Toyokumo kintoneApp Blog

kintoneのエラーコード一覧と対処法を紹介

トヨクモ編集部のサムネイルアイコン トヨクモ編集部

kintoneを使用中に突然のエラーコード表示に直面したことはありませんか?エラーコードが何を意味しているのか、どう対処すればいいのか、頭を悩ませることもあるでしょう。

そこで本記事では、kintoneで表示されるエラーコードの一覧とその対処法を分かりやすく解説します。このガイドを参考にして、kintoneでのエラーに対処してみてください。

実は、運用効率の向上だけでなく、エラーの予防や迅速な解決にも、kintone連携サービスの活用が効果的です。

たとえば、ライセンスがなくてもアプリのデータ登録や共有が可能になるため、アクセス権限に関するエラーのリスクを低減できます。

ほかにも、アプリデータをバックアップできるため、エラー発生時に迅速に正常な状態に戻すことが可能です。

エラーに悩まされないkintone運用のために、30日間の無料お試しをぜひご検討ください。

kintoneで表示されるエラーコード一覧

kintone内に表示される代表的なエラーコードと、それらへの対処法を紹介します。(※2025年5月時点)

アクセス権限/認証

エラーコード                           内容 対処法
CB_NO02 権限不足により特定のページやレコードにアクセスできない状況を示す。 アクセス権限の確認と、必要に応じて管理者にて権限付与する。kintoneのアプリ設定、レコードのアクセス権、組織間のアクセス権などを確認する。
401 Unauthorized 認証に失敗した場合やアクセス権限がない場合に表示されるHTTPレスポンスステータスコード。 ログイン情報の確認、Basic認証の確認(設定されている場合)、数時間後に再度アクセス、第三者によるパスワード変更の可能性を検討する。API利用時はAPIトークンや認証情報が正しいか確認する。
403 Forbidden 「閲覧禁止」を表すHTTPステータスコードで、アクセス権限に問題があることを示す。 パーミッション設定のミス、.htaccessの記述ミスの確認、サーバーのindexファイルの確認、アクセス集中への対応、DNS設定の確認。
495 Cert Error クライアント証明書が必要であるが、提供されていないことを示す。 Webブラウザーまたはモバイル端末にクライアント証明書が登録されているか確認し、必要に応じて登録する。
496 No Cert クライアント証明書がないためアクセスできない状態を示す。 Webブラウザーにクライアント証明書を登録して再度アクセスする。
GAIA_NO01

 

設定したkintoneアプリのAPIトークンに必要な権限がないことを示す。 APIトークンが正しいか、必要なAPIの実行権限が付与されているか確認する。
GAIA_IL42

 

レコードの絞り込み条件に指定したユーザー、グループ、または組織が存在しないことを示す。 絞り込み条件で使用しているユーザー、グループ、組織が削除されていないか、または名称が変更されていないか確認する。

kintone基本機能だけでは対応しきれない権限管理や、ライセンスを持たない外部ユーザーとの情報共有はエラーの原因となりがちです。

kintone連携サービスの「FormBridge」なら、ライセンスを持たないユーザーからのデータ登録を実現できます。入力項目を制限することで、意図しないデータ登録や権限エラーを防ぐことが可能です。

また、「kViewer」は、kintone内の情報を外部に公開できます。公開範囲を細かくカスタマイズできるため、権限設定のミスによる情報漏洩やCB_NO02エラーを回避できます。

入力値/データ整合性

エラーコード             内容 対処法
CB_CA01 値が他のレコードと重複している。 「値の重複を禁止する」設定がされているフィールドで、既存レコードと同じ値を入力しようとした場合に発生するため、入力値を確認・修正する。
CB_VA01 クエリ記法が間違っている。 APIのクエリ文字列や、フィールドへの入力値が指定された形式・条件を満たしているか確認する。必須項目が空でないか、日付や数値のフォーマットが正しいかなども確認する。
GAIA_IQ03 該当のフィールドタイプで使用できない演算子が含まれていることを示す。 フィールドタイプと演算子の組み合わせを確認・修正する。

