoneの利用について「難しい、よく分からない」「自分には使いこなせない」と消極的になってしまうことも。
初めはkintoneを理解するための準備期間として、項目を最小限に抑えて設計することで、導入のハードルを下げられるでしょう。
kintoneのお試し版に申し込みする方法
kintoneのお試し版に申し込むには、以下のステップで進めましょう。
- kintone公式サイトにアクセスする
- フォームに必要事項を入力する
- kintoneにログインする
1. kintone公式サイトにアクセスする
まずは、kintoneの公式サイトからお試し申し込みページにアクセスします。
申し込みページのフォームにE-mailアドレスを入力して「メールを送信」ボタンをクリックし、しばらくすると入力したメールアドレス宛にお試し登録用のURLが届きます。
kintoneの無料お試し期間内は、クレジットカード情報など支払いに関する情報を入力する必要はなく、30日間経過後に自動的に課金されることもありません。
2. フォームに必要事項を入力する
登録したメールアドレス宛にお試し登録用のURLが届いたらリンクをクリックします。
リンク先のフォームに必要事項を入力し、「お試し開始」ボタンをクリックし、5分ほどすると自動的にページにジャンプします。
3. kintoneにログインする
お試し申し込み完了後は、登録したメールアドレスに「cybozu.comへようこそ!」というメールが届くため、記載されているURLにアクセスします。
申し込みした管理者のログイン名(メールアドレス)と、申し込み時に設定した任意のパスワードを入力して、kintoneにログインしましょう。
管理者のログイン名は、ログイン後に管理画面から任意の英数字に変更可能です。
kintoneを導入するとできること
ここからは、kintoneを導入することでどんなことを実現できるかを紹介します。
- 誰でも気軽にアプリを作成できる
- 膨大なデータを一元管理できる
- コミュニケーションが円滑になる
- 業務効率の改善を図れる
- 豊富な拡張機能が使える
それぞれのできることについて詳しく見ていきましょう。
誰でも気軽にアプリを作成できる
kintoneは、ノンプログラミングで業務に役立つアプリを開発できるサービスです。
ドラッグ&ドロップの簡単な操作でアプリの追加・編集を自由に行えるため、非エンジニアであっても気軽にシステムを構築できるのがメリットです。
従来のシステム開発の場合、設計・構築の段階から改修まで、多くの工数やコストがかかるうえに、開発者との間でタイムラグが生じます。
kintoneであれば、直感的な操作でアプリを構築・改修できるようになるため、業務アプリの作成も改善も低コストかつスピーディーに行えるのが強みです。
膨大なデータを一元管理できる
kintoneを活用すれば、膨大なデータをkintoneに集約して一元管理できるというメリットもあります。
文字情報からファイルの添付まで、統一したフォーマットでデータを管理でき、一覧画面でチェックしたり集計してグラフ化したりすることも可能です。
アプリに蓄積したデータは、リアルタイムに自動集計されます。また、データ一つひとつに対してコメントを書き込めるため、関連する情報が分散することを防げるのもメリットです。
コミュニケーションが円滑になる
kintoneには、メンバー間でコミュニケーションや情報共有を行える便利なコミュニケーション機能が多く備わっています。
プロジェクトやタスクを進行する際のやり取りを集約したり、テーマごとに掲示板を作成したり、Wikiのように情報を蓄積したりと、さまざまな使い方があります。
また、1対1でのメッセージのやり取りや、メンション機能、メンバーの公開範囲設定などの機能もあるため、柔軟なコミュニケーションが可能です。
業務にかかわる話題から、近況報告や雑談などの気軽なコミュニケーションまで、幅広いシーンで活用できるので、社内SNSやグループウェアとしての利用を検討している場合にもおすすめです。
業務効率の改善を図れる
kintoneを導入することで、情報の一元管理や業務進捗の可視化など、ビジネスにおいてさまざまな効果を得ることができます。
kintoneの情報はリアルタイムで更新されるため、データの更新ややり取りを随時追えるようになり、スピーディーな意思決定や実行が可能になります。
自社の業務フローに合わせたアプリを構築することで、細かな入力作業や計算などを省ければ、入力漏れやミスなどのヒューマンエラーを防止できるでしょう。
kintoneによって業務をシステム化・自動化することによって、業務効率の改善や生産性向上につながるという点もメリットです。
豊富な拡張機能が使える
kintoneには、200種類以上の豊富な拡張機能が備わっています。外部サービスや基幹システムとの連携によって、よりkintoneの利便性を高められるのも大きなメリットです。
プラグインやJavaScript/CSSを用いれば、kintoneの基本機能では難しいシステムや機能を実現でき、より効率的に業務を進められます。
おすすめの連携サービスは、トヨクモ株式会社が提供する「Toyokumo kintoneApp」が挙げられます。kintoneをより便利にするためのサービスを用意しています。
なお、kintoneの拡張機能はスタンダードコースで利用可能です。
まとめ
「kintoneの無料お試しの申し込みを検討している」「kintoneをスムーズに導入・運用したい」とお考えの方は、kintone連携サービス「Toyokumo kintoneApp」の利用がおすすめです。
トヨクモのkintone連携サービスは1万契約を突破し、サイボウズのオフィシャルパートナー評価制度においても全製品で受賞と、実績と使いやすさに定評があります。
トヨクモ連携サービスを導入することで、紙の書類を介さず、直接データの書き込みや管理が行えるため、職員の負担軽減や業務効率改善が図れるでしょう。
FormBridge | kintoneへデータが自動で保存されていくWebフォームを作成できる |
PrintCreator | kintoneアプリのデータをPDFで出力できる |
kViewer | kintoneライセンスがない人に、kintoneアプリのデータを共有できる |
kMailer | kintoneアプリのデータを引用してメール送信できる |
DataCollect | 複数のkintoneアプリに登録されたデータを集計できる |
kBackup | kintoneアプリに登録されたデータを安全にバックアップする |
悩みややりたいことに合わせて最適な機能を追加できるので、kintoneと一緒に使いたい便利なサービスをお探しの場合は、30日間無料お試しからぜひ実際の使用感を体感した上でご検討ください。