アプリテンプレートでkintoneのシステム構築がもっと手軽に

kintoneでは「アプリテンプレート」と呼ばれるアプリのひな型を作成できます。アプリテンプレートはkintoneのスムーズな運用を手助けします。
そこで本記事では、kintoneのアプリテンプレートの機能やメリット、作成・使用方法を解説します。kintoneの導入を検討されている方、アプリテンプレートを活用してkintoneより効果的に運用したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
kintoneのアプリテンプレートとは
kintoneでは自社の業務やプロジェクト内容に応じたアプリを自由自在に構築できます。
しかし、一からアプリを構築するのは大変と感じる方も少なくないでしょう。
そこで、kintone運用の負担を減らしてくれるのが「アプリテンプレート」です。
アプリテンプレートとは、アプリの作成に用いるひな型を指します。
フィールドの設定やプラグインなどが既に埋め込まれているため、読み込んですぐにアプリの運用を開始できます。
kintoneのアプリテンプレートを活用するメリット
kintoneのアプリテンプレートを活用することで、アプリ運用にかかる作業を短縮でき、業務効率が大幅にアップします。
以下で、kintoneのアプリテンプレートのメリットを見ていきましょう。
カスタマイズの手間を削減できる
アプリテンプレートを作ってkintoneに登録しておくと、同じkintoneを利用中のユーザーが、登録済みのテンプレートからアプリを作成できます。
アプリテンプレートにはあらかじめフィールドが配置済みで、プラグインやデザインも設定されているため、アプリ構築の際にカスタマイズの手間を省けます。
例えば、横幅や区切り線の色・サイズ、ラベルなど、人によってバラバラになりがちなデザインをテンプレート化し、基準を設けておけば、アプリ間に統一感を持たせられます。
また、ひな型となるアプリをもとに、各部署やプロジェクトごとにカスタマイズして応用することも可能です。
アプリ設定のバックアップデータになる
アプリテンプレートはアプリ設定のバックアップデータとしても活用できます。
例えば、アプリの設定を誤って削除・編集してしまった場合も、登録されているアプリテンプレートを使えば、再び同じアプリを作成可能です。
作ったアプリをzipファイルで送れる
作ったアプリテンプレートは、zipファイルとしてパソコンなどkintoneの外に保存できます。アプリテンプレートのzipファイルは、ドメインが異なるkintoneでも読み込めるため、異なるkintoneや社外への受け渡しが可能です。アプリの設定内容をやりとりしたい時に活用できます。
例えば、保守対応やカスタマイズを他社に任せる場合、アプリテンプレートファイルを相手に送ることで、相手先でも同様のアプリ環境を用意してもらえるため、スムーズに相談できます。
kintoneのアプリテンプレートを作る方法
アプリのテンプレートを作り、kintoneに登録する方法を見ていきましょう。
kintoneの歯車マークから「kintoneシステム管理」を開きます。
「アプリテンプレート」に進みます。
「作成」を押します。
テンプレートとして登録したいアプリを選び、「次へ」進みます。
複数のアプリを選んだ場合、複数のアプリが一つのパックとして集約されたテンプレートを作成可能です。
アプリテンプレートの名前やアイコンを設定し、説明文など詳細を入力したら、「保存」します。
作ったアプリテンプレートは「アプリテンプレートの一覧」に追加されます。
また、そのままzipファイルとして書き出す場合は、上部の「書き出す」をクリックします。
書き出すアプリテンプレートにチェックを入れ、「書き出す」をクリックします。
zipファイル名を入力し、「書き出す」をクリックすると、ファイルがパソコンに保存されます。
kintoneのアプリテンプレートを使う方法
kintoneのアプリテンプレートを使う方法は、主に2種類あります。
kintoneに登録されたアプリテンプレートからアプリを作る
kintoneトップページのポータル画面から、アプリの+マークを押します。
「登録済みのテンプレートから作成」に進みます。
使用するテンプレートの「アプリを作成」をクリックします。
新しくアプリが追加されました。
アプリテンプレートのzipファイルからアプリを作る
kintoneトップページのポータル画面から、アプリの+マークを押します。
「テンプレートファイルを読み込んで作成」に進みます。
「参照」からアプリテンプレートのzipファイルを読み込みます。
なお、zipファイルに複数のアプリテンプレートが含まれている場合、一度に複数のアプリを作成可能です。
「アプリを作成」に進みます。
新しくアプリが追加されました。
アプリテンプレートでシステムを簡単に構築
今回はkintoneのアプリテンプレートの機能やメリット、アプリテンプレートを作って使用する方法を解説しました。アプリテンプレートは設定内容をデータとして保存し、社内外で再利用できる便利な機能です。
また、kintoneアプリは外部の連携サービスやプラグインを合わせて利用することで、さらに活用の幅が広がります。
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トヨクモ編集部
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