インポート/エクスポート

エラーコード                         内容 対処法
GAIA_II02 ファイルの特定行に複数のテーブルの値が含まれている状況を示す。 1行に複数のテーブルの値を記載しないようにファイルを修正する。
GAIA_II03 複数のテーブルの値が1行に含まれている状態であることを示す。 ファイル内で1行に複数のテーブルの値が含まれないようにする。
GAIA_II04 複数のテーブルの値が1行に含まれている状態であることを示す。 ファイル内で1行に複数のテーブルの値が含まれないようにする。また、各レコードの開始行に「*」が記載されているか確認する。
GAIA_II08 ファイルの指定行のフィールドと対応付けされた列に値が入力されていないことを示す。 ファイルの該当列に値が入力されているか確認する。もしそのフィールドが必須入力でない、または値を入力しない場合は、読み込み設定で「(指定しない)」を選択する。
GAIA_II09 ファイルの指定行のフィールドと対応付けされた列に、ログイン名以外の値が入力されていることを示す。 ログイン名が正しく入力されているか確認するか、cybozu.com共通管理者に問い合わせる。
GAIA_II10 ファイルの指定行のフィールドと対応付けされた列に改行が含まれていることを示す。 改行を含まず、ログイン名を1つだけ指定する。
GAIA_II12 「***」フィールドが空のため、ファイルの特定行に問題があることを示す。作成日時/更新日時フィールドをファイル列に対応付けると入力が必須になる。 ファイル内の該当列に値があるか確認し、作成日時/更新日時の指定が不要なら、「(指定しない)」を選択する。
GAIA_II13 ファイルの特定行で、未来の日時が作成日時/更新日時フィールドに指定されていることを示す。 作成日時/更新日時フィールドには過去の日時または現在の日時を記載する。必要なければ、「(指定しない)」を選択し、ファイル読み込み日時を使用する。
GAIA_RE10 一括更新のキーとして指定したフィールドの値がファイル内で重複していることを示す。 一括更新のキーとして指定したフィールドの値が、ファイル内で重複しないように確認し、修正する。

万が一、インポートでミスやデータ破損が発生しても、「kBackup」を導入していれば安心です。アプリのデータを丸ごとバックアップできるため、迅速にエラーから復旧できるでしょう。

Toyokumo kintoneAppでデータ管理を効率化!詳しくはこちら

API/接続

エラーコード                  内容 対処法
CB_IJ01 APIリクエストで送信するJSONデータの形式が正しくないことを示す。 JSONの構文(括弧の対応、カンマの位置、引用符など)を確認する。
CB_IL02 不正なリクエストであることを示す。 リクエスト形式をRFC準拠に修正する。特にフォームデータの設定を確認する。APIの仕様に沿ったリクエストになっているか確認する。
404 NotFound 存在しないページにアクセスしたことを示す。 リンク先ページの削除や誤り、ユーザーによるURL入力ミス、リダイレクト設定の不備を確認する。
429 Too Many Requests クライアントからのリクエストが過剰に発生し、サーバーが処理しきれなくなったことを示す。 リクエストの最適化、スロットリングの実装、CDNの活用、APIキーの制限を検討する。
503 Service Unavailable サービスが一時的に利用不可であることを示す。 サーバーのログ確認、ホスティング会社の情報確認、プラグイン停止、サーバー再起動、アクセス集中の改善を待つ。
HTTP 520 Error リクエストデータの形式に誤りがあることを示す。 APIリクエストの内容が正しいか確認する。
BS99999 動作保証外のOSでアプリを利用している場合に発生することを示す。 端末のOS種別やバージョンを確認する。

