kintoneと競合5製品を徹底比較!価格や機能、選び方を解説

kintone(キントーン)導入を検討する際に、競合製品との違いを把握しておきたい方は多いのではないでしょうか。

各製品の独自機能を理解し、自社の業務効率化やコミュニケーション活性化にどう活かせるかを検討するのは、ツール導入の成功に直結する重要なプロセスです。

そこでこの記事では、kintoneとその競合製品の価格や機能性を比較し、各製品の特徴と選定のポイントを詳しく解説します。

企業の生産性向上と業務効率化を目指す方は、ぜひ参考にしてください。

kintoneの特徴

kintoneは、サイボウズ株式会社が提供する業務改善プラットフォームです。プログラミングの知識がなくても、直感的な操作でオリジナルの業務アプリを簡単に作成できます。

部署・業種別に特化した100以上のサンプルアプリが搭載されており、開発の手間を大幅に削減できるのが特徴です。自社独自の要素を簡単に反映できるので、導入後すぐに業務改善に役立てられます。

機能一覧

kintoneには、業務を効率化し、コミュニケーションを活性化するさまざまな機能が搭載されています。主要な機能は以下のとおりです。

機能カテゴリ 説明
プロセス管理機能 業務の進捗や承認申請状況を可視化し共有できる。スマホやタブレットでも操作できるため、チーム間での情報共有や申請作業が容易。
データベース機能 ExcelやCSVファイルをデータベースとして活用可能。保存形式の異なるデータや過去のデータをまとめられるので検索性が向上し、データ分析やレポート作成も容易に。データの変更履歴・復元も可能。
アプリ作成機能 テンプレート、既存のExcel/CSVファイルの読み込み、ドラッグ&ドロップで必要項目を並べることにより、プログラミング知識不要で業務アプリを作成可能。
コミュニケーション機能 社内外との円滑なコミュニケーションを支援。アクセス権設定によるセキュリティ対策、プロジェクトごとの情報共有スペースの設定により、部門間の業務の連携を強化。
外部サービス連携機能 JavaScriptやCSSのプラグイン、API連携による機能拡張が可能。業務内容や課題に応じた電子契約サービスや管理サービスとの連携で、kintone上での処理を実現する。
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導入メリット

kintoneを導入することで、以下のようなメリットを得ることができます。

  • 一元管理で経営状況を可視化
  • システムにかかるコスト削減
  • 操作が簡単で社内に浸透しやすい

kintoneは、単なるデータベースではなく、コミュニケーション機能も備えた革新的なプラットフォームです。データに基づいた議論や意思決定を促進し、業務効率化を実現できます。

そのためkintoneは、とくに以下のような課題を抱えている企業にとって、最適なソリューションとなります。

  • 日本のビジネス環境に適した業務改善プラットフォームを求めている
  • 組織の変化に柔軟かつ迅速に対応できるプラットフォームを求めている
  • 業務プロセスや承認フローを改善、デジタル化したい
  • サポートを受けながら導入・活用したい

kintoneは国産ツールであるため、日本独特の業務に合わせたカスタマイズ性が強みです。豊富なテンプレートと充実した機能拡張により、新規事業の立ち上げやDXによる事業革新に迅速に対応できます。

また、450社以上のオフィシャルパートナーが全国に存在し、無料セミナーやkintoneの学習コンテンツも豊富です。導入・運用を全面的にサポートする体制が整っています。

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価格

kintoneには、「スタンダードコース」と「ライトコース」の2つのプランがあり、価格や利用可能な機能が異なります。

項目 スタンダードコース ライトコース
月額費用/ユーザー 1,500円 780円
アプリ数 〜1,000個 〜200個
外部連携、プラグイン 利用可

いずれのコースも、初期費用は無料です。1ヶ月ごとに契約更新が可能で、5ユーザーから契約できます。

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kintoneと競合・類似製品の比較

ここでは、kintoneと類似する5つの競合製品を比較します。価格、対象ユーザー、機能などを比較し、kintoneの強みや弱みを理解する際の参考にしてください。

Salesforce

Salesforceは、非効率な顧客コミュニケーションや情報断絶による課題を解決し、営業活動の効率化と顧客満足度の向上を実現するクラウド型ビジネスアプリケーションです。

営業支援(SFA)と顧客管理(CRM)を中核に、多彩な機能を備えており、顧客の360度ビューやAIを活用したインサイトの提供を通じて、企業の課題解決と目標達成を強力に支援します。

