【GENDA事例】年間520時間削減の次は現場が自走!伴走3ステップでDX担当から現場へ「主役交代」
目次
トヨクモkintoneフェス2026「ライトニングトーク」登壇の様子をレポート!
業務改善は、一つやり遂げたところがゴールに見えます。しかし同じような業務は、そのあとも次々に発生します。改善を担当した人がすべてを引き受け続ける限り、その人の手が空くまで次の改善は始まりません。
昨年の「トヨクモALIVE」にも登壇いただいた株式会社GENDAの松野絢佳さんは、この1年間で新しい仕組みを作ることではなく、作る人を替えることにテーマを定めました。
この記事は、2026年7月に開催した「トヨクモkintoneフェス2026」のライトニングトークでの登壇レポートです。
今回は「続・GiGOのALIVE改革 〜伴走するDX、自走する現場〜──トヨクモエコシステムの輪、もっと広く」でご登壇いただきました!
松野さんの昨年の登壇レポートは以下からご覧いただけます。
申請業務を劇的に効率化!株式会社GENDAが年間520時間の削減に成功した申請管理システム
登壇者情報|松野絢佳さん(株式会社GENDA)
IT戦略部に所属し、kintoneを使った業務改善の推進を担当。kintone歴は2年ほど。「トヨクモkintoneフェス2025」のトヨクモALIVEにも登壇。
ゲームセンター「GiGO」を運営。昨年のALIVE改革、その後
株式会社GENDAは、M&Aを成長戦略の軸としているエンタメ企業です。グループ企業ではゲームセンターの「GiGO」やカラオケチェーン店「カラオケBanBan」などを運営するなどエンタメ領域で幅広く事業を展開しています。
私が所属しているのはIT戦略部で、kintoneを使った業務改善の推進を担当しています。
今回のテーマは、昨年のトヨクモkintoneフェス「トヨクモALIVE」で発表した「年間520時間を削減した“ALIVE改革”」のその後の変化です。
昨年は、法令対応申請業務の改善を、DX担当である私が主役となって進めた話をさせていただきました。あれから1年、今度は業務担当者が自らアプリを作り始めています。つまり、主役が変わったということです。
今回は、その変化の裏側についてお話ししていきます。
同じような申請業務が続々。一人では受けきれなくなった
昨年の法令対応申請業務で、業務改善そのものはできました。ただ、その先で気づいたことがあります。
風営管理者変更届、住所氏名変更届、防火管理者変更届、その他諸々──同じような申請業務の改善依頼は、次々と発生していたのです。
これを私が一人で受けて、開発して、現場に戻して、という代行型の業務改善の方法では、正直限界がありました。
業務改善を一過性で終わらせないためには、現場が自分で回せる状態を作ること。それが次の目指す先だと考えました。
業務改善の3ステップ
そこで実践しているのが、次の流れです。
ステップ1は、As-Isの書き出し。既存資料にとらわれず、ゼロの状態から業務担当者と一緒に業務フロー図を書き出します。
ステップ2は、To-Beの合意。どの業務をトヨクモ製品に置き換えるのかを業務担当者と一緒に検討して、合意してから初めて開発に入ります。
ステップ3は、業務担当者による主導。週次で業務担当者とDX担当者でミーティングを開き、設定にミスがあったら一緒に直す。このプロセスを積み重ねていくことで、自分たちで開発できる状態を作ることができました。
DX担当は、あくまで相談役として後ろから支える仕組みです。
自走の秘訣は「ノーコード」と「標準機能優先」
ではなぜ、業務担当者が自走できるようになったのか。秘訣は2つあると考えています。
1つ目は、ノーコードであること。FormBridge、kViewer、kMailerといったトヨクモ製品は、ITや開発の知識がなくても業務担当者が直感的に扱えます。
2つ目は、標準機能優先という開発方針です。JavaScriptやCSSを用いずに作ることで、現場の担当者は、運用が始まったあとも自分たちでメンテナンスできる状態を保てます。
この2つが揃ったからこそ、自走が実現しました。
DX担当者は、リード役から相談役へ
こうして、業務改善の主役が交代しました。
昨年はDX担当者がリードして、業務担当者と一緒に開発する形。そして今年は、業務担当者が自分たちで開発して、DX担当者は相談役として後ろから支える形です。
伴走であることは変わりません。変わったのは主役です。
年間520時間の削減と、その先に起きたこと
最後に、得られた効果です。
定量効果としては、法令対応申請業務において、昨年から継続して次の成果が出ています。
- 年間520時間の削減
- 業務プロセスの70%削減
ただ、本当に嬉しかったのは、定性効果の部分でした。
一つは、業務の効率化です。業務担当者が自分たちのペースで開発を進められるようになったため、私自身が削減できた時間で新しい業務に挑戦できています。
もう一つは、スキルアップです。業務担当者が開発経験を積むことで設計や実装の品質も向上し、課題もチーム内で解決できる状態になりました。
ひとりに依存する改善から、現場が自走する改善へ
昨年は私ひとりが動かしていた改善が、今は現場の手に渡っています。
このエコシステムの輪を、これからもっと広げていきます。
ご登壇ありがとうございました!
昨年の登壇では「年間520時間の削減」という数値が主役でした。今年お話しいただいたのは、その数値を生んだ仕組みを、これから誰が回していくのかという話です。作った人が抱え続ける限り、次の改善はその人の手が空くまで始まりません。成果を出した人がその役割を自ら現場に譲るという判断は、なかなかできることではないと感じました。
3ステップのうち、ステップ2の「合意してから開発に入る」は、業種を問わず真似できそうです。先に仕組みを作って見せたほうが早い場面は確かにありますが、使う本人が納得していない仕組みは、運用が始まったあとに誰も触らなくなることもしばしば。合意に時間をかけることが、結果として引き継ぎやすさにつながっているのではないでしょうか。
もう一つ印象的だったのが、JavaScriptやCSSを使わないという方針を、作れる範囲の制約ではなく、引き継げる状態を守るための選択として位置づけていた点です。誰かに任せたい業務がある方にとって、考え方のヒントになりそうです!
今回のお話の中でご紹介いただいたFormBridge、kViewer、kMailerは30日間のお試しを何度でもご利用いただけます。
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