kintoneアプリ開発のポイント|自社開発と外注のメリットとデメリットも解説

顧客・案件・問い合わせなどの管理業務に必要な業務システムをノンプラミングで作成できるクラウドサービス「kintone(キントーン)」。
そこで今回は、kintoneアプリ開発のポイントやメリットとデメリット、開発事例をご紹介します。

kintoneのアプリ開発は誰でもできる?

ノンプログラミングとはいえ、アプリ開発をした経験がなくても本当にkintoneで業務システムを開発できるのか不安に感じる方はいるでしょう。

しかし、kintoneアプリの開発は非エンジニアの方でも可能です。ここからは、kintoneのアプリ開発の特徴について解説します。

ノンプログラミングとはいえ、アプリ開発をした経験がなくても本当にkintoneで業務システムを開発できるのか不安に感じる方はいるでしょう。本章では、kintoneは誰でもアプリ開発ができるのか否かについて解説します。

kintoneのアプリ開発の難易度は低い

kintoneのアプリ開発は、プログラミングの知識が不要なため、難易度が低く、誰でも開発可能です。

通常、アプリを開発するにはプログラミングの知識が必要です。プログラミングスキルを習得するには多くの時間を要するため、難易度の高い作業になります。しかし、kintoneはノンプログラミングでアプリ開発ができるため、プログラミング開発の経験がない初心者でも開発ができるのです。

注意点として、初心者の場合は開発に時間がかかったり、複雑な機能のアプリ作成は難易度が高くなったりします。はじめはシンプルなアプリ開発からはじめてみるとよいでしょう。

kintoneのアプリ開発は、プログラミングの知識が不要なため、難易度が低く、誰でも開発可能です。

通常、アプリを開発するにはプログラミングの知識が必要です。プログラミングスキルを習得するには多くの時間を要するため、難易度の高い作業です。しかし、kintoneはノンプログラミングでアプリ開発ができるため、プログラミング開発の経験がない初心者でも開発ができるのです。

注意点として、初心者の場合は開発に時間がかかったり、複雑な機能のアプリ作成は難易度が高くなったりします。はじめはシンプルなアプリ開発から慣れるとよいでしょう。

公式サポートを利用しよう

初めてアプリ開発をする場合やkintoneを使ったことがない場合は、公式サポートの利用がおすすめです。

kintoneの提供企業であるサイボウズは、アプリ開発に関してさまざまなサポートを用意しています。公式サイトの解説ページや体験ページ、動画などはいつでも利用できます。公式サポートを活用しながらアプリ開発をすることで、より難易度を下げられるでしょう。

また、サイボウズでは資料提供やオンラインセミナーなども開催しています。今後本格的にアプリ開発をしたい場合は、これらを活用することもおすすめです。

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開発スキルを認定する資格もある

kintoneには開発スキルを認定する資格があります。これはサイボウズ社が認定する資格試験のことです。

資格取得方法はサイボウズが提供するテストセンターの受験やオンライン受験もできます。
資格を取得することで対外的な証明になるだけでなく、実務に直結する内容を学ぶことができ、顧客への提案や自社のアプリ開発に活かすことができるでしょう。

kintoneアプリ開発のポイント

kintoneでアプリを開発する際は、以下のポイントを実践しましょう。

  • 目的を明確にしておく
  • セキュリティ対策をする
  • マニュアルを作成する

それぞれのポイントについて詳しく解説します。

目的の明確化

kintoneに限らず、アプリ開発をする際は目的を明確にしておきましょう。なぜなら、目的を明確にしておかないと独りよがりな開発をしてしまうからです。

自社アプリを開発する際は明確なゴールイメージを持ち、使用する従業員にとって使いやすいものであることが大切です。アプリを作成する理由や、どのようなアプリを求めているかを明確にしておき、アプリ開発に携わる人全員に共有しておきましょう。

セキュリティ対策

セキュリティ対策を万全に行なっておくことが重要です。なぜなら、セキュリティ対策をしておかないと開発中のアプリのソースコードが外部に漏れたり、アプリを通して社内情報が流出したりするリスクがあるためです。

外部ユーザーへデータを公開する場合には、特に気をつけましょう。使いやすさとともに、セキュリティ対策も万全に配慮する必要があります。

マニュアルの作成

作ったアプリを誰でも理解して使えるように、マニュアルを作成しておきましょう。マニュアルを作っておくことで属人化せず、誰でもアプリを改修できるようになります。

マニュアルがなければ、アプリ作成者が退社した際にアプリ更新やトラブル対応が困難です。アプリ作成者がいなくても、どのような仕組みかが理解できるマニュアルを作成しておきましょう。

kintoneを自社開発するメリット・デメリット

kintoneのアプリ開発は、自社で行う方法と外部に委託する方法があります。kintoneアプリを自社開発するメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット
・専門知識がない社員でも開発可能
・課題にフィットした開発を実現
デメリット
・複雑なシステムへの対応が難しい

ここからは、メリットとデメリットそれぞれについて詳しく解説します。

専門知識がない社員でも開発可能

kintoneアプリを自社開発することのメリットは、PC操作に慣れていれば専門知識がなくても作業が可能であることです。

通常、アプリ開発にはプログラミングスキルや専門的な知識が求められます。しかし、kintoneはノンプラグラミングでアプリ開発ができ、ドラッグ&ドロップで作り上げていけるため直感的に操作ができます。そのため、アプリ開発の専門知識がない社員でも開発可能です。

また、自社で開発することで、社内にノウハウを蓄積できます。今後の改修作業や追加機能の実装にも役立つでしょう。

課題にフィットした開発を実現

kintoneを自社で開発すれば、課題にフィットした開発を実現できるというメリットもあります。なぜなら、社内の人間からアプリに対してもっとこうしてほしいなどの意見をもらいやすいからです。

