【弁護士法人シーライト様】押印のための出社をゼロに!PrintCreatorを使って自動で担当者ごとの印鑑を出し分ける方法
この記事は2025年9月に開催したユーザー会での弁護士法人シーライト法律事務所 上原さんのLT(ライトニングトーク)登壇の様子をお届けするレポート記事です。
今回は「PrintCteatorで担当者の印鑑を出力する設定をした話」でご登壇いただきました!
弁護士法人シーライト様の過去のご登壇記事はこちら
■紙文化が根付く弁護士事務所が、kintoneとプリントクリエイターで年間190時間の作業時間を削減
目次
トヨクモ製品の活用状況
弁護士法人シーライトは、神奈川県の藤沢と横浜にオフィスを構える法律事務所です。弁護士4名、事務員12名のスタッフが在籍しています。
業務としては、個人からは相続・交通事故・労働災害・アスベスト健康被害、法人からは企業法務(顧問・労働問題・小口債権回収)などを請け負っています。
当所で使っているトヨクモ製品は、PrintCreatorとFormBridgeの2製品です。
お客様への送付書の作成にPrintCreatorを、アンケートやHPのお問い合わせフォームなどにFormBridgeを導入して使用しています。
当所の業務になくてはならない存在になっているトヨクモ製品ですが、本日はPrintCreatorの活用方法として「担当者の印鑑を印刷する設定」についてお話しします。
こちらは、私が初めて1から取り組んで作り上げた設定になりまして、担当者に応じた印鑑をPrintCreatorで出せるものになりますので、ぜひ参考にしてください。
コロナ禍の文書作成で抱えた問題
当所は法律事務所のため、紙仕事が中心になります。
裁判所などに文書を送る際は、必ず業界慣習的に必ず弁護士の職印と呼ばれる認印を押す必要があります。
在宅勤務が中心だったコロナ禍では、わざわざ押印するために出勤しており、これが非常にネックでした。
この問題を解決するべく、当時すでに導入していたPrintCreatorを活用することにしました。
しかし、ここで少し躓きます。
毎回、同じ人の名前と印鑑で固定されている書類なら、PrintCreatorで文字列と画像を設定するだけでよいため簡単です。
ただ、実際には案件によって担当弁護士が違うため、その弁護士に応じた名前と印影を出していく必要があります。
この運用を実現する方法がわからなかったのです。
そこで、ネット検索してみたところ、トヨクモのブログ記事「kintoneで承認業務を効率化!電子印の出力手順や魅力を紹介」が出てきました。
記事には、「書類印刷アプリと印影画像登録アプリを用意し、連携する。書類印刷アプリでユーザー選択をすると、ユーザーに紐付く印鑑を引っ張ってこれる」と書いてありました。
これはまさに私のやりたいことだと感じ、こちらの記事を参考に設定していくことにしたのです。
ユーザーに応じた印鑑を出力
それでは、実際に作成した設定をご説明していきます。
印影登録アプリの構成
前提として、当所のkintoneには、お客様からの依頼を管理する案件管理アプリ(HUB)、書類を印刷するアプリなど、機能ごとに分かれたアプリがあります。
元々、1つのアプリに複数の機能を持たせていましたが、データが重くなってきたため、機能別に分けました。
各アプリ間は、顧客IDで紐付いており、印刷アプリには、ハブとなる案件管理アプリに登録されている担当弁護士がルックアップされています。
今回は、ブログを参考に、新規に「印影登録アプリ」を作成しました。印影登録アプリには、印鑑画像のほか、後に必要となる肩書や印の字のフィールドも用意しています。
余談ではありますが、弁護士の印鑑証明の申請にも活用できることに気付き、あとから登録番号のフィールドを加えました。
PrintCreatorでアプリ連携を設定
PrintCreatornoアプリ連携の設定>レコードの取得条件で、印影登録アプリの「ユーザー選択」と印刷アプリの「担当弁護士」のフィールドを繋ぎます。
こうすることで、印刷アプリでユーザーとして選択されている担当弁護士(該当の事件の担当者)と一致する画像を自動で取得できるようになりました。
次に、PrintCreatorの書類レイアウトを作成していきます。
担当弁護士と一致している「肩書・名前・印鑑」が印刷されるように、表示内容の設定をしています。
また、行数を1〜4行に設定しました。送付書の右上に印刷する関係上、あまり多くは印刷できませんし、担当弁護士も基本3人以上にはならないため、このようにしています。
印影登録アプリにフィールドとして設けていた「印」の字ですが、肩書や名前の真横に表示されるようにしました。
背景PDFに「印」の字を置くのではなく、表示内容として設定することで、表示対象がいなかった場合に印の字が出なくなり見栄えがよくなるため、おすすめです。
ここまで設定すると、画像右側のように担当弁護士とその人数に応じた「肩書・名前・印鑑・『印』の字」を綺麗に出力できます。
まとめ
今回は、私が初めて設定したPrintCreatorの話ということで、担当弁護士の印鑑をPrintCreatorで出力する方法をお話しさせていただきました。
私は、構成が複雑になりそうなときやアイデアがパッと思い浮かばないときは、とりあえず検索するようにしています。
kintoneやトヨクモ製品はユーザーが多いため、調べると似たようなことをやってきた先人がいることが多いです。
ゼロから作ると楽しいので、色々やってみたくなりますが、実際には他の人がうまくやっているものを真似して取り入れる方が、よりいいものを、より早く作れると考えています。
この「調べて真似する」というのは、完全にコピーすべきというわけではありません。
今回のトヨクモのブログ内では、決裁者が登場してプロセス管理で回していくフローがありましたが、当所では必要なかったためカットしました。
今後も、他の方のものを参考にして、自分なりに取り入れることで、どんどん業務改善していきたいと思うので、ぜひみなさんも参考にしていただければ幸いです。
本日は以上になります。ありがとうございました。
ご登壇ありがとうございました!
明日から真似できそう!と思えたご活用Tipsは見つかりましたでしょうか。
今回お話しの中でご紹介いただいたPrintCreatorは30日間のお試しを何度でもご利用いただけます。
印鑑が必要な業務を改善したいとお考えの方はぜひお気軽にお試ししてみてください。
その他にも、トヨクモ製品の具体的な業務改善のヒントはToyokumo kintoneAPPブログよりご覧いただけます。ぜひご覧ください。






