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kintoneで文字列を結合する方法|おすすめのプラグインも紹介

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「kintoneで管理している複数の文字列フィールドを結合して、1つの項目として表示したい」とお悩みではありませんか。

kintoneは基本機能で文字列の結合が可能です。プラグインを導入すれば、さらに幅広いフィールドの結合ができます。

この記事では、kintoneで文字列を結合する方法を解説します。

kintoneの基本機能で文字列結合するには?

kintoneで文字列結合を行う方法は以下の3点です。
基本機能の&演算子
プラグイン
JavaScriptの活用

以下より、それぞれのやり方を解説します。

&演算子を使ったやり方

kintoneの基本機能で文字列を結合する場合、&演算子を活用します。

今回は、社員名簿アプリで「姓」と「名」を1つのフィールドに結合する手順を簡単に説明します。

手順

参照:[&演算子]文字や数値の結合 | kintone ヘルプ

1. 設定画面を開く
アプリの「レコード一覧」画面で、右上の歯車アイコンをクリックし、[アプリを設定]をクリック。

2. フォーム設定
[フォーム]タブを開き、左から「文字列(1行)」フィールドを2つ配置。1つ目のフィールド名とフィールドコードを「姓」、2つ目を「名」に変更。

参照:[&演算子]文字や数値の結合 | kintone ヘルプ

参照:[&演算子]文字や数値の結合 | kintone ヘルプ

3. 結合フィールド追加
新たに「姓名」フィールドを追加し、名前とコードを「姓名」に変更。

参照:[&演算子]文字や数値の結合 | kintone ヘルプ

4. 計算式設定
「姓名」フィールドで「自動計算する」にチェックを入れ、「姓&” “&名」と入力。

5.保存と更新
設定を保存し、アプリを更新。

参照:[&演算子]文字や数値の結合 | kintone ヘルプ

6.確認
レコード追加画面で「姓」と「名」を入力すると、「姓名」が自動で結合されます。

&演算子を活用することで、プラグインの追加コストがない分手軽に導入が可能です。

ただし、結合できるフィールドタイプが以下のように限られているため、複数行の文字列を結合するなどの高度な文字列結合には対応できません。

標準機能の&演算子 文字列(1行)数値・計算・ラジオボタン・ドロップダウン・日付・時刻・日時・ルックアップ・レコード作成者・レコード更新者・レコード作成日時・レコード更新日時

プラグインを活用する方法

基本機能では対応が難しいフィールドタイプを結合したい場合は、プラグインの利用を検討しましょう。

プラグインを利用して文字結合を行う手順は以下の通りです。

手順

1.プラグインの入手
kintoneマーケットや外部の信頼性のあるプラグイン配布サイトから、文字列結合用のプラグインを入手。
(例:ATTAZoo+、M-SOLUTIONS社など)

2.プラグイン導入
kintoneの管理画面から入手したプラグイン(ファイル形式はzip)をアップロードし、アプリに適用。

3.プラグインの設定
プラグインの設定画面で結合したいフィールドを選び、結合ルールを設定。

プラグインの導入により、コーディング不要で簡単に文字列の結合が可能です。

ただし、プラグインによっては費用が発生します。
一部無料で提供されているプラグインもあるため、目的と予算に合ったものを選びましょう。

また、外部ツールに依存することで生じるセキュリティリスクを軽減するため、適度なアップデートを心がけることが大切です。

JavaScriptを使った結合方法

基本機能やプラグインでは実現が難しい場合でも、JavaScriptを使えば柔軟な文字列結合ができます。

JavaScriptを使った結合方法の手順は以下の通りです。

手順

参照:JavaScriptやCSSでアプリをカスタマイズする | kintone ヘルプ

1. 設定
kintoneアプリの設定画面で「カスタマイズと運用」を選び、「JavaScriptカスタマイズ」を有効にする。

2. コード記述
使用するJavaScriptファイルを準備し、コードを記述。

参照:JavaScriptやCSSでアプリをカスタマイズする | kintone ヘルプ

3. アプリ適用
作成したJavaScriptファイルをkintoneにアップロードし、アプリに適用する。

JavaScriptは、カスタマイズ性が非常に高く、複雑な条件付き結合や動的なロジックを実現できます。
また、アプリのニーズに合わせた細かい制御が可能です。

ただし、JavaScriptを活用するには専門知識が必要であるため、初心者には少しハードルが高い方法です。
さらに、コードのメンテナンスやバグの修正に時間がかかる可能性があります。
開発経験がある方が自社に在籍している場合やカスタマイズ性を重視する場合に検討してください。

文字列結合に役立つプラグイン3選

文字列結合を効率的に行うための以下3つのプラグインを紹介します。

  • 文字列結合プラグイン
  • 字列結合+
  • フィールド結合プラグイン

文字列結合プラグイン

参照元:文字列結合プラグイン|M-SOLUTIONS株式会社

文字列結合プラグインは、kintone基本機能では難しい文字列結合を簡単かつ柔軟に行えるツールです。

結合時の区切り文字を自由に設定できるため、出力時に読みやすいデータを作れます。
さらに、統合ルールを変更した際もボタン一つで全レコードの再結合が完了するため、運用負荷を抑えることができます。

