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kintone利用時のエラーコード表示「GAIA_UN03」の対処方法について解説!

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kintoneは業務効率化を目的とした柔軟なアプリ作成ツールとして、企業で導入され、日々の業務の中で活用がされています。

多くの方がkintoneを使用する中で一度は突然のエラー表示に頭を悩ませた経験があるのではないでしょうか。

この記事ではkintone使用時のエラーの中でも「GAIA_UN03(エラーコード)」の原因や影響、その具体的な解決策について詳しく解説します。

1. kintoneで「GAIA_UN03」とエラー表示される原因とは

「GAIA_UN03」(エラーコード)は、kintoneで複数ユーザーが同じレコードを同時に操作した際に発生する代表的なエラーです。このエラーはデータの不整合や業務効率の低下を引き起こし、場合によっては重要な情報が失われるリスクも伴います。

このエラー表示は、Aさんがレコードを編集中にBさんがそのレコードを保存すると、Aさんが保存しようとした際に「GAIA_UN03」が表示され、編集内容を保存ができないという問題を引き起こします。

これはkintoneが複数のユーザーが同時に同一レコードを編集する際、最初に保存したユーザーの操作が優先される機能を持つためです。

なお、現在のkintoneの仕様ではレコードを編集する際、同一レコードの編集画面を他のユーザーが開けないようにロックすることはできません。

解決策を見つけるのが難しいように思えるかもしれませんが、その原因や影響を理解し、適切な対策を講じることでエラーの発生頻度を抑えることが可能です。

2. kintoneでレコードの同時編集が引き起こす問題や業務への影響

レコードの同時編集によるエラーが引き起こす問題点は、エラーメッセージ表示だけではなく、業務全体に大きな影響を及ぼす可能性がある点です。以下に具体的な問題とその影響をご紹介します。

2.1 データの不整合が起きてしまう

最初に保存したユーザーの変更内容が優先され、それ以降に保存しようとしたユーザーの変更内容は反映されないため、本来必要だったデータが失われたり、不完全な状態で保存されたりするリスクがあります。特に重要な情報が上書きされてしまうと、レコードを再度読み込むか、レコードを開き直して再度編集する必要があります。

2.2 業務効率の低下につながる

レコードの同時編集によるエラー対応や再編集には時間と労力がかかります。例えば、「GAIA_UN03」が頻繁に発生すると、そのたびにレコードを再度読み込み、編集し直す必要があります。これでは本来進めるべき業務が滞り、生産性が大幅に低下してしまいます。

2.3 トラブルや混乱の原因となる

同じレコードを複数人で編集している場合、「誰がどこまで編集したか」が分からなくなることがあります。この結果、チーム内でトラブルや混乱が生じる可能性があります。特にプロジェクト管理や在庫管理などの正確性が求められる場面では深刻な問題となります。

3.「GAIA_UN03」と表示された際の解決策

「GAIA_UN03」エラーへの対策として、それぞれの注意点や効果について詳しく解説します。

3.1 レコードを再読み込みして再編集

最も基本的な対処法は、エラー発生後にレコードを再読み込みして最新状態を取得し、再度編集する方法です。

  1. エラーメッセージが表示されたら、「再読み込み」をクリック。
  2. 最新状態になったレコードで再度必要な変更を加えた後、保存します。

注意点としては再読み込み後、自分以外のユーザーによって加えられた変更内容も反映されているため、確認してから編集作業を行う必要があります。正確なデータが保存されているかを編集後に再度確認をしましょう。

期待できる効果としては簡単かつ即座に対応できるため、小規模なチームや頻繁にはエラーが発生しない環境では有効な対処法になります。

(参考:​​複数のユーザーが同時に同一レコードを編集できますか?)

3.2 kintoneのプラグインサービスの導入

新たなプラグインを導入することによりさらに高度な対策をすることも可能です。

TIS レコード同時編集確認プラグイン

画像出典:TIS kintoneプラグインのご紹介

「レコード同時編集確認プラグイン」は、kintoneアプリ内で複数のユーザーが同じレコードを同時に編集しようとした際に通知を表示するツールです。

このプラグインを利用することで、他のユーザーが編集中であることをリアルタイムで把握できるため、データの上書きミスや作業の重複を防ぐことができます。

画像出典:TIS kintoneプラグインのご紹介

例えば、営業担当者AとBが同じ顧客情報を同時に更新しようとした場合、このプラグインがポップアップ通知で警告を表示します。これにより、どちらか一方が先に保存することでデータの整合性を保つことが可能になります。

このプラグインは無料でダウンロード可能であり、設定も簡単です。プラグイン設定画面での操作は不要で、アプリ設定を更新するだけで利用可能です。

gusuku Customine

画像出典:あなたのkintoneにノーコードの魔法を gusuku Customine

「gusuku Customine」は、レコード編集画面をロックする機能を使用してkintoneの同時編集問題を解決することができるツールです。具体的には、Customineのカスタマイズ機能を利用して、レコードが編集中の場合、そのレコードを他のユーザーが編集できないようにロックします。

これにより、複数のユーザーが同時に同じレコードを編集することがなくなり、データの不整合や上書きミスを防ぐことができます。

この方法は、kintone標準機能では提供されていない編集ロック機能を実現するため、特に複数ユーザーが同じレコードを頻繁に編集する環境で有効です。

4. その他エラーの種類と対処方法とは

kintoneを使用する際、今回ご紹介したエラーの他にもさまざまなエラーが生じることがあります。kintone内で表示される代表的なエラーコードとそれらの対処法については以下の記事で詳しく解説をしています。(※2024年2月26日時点)
エラーコードが何を意味しているのか、どう対処すればいいのか、頭を悩ませた際にはぜひご活用ください。

関連記事:​​​​kintoneのエラーコード一覧と対処法を紹介

まとめ:Toyokumo kintoneAppでkintoneをより便利に活用しよう

「kintoneをより便利に使いたい」「kintoneを活用する幅を増やしたい」とお考えの方は、kintone連携サービス「Toyokumo kintoneApp」の利用がおすすめです。

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