また、ハードウェアの調達やソフトウェアの購入といった初期投資が不要であり、世界トップレベルの認知とシェアを誇っています。

kintoneとの比較

製品名 Salesforce kintone
導入目的 顧客管理を徹底し、営業・マーケティングの効率化を図りたい チーム内の情報共有・可視化によって、コミュニケーションを活性化し、生産性を向上したい
対象ユーザー 大規模企業、CRM重視企業 中小企業から大企業
主要機能 ・顧客情報管理(CRM)
・営業支援(SFA)
・マーケティング(MA)
・業務プロセス管理機能
・データベース機能
・アプリ作成機能
・コミュニケーション機能
・外部サービス連携機能
価格(税抜き)
※1ユーザーあたりの月額料金
・Starter:3,000円
・Professional:9,600円
・Enterprise:19,800円
・Unlimited:39,600円
・Einstein 1 Sales:60,000円
※年間契約が必要
・ライトコース:780円
・スタンダードコース:1,500円
※年額プランあり
サポート ・電話
・サポートページ
・電話
・メール
・チャット
・オンライン相談
・サポートページ

Salesforceは、営業・マーケティングの効率化を図り、顧客との関係構築を重視したい企業向けのプラットフォームです。

営業活動の可視化や分析、MAを活用した顧客エンゲージメントの向上などを重視したい場合は、Salesforceの方が適していると言えます。

一方で、社内業務の効率化や情報共有を目的としたシステム構築は、ノーコードで柔軟なカスタマイズが可能であるkintoneの方が適しています。

Salesforceとkintoneの特徴をより詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。

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AppSuite

AppSuiteは、株式会社ネオジャパンが提供する、誰でも簡単に業務アプリを作成できるノーコードプラットフォームです。紙やメール、Excelに頼っていた非効率な業務を、直感的な操作でアプリ化し、業務のスピードと精度を飛躍的に向上させます。

さらに、スケジュール管理からノーコードシステム開発まで、業務課題をワンストップで解決するグループウェア「desknet’s NEO」と連携することで、ワークフロー機能と組み合わせ、より高度な業務効率化を実現します。

kintoneとの比較

製品名 AppSuite kintone
提供形態 オンプレミス/クラウド クラウド
Excelファイルからのインポート ×
CSVファイルの取り込みは可能

CSVファイルに変換する手間が省ける
アプリ数 制限なし ・ライトコース200個まで
・スタンダードコース1,000個まで
プラグインによる拡張
4つのみで、kintoneに比較するとかなり少ない(2024年4月時点)

各社から、有償/無償の多くのプラグインが提供されている
価格(税抜き)
※1ユーザーあたりの月額料金
・クラウド版:400円
・パッケージ版
例)100ユーザー 500,000円〜
※AppSuiteはdesknet’s NEOの一機能であるため、単体導入は不可
・ライトコース:780円
・スタンダードコース:1,500円
※年額プランあり
※kintone単体で導入可能

AppSuiteとkintoneは、業務を効率化するためのアプリをノーコードで作成できるプラットフォームです。どちらも直感的な操作でアプリ作成が可能で、豊富な機能を搭載しています。

画面操作性とアプリ作成の容易さでは、AppSuiteに軍配が上がります。AppSuiteはオンプレミス版もあるので、データセキュリティや社内ネットワーク環境を重視する企業にとっては、それが決め手となる場合もあるでしょう。

しかし、レポートのグラフに最新データを反映するために毎回集計処理が必要であり、プラグインの種類もkintoneに比べて少ない点には注意が必要です。

また、アプリの各種設定情報を取得・編集するAPIは提供されていないので、システムの拡張性、カスタマイズ性を重視するならkintone一択と言えます。

サスケworks

サスケWorksは、株式会社インターパークが提供する、プログラミング知識がなくても業務改善アプリを簡単に作成できるノーコードプラットフォームです。

直感的な操作で顧客管理、売上分析、見積書の作成など多様なアプリの作成が可能であり、作成したアプリは公式アプリストアで販売できます。

kintoneとの比較

製品名 サスケworks kintone
ディスク容量 15GB 5GB×ユーザー数
アプリ数 ・Standard:100個
・Premium:200個
・ライトコース:200個
・スタンダードコース:1,000個
対象ユーザー 中小企業 中小企業~大企業
帳簿機能/AI OCR機能 デフォルト プラグイン導入で実現
Webフォーム作成 デフォルト プラグイン導入で実現
一括メール配信機能 デフォルト プラグイン導入で実現
導入社数 1,500社以上 30,000社以上、約300自治体
価格(税抜き)
※1ユーザーあたりの月額料金
・Standard:500円
・Premium:1,500円
・ライトコース:780円
・スタンダードコース:1,500円
※年額プランあり

サスケWorksはアプリ数とディスク容量が限られているため、中小企業向けであり、スポット的な業務効率化に適しています。

一方、kintoneはアプリ数やディスク容量が豊富で、高度な機能を持つプラグインも豊富です。複数社の請求書や月報の一括出力、自動ページ調整、条件分岐や自動入力などの設定が可能です。

価格は両製品にそこまで大きな差はないので、より拡張性と高度な機能を求める場合は、kintoneがおすすめです。

Pleasanter(プリザンター)