文字結合+

参照元:文字結合+|JBアドバンスト・テクノロジー株式会社

「文字結合+」は、複数のフィールドの文字列を簡単に結合できる便利なプラグインです。
他の文字列結合プラグインと比べて、結合できるフィールドタイプの豊富さが特徴です。

また、設定した結合は最大10個まで保存できるため、都度設定する手間を省略可能。

値の重複禁止も設定できるため、入力ミスの防止や重複データ確認作業の時間短縮につながります。

フィールド結合プラグイン

参照元:フィールド結合プラグイン| 株式会社アディエム

「フィールド結合プラグイン」は、指定したフィールドを結合して出力できるプラグインです。
特徴としては、最大5つのフィールドまで結合でき、フィールド間の区切り文字を自由に設定可能。たとえば、姓名の間にスペースを入れたり、電話番号の間にハイフンを挿入したりできます。
さらに、利用できるグループを制限する機能やスマートフォンからの操作にも対応しているため、セキュリティと利便性を両立したプラグインだといえます。

文字列結合のプラグイン比較

プラグインの導入を検討しているものの、どれを選べばいいのか迷いますよね。

ここでは、前章で紹介した以下3つのプラグインを比較します。

  • 文字列結合プラグイン
  • 文字列結合+
  • フィールド結合プラグイン

結合できるフィールドタイプ

結合できるフィールドタイプは以下の通りです。

文字列結合プラグイン 詳細なフィールドタイプは記されていないが、文字列(複数行)・複数選択フィールド・レコード番号・ユーザ選択・組織選択など
文字結合+ フィールド型・文字列(1行)・文字列(複数行)・数値・ラジオボタン・チェックボックス・複数選択・ドロップダウン・日付・時刻・日時・リンク ・添付ファイル ・ユーザー選択・組織選択・グループ選択・ルックアップ ・レコード番号・作成者 ・作成日時 ・更新者 ・更新日時・ステータス
フィールド結合プラグイン 文字列(1行)・文字列(複数行)・数値・ラジオボタン・ドロップダウン・日付・時刻・日時・リンク

「文字結合+」と「フィールド結合プラグイン」を比較すると、「文字結合+」の方が多くのフィールドタイプを結合可能です。

結合できるフィールドタイプが多い方が、後に結合したいフィールドタイプが出てきた場合でも柔軟に対応できます。ただし、結合できるフィールドタイプが多い分、コストも高くなるため、予算と照らし合わせながら検討しましょう。

機能

各プラグインの機能面の違いは、以下表の通りです。

文字列結合プラグイン ・チェックボックスや複数選択の値を結合して文字列にする

・結合時の区切り文字に任意の値を設定

・複数行と複数行の文字列を結合

・ボタンを押すだけで過去データに遡って結合文字列を入れられる

・文字結合しながら重複禁止可能

文字結合+ ・複数のフィールドの値を結合し、指定したフィールドへの出力が可能。

・kintoneの自動計算機能では結合できないフィールドの結合に対応

・値の重複禁止を有効にする

フィールド結合プラグイン ・最大5つまでフィールドを結合できる

・結合ルールの設定は制限なし

・自由にフィールド間の記号を設定

・一括結合ボタンで、一覧のレコード全件に対して結合処理を実施

・一括結合機能の使用できるグループを設定

・モバイル対応済み

機能面では「文字列結合プラグイン」と「フィールド結合プラグイン」が充実しています。

特に設定の自由度が比較的高い「フィールド結合プラグイン」は、複雑な設定が必要な場合に便利です。

価格

各プラグインの費用は、以下の通りです。

文字列結合プラグイン 【年額費用】

50,000円(税抜)

文字結合+ 【ライセンス価格(年額)】

スタンダード:¥72,000(月あたり¥6,000)

プロ:¥360,000 (月あたり¥30,000)

フィールド結合プラグイン 【初期費用】 50,000円(税抜)/ドメイン

【月額・年額】 0円

・買い切り制なので、一度購入したらずっと利用可能

・同じドメインであれば、複数のアプリに設定が可能

・バージョンアップに無料で対応(ただしプラグインのバージョンアップ作業は自社で対応)

「フィールド結合プラグイン」は3つのなかで、唯一の買い切りタイプのプラグインです。そのため、運用コストを抑えて導入ができます。

また、「文字結合+」は2つのプランが用意されており、スタンダードでは30ユーザーまでしか利用できないため、ユーザー数が多い場合はプロを選択しましょう。
必要な機能とユーザー数を比較しつつ、予算に合ったプラグインを選択しましょう。

kintoneをより便利に使うならToyokumo kintoneApp

kintoneをより便利に使うためにおすすめしたいのが、トヨクモ株式会社が提供するkintone連携サービス「Toyokumo kintoneApp」です。

kintoneの基本機能では実現が難しいことも、トヨクモの連携サービスであればさらに便利に活用することができます。

Toyokumo kintoneAppでは、以下6つのサービスが提供されています。

FormBridge kintoneへデータが自動で保存されていくwebフォームを作成できる
PrintCreator kintoneアプリのデータをPDFで出力できる
kViewer kintoneライセンスがない人に、kintoneアプリのデータを共有できる
kMailer kintoneアプリのデータを引用してメール送信できる
DataCollect 複数のkintoneアプリに登録されたデータを集計できる
kBackup kintoneアプリに登録されたデータを安全にバックアップする