また、外部に開発を依頼する場合と比べ、要件定義やユーザーテストなどでのすり合わせの手間が大幅に省けます。

複雑なシステムへの対応が難しい

kintoneでアプリを自社開発することは、複雑なシステムへの対応が難しいという側面があります。kintoneはシンプルな操作性で使いやすく、アプリ開発の難易度は低めですが、kintone以外の外部ツールとの連携にはプログラミング知識が必要です。

例えば、社外の人とkintoneを使ってやり取りをする場合や社内のデータベースと連携したい場合はセキュリティの面で連携が複雑で対応が難しいといえます。

kintoneの開発を外部委託するメリット・デメリット

kintoneのアプリ開発は、外部委託する方法もあります。kintoneのアプリ開発を外部委託するメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット
・複雑なシステムでもクオリティが担保される
デメリット
・費用が発生する

メリットとデメリットそれぞれについて、詳しく解説します。

複雑なシステムでもクオリティが担保される

kintoneのアプリ開発を外部委託するメリットは、複雑なシステムでもクオリティが担保されることです。なぜなら、kintoneアプリの開発を受けている会社は、専門的な知識が必要な複雑なシステムにも対応できるためです。

凝ったアプリを作ろうとすると、必要な機能の取捨選択に失敗してしまうことがあります。多機能ではあるものの見なければならないところが分かりづらいなど、実用するときに問題が起こるでしょう。

また、便利な機能を追加するプラグインには競合関係にあるものもあるため、最悪の場合、アプリが正しい挙動をしないということも考えられます。

kintoneアプリの外注をうまく利用すると、必要な機能がスマートにまとまり、最適化されたアプリを作ってもらえるでしょう。
時間がない場合や社内で工数を割けない場合には、外注の選択も有効です。

コストが発生する

アプリ開発を外部委託すると、当然追加の費用が掛かります。社内にkintoneのアプリ開発ができるメンバーがいる場合、追加費用が掛かることはデメリットといえるでしょう。

かかる費用はアプリの規模感次第ではありますが、安くて数万円程度、高い場合は数百万円程度かかることもあります。内容次第では、予算を大幅に超えてしまう可能性もあるため、発注先候補は複数社用意しておくことがおすすめです。ただし、かかる費用だけで発注先を選ぶことは避けましょう。相場よりも安すぎる価格を提示された場合、要望がきちんと通らない可能性もあります。

まずは内容ベースで相談し、こちらの意見に対して適切な提案をしてくれる発注先がおすすめです。

kintoneアプリ開発事例を紹介

最後に、kintoneアプリの開発事例を3点ご紹介します。
どのようなアプリを開発し、どのような効果が得られているかを確認していただければと思います。

災害ボランティアの受付業務を5分から10秒に短縮|かながわ災害情報連絡会

かながわ災害情報連絡会では、災害時に情報共有する仕組みをkintoneで開発しました。
当初は紙の申込書でボランティアを募集していました。しかし、紙の申込書はアナログの人海戦術に頼らなければならず時間がかかります。加えて、ボランティアのデータをデジタル処理できないという課題もありました。

そこで、kintoneで災害ボランティアと被災者のマッチングアプリを開発し、QRコードを読み取ることで受付が完了できるようになったのです。その結果、5分かかっていた受付業務が10秒に短縮されました。受付業務を担当する人も、ボランティアを申し込む人も手間と負担が軽減されたのです。

kintone連携サービス活用事例 かながわ災害情報連絡会様 : 災害時の情報共有にkintoneを活用、災害ボランティ…

イベントの申請業務をペーパーレス化|東京ドーム

株式会社東京ドームでは、東京ドームで開催されるイベントの申請業務をペーパーレス化しました。

毎年1〜2月に開催される「ふるさと祭り東京」は、約1,000社が出展する人気のイベントです。以前は手紙やFAXで出店の受付をしていました。手紙やFAXでの受付は膨大な業務と時間がかかる点が大きな課題でした。

この点を効率化するためにkintoneとトヨクモの連携サービスを導入しました。kintoneで出展社ごとのマイページを作成。その後、FormBridgeとkViewerを連携させることでkintoneライセンスを持たないユーザーにも簡単に情報の取得、kintone上でのデータ集計が可能となりました。結果として従来の受付業務量を20分の1に削減できた事例です。

kintone連携サービス活用事例 株式会社東京ドーム様 : 東京ドーム社がkintoneの導入でペーパーレス化を実現、…

GoToトラベルの申請から返金までを自動化|星野リゾート

創業100年を超える老舗の星野リゾートでは、kintoneでのアプリ開発でGoToトラベルの申請から返金までを自動化しました。

星野リゾートは2014年にkintoneでアプリ開発をしました。当時使っていた別のツールは、ツール間の連携機能がないことや、カスタマイズ性がありませんでした。他のツールを探していたところ、kintoneのアプリ開発に出会いました。現在は、カスタマイズとAPI連携で約800のアプリを100近くのワークフローで活用しています。

星野リゾートでは、GoToトラベルから東京都が急遽除外になった際もkintoneを利用し、返金手続きを迅速に対応できるようになりました。わずか1ヶ月で予約システムを構築、ノーコードでスピーディーに自動化できました。

kintone連携サービス活用事例 株式会社星野リゾート様 : kintone連携サービスの利用で、GoToトラベルキャ…

kintoneは自社開発or外注どちらがよいか検討しよう

kintoneを使えば、シンプルなUIと操作を通じて、ノンプログラミングでアプリ開発ができます。

しかし、複雑なシステム開発や連携には専門的な知識が求められます。開発するアプリの内容や予算などを考慮し、自社開発と外部委託のどちらを選ぶか判断しましょう。


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