社名変更などに伴ってkintoneのサブドメインを変えたい、見やすいものに修正したいという場合、設定画面から簡単に変えることができますが、サブドメインを含むURLは様々なところで共有されているので、注意すべき点がいくつかあります。ぜひ最後まで読んでから変更手続きへ進んでください。
kintoneの「サブドメイン」とは
kintoneのドメインのうち、cybozu.comの前の英数字がkintoneの「サブドメイン」に当たります。「https://xxx.cybozu.com」の「xxx」の部分です。このサブドメインは2つの方法で変更できます。
サイボウズドットコムストアで変更
サイボウズドットコム ストアへログインし、ドメイン管理のタブを開きます。「ドメイン名の変更」という箇所が出てくるので、サブドメインを変更したいドメインをプルダウンから選び、「変更」ボタンを押します。
設定したい新しいドメイン名を入力します。含めることができるのは半角英数と「-(ハイフン)」のみで、3〜32文字です。入力できたら「保存」を押して完了です。
cybouzu.com共通管理で変更
2つ目の変更方法です。kintoneのポータル画面上部にある歯車マークを押し、「cybozu.com共通管理」を開きます。
「契約状況」のタブの一番下にある「詳細な契約情報」のボタンを押します。
一番上にドメイン名の記載があるので、「変更」を押してください。
現在のドメイン名の下に新しいドメイン名を入力できる箇所が出てくるので、入力してください。含めることができるのは半角英数と「-(ハイフン)」のみで、3〜32文字です。入力できたら「保存」を押して完了です。
変更後の対応
変更が完了すると、サイボウズドットコム ストア管理者のメールアドレス宛にメールが届くので、届いているか確認してください。SAML認証、プロビジョニング、外部連携サービスを利用している管理者の方は、そちらの設定変更も必要になります。
kintoneのサブドメイン変更時の注意点
変更自体は上記の通りで難しくありませんが、サブドメイン変更に伴って、変更や周知すべきことがいくつかあります。
変更前のURLではkintoneアクセス不可となる
変更後からは変更前のサブドメインが含まれたURLではkintoneにアクセスすることができなくなります。日常的にkintoneにログインしている従業員の方は、端末でURLをブックマークしていることが多いと思います。混乱が起きないように、変更前後に使用者に一斉周知をしておくと対応がスムーズになるでしょう。
クライアントツールや各種外部連携サービスの参照元URLも変更が必要
社内だけであれば周知自体は難しいことではないかもしれませんが、外部に公開している情報と紐づいているプラグインや連携サービスがあれば、その参照元となるURLが変更になったことで、トラブルが起きることが想定されます。速やかに参照元URL変更をするようにしましょう。
例えば、トヨクモが提供するkintone連携サービス「FormBridge（フォームブリッジ）」では、設定画面から「kintone情報の設定」を開き、新しいサブドメインを含むkintoneのURLを登録し直す必要があります。ただし、ここのURLを変更しただけでは登録済みのフォームの参照元アプリのURLは変更されないので、推奨されているように、再度フォームを作成し、共有先に周知する必要が出てくるでしょう。
変更作業は周囲への影響が少ない時間帯に行う
プラグインが機能しなくなったり、外部に公開している情報が急に見られなくなったりする可能性を考慮して、変更作業はなるべく影響が少ない日時・時間帯に変更することが望ましいです。また、可能であれば変更前から変更日程について共有しておくと安心です。
kintoneのサブドメインは簡単に変更できる！事前準備とフォローを万全に
上記で紹介した方法を使えば、簡単にkintoneのサブドメインを変更できます。しかしサブドメインを変更することで、kintoneにアクセスするためのURLも変更になるため、事前・事後の情報共有が必須です。
また、連携しているサービスやプラグインが使えなくなる可能性があるため、同時に変更すべき項目を洗い出して速やかに変更できるようにしましょう。変更日時については影響が少ない時間帯に設定し、可能であれば変更作業を行う旨を告知できるとスムーズに行うことができます。