ここからは、Toyokumo kintoneAppの各サービスについて紹介します。

FormBridge

FormBridge(フォームブリッジ)は、kintoneアカウントがない人でもkintoneに直接データを保存できるWebフォーム作成サービスです。

kintoneの基本機能における「ライセンスを持たないユーザーは情報を登録できない」という問題を解消できます。

また、FormBridgeで作成したフォームは、kintoneに直接データが保存されるため、転記の必要がなく、業務効率化や入力ミス・漏れの削減ができるのがメリットです。

関連記事:kintone連携「フォームブリッジ」とは?できること・使い方

kViewer

kViewer(ケイビューワー)は、kintone内の情報を手間なく外部に公開できる連携サービスです。kintoneアカウントを持たないユーザーにも簡単にkintone内の情報を公開できます。

kintoneの情報を共有する際にわざわざデータを移し替える手間もなく、グラフなどの数値情報もそのまま外部に公開することが可能です。

公開範囲を設定することもできるので、社外秘の情報が漏洩するリスクを抑えつつ、社外の人に資料やデータを気軽に共有できるようになります。

関連記事:kViewer(ケイビューワー)とは?できること・使い方

kMailer

kMailer(ケイメーラー)は、kintone上で管理しているメールアドレス宛に、kintone内のデータを自動引用したメールを自動・手動・予約で送れるサービスです。

kintoneで管理している顧客に向けて一斉送信や、kintoneからのテキスト引用などを行ったり、誰にいつどんなメールを送信したかなどのログを確認することもできます。

普段社内で使っているメールアドレスからメールを送信するため、新たにメールサーバーやメールアドレスを用意する必要はありません。

誰に、いつ、どんなメールを送信したか、受信者がいつ資料をダウンロードしたかなどの情報をログとして確認することもできます。

関連記事:kMailerとは?メールワイズとの違い・使い方

PrintCreator

PrintCreator(プリントクリエイター)は、kintoneに登録されている社名や金額などの情報を活用して、マウスのみで簡単に書類が作成できる書類出力サービスです。

現在使用している見積書や請求書などをPDFファイルでPrintCreatorにアップロードすれば、マウス操作のみで簡単に書類を作成できます。

kintoneアプリの複数レコードを一括で出力できるので、複数社の請求書や月報を簡単に印刷できるのもメリットです。

関連記事:プリントクリエイターとは?できること・使い方

DataCollect

DataCollect(データコレクト)は、関数を利用した計算や複数アプリ間の収集・計算・加工を可能にし、kintoneが苦手とする予実管理や在庫引き当てを実現できるサービスです。

Excelと同じ感覚で複数のアプリから情報の集計や計算が可能で、スケジュール設定による自動実行やリアルタイム更新などにも対応しています。

事前に設定しておけば、手動で操作することなく情報を自動で収集・計算できるので、情報の集計漏れや更新忘れを防げます。

関連記事:データコレクトとは?できること・使い方

kBackup

kBackup(ケイバックアップ)は、kintoneアプリに登録したデータが消えてしまった際に備えて、kintone内のデータを別環境にバックアップできるサービスです。

kintoneの基本機能では、kintone上のすべてのデータを一括でバックアップすることはできません。kBackupを利用することで、誤って必要なアプリを削除してしまったり、スペースが復旧できなくなったという事態を防げます。

また、大切な顧客情報や添付ファイルのバックアップにも対応しています。

関連記事:kBackupとは?できること・使い方

まとめ:Toyokumo kintoneAppでkintoneをより便利に活用しよう

「kintoneをより便利に使いたい」「kintoneを活用する幅を増やしたい」とお考えの方は、kintone連携サービス「Toyokumo kintoneApp」の利用がおすすめです。

トヨクモのkintone連携サービスは1万3千契約を突破し、サイボウズのオフィシャルパートナー評価制度においても全製品で受賞と、実績と使いやすさに定評があります。

トヨクモ連携サービスを導入することで、紙の書類を介さず、直接データの書き込みや管理が行えるため、職員の負担軽減や業務効率改善が図れるでしょう。

FormBridge kintoneへデータが自動で保存されていくwebフォームを作成できる
PrintCreator kintoneアプリのデータをPDFで出力できる
kViewer kintoneライセンスがない人に、kintoneアプリのデータを共有できる
kMailer kintoneアプリのデータを引用してメール送信できる
DataCollect 複数のkintoneアプリに登録されたデータを集計できる
kBackup kintoneアプリに登録されたデータを安全にバックアップする

悩みややりたいことに合わせて最適な機能を追加できるので、kintoneと一緒に使いたい便利なサービスをお探しの場合は、30日間無料お試しからぜひ実際の使用感を体感した上でご検討ください。

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トヨクモ編集部


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