はじめてkintone(キントーン)を導入してみたけど、どうやって使えばいいかわからない、会社でアプリの作成を指示されたけど何から始めたら良いかわからない!そもそもアプリって何??
こんな悩みを抱えた人に向けて本記事では、kintoneでのアプリの作り方やよく使われる「問い合わせ管理アプリ」の作成例をご紹介します。kintoneの基本用語についても最初に解説を行うのでぜひご覧ください。
kintoneアプリとは?
kintoneにおけるアプリとは、kintone上で作成することのできる業務システムのことを指します。実現したい業務の内容に合わせて作成・追加を行うことができます。
また、ノーコードで作成できることが特徴で、ドラッグ&ドロップだけで簡単に様々な業務に合わせたアプリの作成が可能です。
プラグインとは?
プラグインとは、kintoneのアプリ機能を拡張するためのHTML・Javascript・CSSファイルが1つにまとめられたものです。
プラグインを用いることで、kintoneのアプリに標準機能だけでは実現できない機能を実装することが可能です。
また、基本的に外部で公開されているプラグインをインストールして用いる必要があります。そのため、設定もkintone内で行うことができます。
連携サービスとは?
連携サービスはkintoneと連携して機能を拡張するサービスを指します。
トヨクモが提供する「kViewer」のようにkintoneの情報をkintoneユーザーでない外部に公開することを可能にするなど、kintoneだけでは実現できない機能を実現できます。
また、基本的にkintoneとは別に外部のシステムを契約する必要があります。そのため、設定はkintone外で行うことができます。
kintoneアプリの作り方の基本
kintoneのアプリを作る方法は「はじめから作成」「Excelを読み込んで作成」「CSVを読み込んで作成」「テンプレートファイルを読み込んで作成」の4種類があります。それぞれの方法について解説していきます。
↑kintoneでアプリを作成する場合、「ポータル」の「アプリ」右端の➕ボタンを押下します。
↑赤枠で囲まれた4つの方法でアプリを作ることができます。
1)はじめから作成
「はじめから作成」をクリックすると以下のような画面が表示されます。右にある項目の中から自由にフィールドを設定し、アプリを作成し
また、アプリ名とアプリのアイコンは左上より設定できます。右上の「アプリを公開」をクリックすることで、アプリの作成が完了します。
kintoneで新しくアプリを作成する際に最もよく使うのが「はじめから作成」です。本記事後半では「問い合わせ管理」アプリの作成を例として、具体的な作成手順を解説しています。
2)Excelを読み込んで作成
「Excelを読み込んで作成」では既に業務で用いられているExcelのデータを読み込んでアプリを作成することができます。Excelで管理していたデータをkintoneでの管理に移行したい場合に便利な機能です。
「Excelを読み込んで作成」をクリックすると以下のような画面が表示されます。
アプリを作成するには、Excelファイルをkintoneが読み込める形に整形する必要があります。複雑なレイアウトのデータは読み込むことができないため注意が必要です。
3)CSVを読み込んで作成
「CSVを読み込んで作成」では既に業務で用いられているCSVのデータを読み込んでアプリを作成することができます。「Excelを読み込んで作成」と同様に、CSVで管理していたデータをkintoneでの管理へ移行したい場合に便利な機能です。
「CSVを読み込んで作成」をクリックすると以下のような画面が表示されます。
CSVファイルについてもkintoneが読み込めるようにデータを整形する必要があります。Excel同様複雑なレイアウトのデータは読み込むことができないため注意が必要です。
4)テンプレートファイルを読み込んで作成
「テンプレートファイルを読み込んで作成」ではアプリテンプレートというファイルデータを元にアプリを作成することができます。アプリテンプレートは既に作成されているアプリから生成することができ、kintoneの外に保存しておくことができます。
別のkintone環境で生成されたアプリテンプレートも利用することができるので、kintone間でアプリの設定を共有したい場合にも便利です。また、アプリ設定のバックアップとして利用することもできます。
「テンプレートファイルを読み込んで作成」を選択すると下記のような画面が表示されます。アプリテンプレートは各アプリの設定から作成することができます。
このほかにも以前に作成したアプリをの設定をコピーできる「ほかのアプリを再利用」や、「kintoneアプリストア」からサンプルアプリをダウンロードして使う方法もあります。
アプリを作成する方法の詳細は下記のkintoneヘルプをご確認ください↓
kintoneアプリ作成例「問い合わせ管理」
では、実際にkintoneアプリをどのように作成するのか「問い合わせ管理」アプリを例に手順を解説していきます。
Step1) 「はじめから作成」をクリックする
「ポータル」の「アプリ」右端にある➕ボタンをクリックし、「はじめから作成」をクリックします。
Step2) フィールドを配置する
次に情報を登録する枠組みである「フィールド」を配置していきます。
今回は
・問い合わせが発生した日時を入力する「日時」フィールド
・問い合わせの担当者名や相手方の情報を入力するための「文字列(1行)」フィールド
・問い合わせの内容を入力する「文字列(複数行)」フィールド
を配置していきます。
Step3) フィールドを設定する
続いてフィールドの内容を設定します。配置したフィールドを選択すると表示される歯車マークから「設定」を選択します。
「日時」フィールドのフィールド名を「問い合わせ日時」に変更し、「必須項目にする」にチェックを入れ、「保存」をクリックします。
同様に、「文字列(1行)」フィールドのフィールド名も「担当者」「依頼者名」「会社名」にそれぞれ変更し、「必須項目にする」にチェックを入れ「保存」をクリックします。
また、「文字列(複数行)」フィールドについてもフィールド名を「問い合わせ内容」に変更し、「必須項目にする」にチェックを入れ、「保存」をクリックします。
以上の設定が完了すると下図のようになります↓
Step4) フィールドの大きさを設定する
続いて、フィールドの大きさを変更し、入力内容が見やすくなるように設定しましょう。フィールドの端を選択することで、フィールドの縦横の幅を直感的に変更することができます。
Step5) アプリの名称・アイコンを変更する
アプリの名称とアイコンの変更は画面左上から変更することができます。
Step6) アプリを公開する
最後に右上の「アプリを公開」を選択し、アプリの作成を完了します。
公開したアプリはポータルの「アプリ」から確認することができます。
以上がkintoneでアプリを作成する簡単な手順となります。フィールドごとの詳細な仕様などはkintoneのヘルプサイトをご確認ください。
kintoneのアプリ機能で理想通りに作れない場合は?
簡単に様々な業務に合わせたアプリを作成することができるkintoneですが、標準機能では理想通りのアプリを作れない場合もあります。
例えば、kintoneのアカウントを所持していない人がkintoneに情報を入力することや、kintoneの情報を外部に出力することは、標準機能では十分に実現できません。
kintoneの機能を拡張して理想に合った業務システムを実現するためには、プログラミングや前述のプラグインや連携サービスを用いてカスタマイズを行う必要があります。
例えば、トヨクモの製品である「FormBridge」を用いることで、kintoneのアカウントを持っていない人がフォームを通してkintoneにレコードを追加することができます。また、同じくトヨクモの「kViewer」や「kMailer」はkintoneのデータの外部出力や、kitoneのデータからメールを送信することを可能にします。
kintoneを運用していく中で、より理想に合った業務システムを実現したいと考えた際にはぜひトヨクモのkintone連携サービスをご検討ください。