アプリ設定/構造

エラーコード                    内容 対処法
GAIA_DU01 アプリ内で一覧の名前が重複していることを示す。 アプリ設定画面で一覧の名前を確認し、重複しないように修正する。
GAIA_LO03 ルックアップ設定で、「ほかのフィールドのコピー」に指定した参照元アプリのフィールドが「値の重複を禁止する」設定になっていないことを示す。 参照元アプリの該当フィールド設定を変更するか、ルックアップの設定を見直す。
GAIA_LO04 ルックアップするデータの参照先アプリにその値がない、または参照元アプリやフィールドに対するアクセス権限がないことを示す。 入力値、参照元データ、権限設定を確認する。

同時編集/排他制御

エラーコード                    内容 対処法
GAIA_CO02 レコードを取得してから更新するまでの間に、他のユーザーやAPIによってレコードが更新されたことを示す。 レコードを再取得して更新処理を行う。
GAIA_DA02 他のユーザーやプロセスが同じデータを編集中(ロック中)であることを示す。 時間をおいて再度試す。
GAIA_DA04 操作対象のデータが編集中に更新されたことを示す。 時間をおいて再度試すか、最新のデータを取得し直してから操作を行う。
GAIA_IL03 プロセス管理のステータスを変更しようとした際に、他のユーザーが先に変更した場合や、ステータスの設定自体が変更されたことを示す。 画面を再読み込みして最新の状態で再度操作する。
GAIA_LT01 GAIA_DA02と同様、ロック競合が発生していることを示す。 時間をおいて再度試す。
GAIA_SA03 あるステータスに対して同じ名前のアクションを複数設定していることを示す。 アクション名(ボタン名)で重複が起こらないように設定する。
GAIA_UN03 他のユーザーが同じレコードを編集中であることを示す。 レコードを再読み込みして最新状態を取得し、再度編集する。

 

SAML認証

エラーコード                          内容 対処法
SLASH_SA01 SAMLResponse内NameIDと一致するユーザーが存在しないことを示す。 IdPを変更し、ユーザー識別要素にNameIDを指定する。指定されている場合はNameIDの値とログイン名を一致させる。
SLASH_SA02 SAMLResponseに関連するAuthnRequestがこないことを示す。 1セッションで複数のSAMLリクエストが発生する操作を停止する。
SLASH_SA03 SAMLResponseがリクエストパラメーターにないことを示す。 SAMLResponse送信ができない原因がないか確認する。
SLASH_SA04 SAMLResponseが無効となっていることを示す。 Failedとなっている原因を調査し対策する。
SLASH_SA05 HTTPメソッドが不正であることを示す。 HTTPメソッドにPOSTが指定されているか確認する。
SLASH_FA01 SAMLResponse処理に失敗したことを示す。 エラー原因を調査し対策する。

まずはエラーが起きる原因の特定から始めよう

本記事では、kintoneで表示されるさまざまなエラーコードについて解説しました。これらのエラーコードは、kintoneの使用中に発生する一般的な問題を示し、それぞれ特定の原因と対処法があります。

エラーコードが表示されたときは、闇雲に解決策を探すのではなく、まずは何が原因でエラーが生じているのかの原因を特定し、今後同じエラーを起こさないためにはどうすべきかまで考えましょう。

エラーコードの理解は、kintone利用には不可欠ともいえます。本記事が皆さんの作業効率を向上させ、エラー対処の時間短縮にお役立ていただければ幸いです。

トヨクモ編集部のサムネイルアイコン

トヨクモ編集部


kintoneを便利に活用する情報を発信|サポートチーム全員がkintone資格保有者|【クラウドで、もっと便利に。もっと簡単に。】をモットーに活動

その他のお役立ち情報 Other Useful Information

サービスカタログや過去のセミナー動画、FormBridgeを応用したもっと便利な活用方法などを紹介しています。


私たち、トヨクモのサービス Our Services

kintoneをより使いやすくするためのkintone連携サービスです。30日間の無料お試しへぜひお申し込みください。