Pleasanter(プリザンター)は、株式会社インプリムが提供する、オープンソースのノーコード・ローコード開発プラットフォームです。

高い拡張性とデータフロー図作成ツールによるシステム可視化機能により、自社の業務に特化したWebアプリを迅速かつ効率的に開発できます。

メールアドレスを登録するだけで、すべての機能を試せる専用デモ環境を60日間無料で利用でき、導入時のサポートも充実しています。

kintoneとの比較

製品名 Pleasanter kintone
提供形態 オンプレミス/クラウド クラウド
対象ユーザー 中小企業 中小企業~大企業
無料トライアル デモ環境あり
60日間無料
30日間無料
価格(税抜き)
※1ユーザーあたりの月額料金
・フリープラン:0 円(3ユーザーまで)
・ライトプラン:1,000円(10ユーザーまで)
・スタンダードプラン:1ユーザー500円
専用環境:要相談
・ライトコース:780円
・スタンダードコース:1,500円
※年額プランあり
サポートサービス 有償
※1月あたり15,000~100,000円の年間サポートコストが発生
基本は無料
※電話やメールでの問い合わせ、セミナーや動画などによるサポートもあり

Pleasanterは、3ユーザー以下であれば無料で利用できるため、個人や小規模チームで高機能なWebデータベースを求める場合におすすめのサービスです。

ただし、自社に開発エンジニアがいない場合は、高度なサポートは別途費用がかかることから、本格的に導入する場合は事前に見積もりを取ることが必要です。

使いやすさやサポートを重視する場合は、kintoneの方が適しています。

以下の記事ではPleasanterとkintoneについて比較しながら解説しています。興味のある方は合わせてお読みください。

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PigeonCloud(ピジョンクラウド)

PigeonCloud(ピジョンクラウド)は、株式会社ロフタルが提供する、社内のデータをお手軽にWebデータベース化できるクラウドサービスです。顧客管理、問い合わせ、在庫管理、申請業務などの業務データを一元管理でき、部門間の円滑な情報共有と業務の生産性向上を同時に実現します。

検索・集計・分析機能を搭載しており、目的に合わせてレポートを出力することも可能です。専任のサポートスタッフによる充実した支援体制も魅力で、多岐にわたる業務の全面的なサポートが受けられます。

kintoneとの比較

製品名 PigeonCloud kintone
帳簿機能 デフォルト プラグイン導入で実現
PDF・画像のブラウザ上表示 デフォルト プラグイン導入で実現
価格(税抜き)
※1ユーザーあたりの月額料金
・ユーザー数プラン:1,100円
・同時ログイン数プラン:2,200円
・ライトコース:780円
・スタンダードコース:1,500円
※年額プランあり
サポート ・電話
・メール
・チャット
・オンライン相談
・サポートページ
・専任スタッフ(slack、chatwork、zoom)
・電話
・メール
・チャット
・オンライン相談
・サポートページ

PigeonCloudは、kintoneに類似した多機能性を誇ります。独自に開発したデータ移行システムを使用して、既存データの無料移行も可能です。

一方、kintoneはプラグインによる高い拡張性とカスタマイズの容易さが特徴であり、長年の実績と多くの導入企業がある点も魅力です。問題解決に役立つWeb検索、各種セミナー、オンラインコミュニティによるサポートも充実しています。

機能性やデータ移行の容易さを重視する場合はPigeonCloudが、カスタマイズ性や導入実績、サポート体制を重視する場合はkintoneが適しています。

自社に合った製品の選び方

自社に合った製品を選ぶことは、業務効率化やコスト削減など、さまざまなメリットをもたらします。しかし、多くの製品が存在する中で、最適な製品を見つけるのは容易ではありません。
そこで、もしツール選定に迷った場合は、以下の点に注目してみましょう。

  • 自社に必要な機能は備わっているか
  • 費用が予算内に収まるか
  • サポートは充実しているか

まず、自社に必要な機能に注目します。競合製品のなかには、kintoneと大枠の機能は類似しているものの、CSVファイルの読み込み機能の有無など異なる点もあります。

フリープランや無料トライアル期間を活用して、欲しい機能が備わっているかを事前にチェックすることが重要です。

また、製品によって運用コストが異なるため、複数の製品の見積もりを取得して比較しましょう。コストと導入によって得られる成果との間に乖離がないかどうかも確認します。

最後に、サポート機能も重要なポイントです。メールや電話相談など、提供されているサポートの内容には差があります。

とくに導入の前後は迅速かつ的確なサポートが必要になるため、利用可能なサポートオプションの充実度など、慎重に比較検討することが重要です。

まとめ:kintoneと競合製品を比較して自社に合ったプラットフォームを選択しよう

kintoneには多くの競合製品が存在します。企業規模、業種、課題、目的に合ったプラットフォームを選択することが重要です。機能、費用、サポート内容などを細かく比較検討した上で製品を選ぶことをおすすめします。

ビジネスの現場で業務効率化を目指すなら、kintoneは有効な選択肢の一つとなるでしょう。サンプルアプリだけでなく、プラグインや他システムとの連携により、さらに多くの業務を効率的に処理できます。

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