アプリテンプレートとアプリ再利用の違い、知っていますか?

皆さん、こんにちは。三浦です。ついに梅雨入りしましたね。個人的には、小雨より大雨の方が好きです。

さて!本日もkintone(キントーン)ネタいきましょう!

アプリテンプレートとは?

ところで皆さん、アプリテンプレートって知っていますか?

アプリをテンプレート化すると、作ったアプリをzipで送ることが出来るんです!アプリの作成など依頼されても、自身のkintone環境で作成し、メールで送れるなんて便利ですよね!

で、送ってもらったアプリテンプレートを読み込み、アプリを作成する+ボタンを押すと、「テンプレートから選ぶ」というのがありますよね!こちらからアプリを作成することが出来るのです。

そこで気になったのが、アプリを作成する際には「アプリを再利用」することも出来ます。テンプレート化はそもそも送受信するために使うことが多いと思いますが、アプリをテンプレート化した際と、再利用した際に、”違い”があるのか、というところです!

因みに、アプリテンプレートで含まれない設定に関しては、kintoneヘルプに記載されていました。

アプリテンプレートに含まれない設定

なるほど。見るところによるとユーザーの設定はAdministratorやログインユーザーなど、指定のないユーザーだった場合は情報は引き継がれるのですね。

アプリの再利用をした際に、引き継がれないものは何だろう、、と思い、一つずつ検証しました。その結果がこちらです。

検証結果はこちら

アプリテンプレートに含まれるもの アプリの再利用に含まれるもの
・アプリコード × ×
・通知設定
ただし、下記が宛先の場合は含まれる(Administorator,Administratorグループ,Everyoneグループ,作成者フィールド,更新者フィールド,作業者(プロセス管理を有効にしている場合))
×
(全てのユーザーで設定が引き継がれる)
・アクセス権 ×
・定期レポート ×
・ユーザー選択フィールドの選択肢(Administratorユーザー,Administratorグループ,Everyoneグループ)以外 ×
(全てのユーザーの選択肢が引き継がれる)
・ユーザー選択の初期値
(ログインユーザー,Administratorユーザー,Everyoneグループ,Administratorグループ)以外
×
(全てのユーザーで初期値が引き継がれる)
・組織選択フィールドの選択肢に設定したもの ×
・組織選択フィールドの「優先する組織」以外の組織 ×
・グループ選択フィールドの選択肢に設定したもの
(Everyoneグループ,Administratorグループ)以外
×
・グループ選択フィールドの初期値に設定したもの
(Everyoneグループ,Administratorグループ)以外
×
・ルックアップ
(「絞り込みの初期設定」に設定した条件がAdministrator,ログインユーザー以外のユーザーだった場合)
×
(ルックアップの連携先アプリも新たに生成する)

(全てのユーザーで設定が引き継がれる)
(連携先のアプリは変わらない)
・一覧の絞り込み条件
作成者、更新者を条件に設定した場合
×
・一覧の絞り込み条件
(ユーザー選択フィールドを使用してせっていした条件(Administratorとログインユーザーは除く))
×
(全てのユーザーで設定が引き継がれる)
・プロセス管理
(「アクションの実行条件」のAdministrator以外のユーザー)
×
(全てのユーザーで設定が引き継がれる)
・APIトークン × ×
・プラグインに適用している設定 ×
(設定のみ引き継がれない。
プラグインは登録されている状態)
×
(設定のみ引き継がれない。
プラグインは登録されている状態)
・JavaScript
※アプリテンプレートの書き出しを行った場合、「言語ごとの名称」の設定は含まれない ×

やはり、検証は大変でした。全ての機能をアプリで設定した上、アプリの再利用とテンプレート化をそれぞれ行い、違いを確認。

私は疑い深い性格なので(笑)、kintoneヘルプに「アプリテンプレートに含まれない設定」と記載があっても、自分で全て確かめました。

ですが、私の検証結果とkintoneヘルプとでは何の違いもありませんでした。。

ですが、確信を持てたところで、アプリの再利用をした結果を試してみました!上記の表の通りです。

これを見ると、アプリの再利用の方が引き継ぐ情報の量が多いですね。というより、アプリ再利用の場合は同じkintone環境でしか出来ないため、個々のユーザー情報なども引き継げるのですね。

ルックアップ・関連レコードを設定しているアプリは?

また、別の検証結果としましては、ルックアップ・関連レコードを設定しているアプリの場合。アプリのテンプレート化をすると、連携先のアプリも一緒にパックとしてテンプレート化してくれるんです!

アプリの再利用の場合は、連携先アプリは変わりません。なので、連携先のアプリは変えたくない!データが入っているそのままのアプリと連携させたい!といった場合は、アプリの再利用をするのが良いですね^^

最後に、このブログを書くにあたって、「アプリのテンプレート化」についてなんて説明すればいいんだろう、、と思った結果、kintoneヘルプを頼ることに、、(もう信頼できますから)

そこには、「アプリテンプレートは、アプリの作成に使用するひな型です。~(中略)~アプリテンプレートは、作成済みのアプリをテンプレート化して作成します。」と書いてありました。

この説明だと、アプリの再利用との違いが分からない、と思い、アプリの再利用ではどのような説明がされているか気になり、アプリの再利用について調べました。

すると、、そのページにはこのように書いてありました。

「ほかのアプリを再利用して、新しくアプリを作成できます。

作成したアプリには、次の項目以外のすべての設定が継承されます。

  • アプリコード
  • APIトークン
  • 利用しているプラグインに適用している設定

アプリに登録したデータは継承されません。」

∑(´д `))

・・・全部書いてある∑(´д `))長い時間を検証に費やしましたが、この結果です。

百聞は一見にしかず といいますし、、もちろんこの検証は無駄ではなかったと思っています。表にしてくれただけで有難い、といってくださる方、、励みになります。

というオチで今回はこの辺で、、

是非また見てください^^


⭐️トヨクモ kintone連携サービスのおすすめポイント⭐️
・kintone標準機能ではできない業務改善を実現
・カンタン・低コストで運用可能
・kintone1ドメインにつき1契約でOK
・10,000契約以上の実績・信頼
・30日間の無料お試しは何度でも可能