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【5月ユーザー会】小池様による登壇レポート記事

トヨクモ編集部のサムネイルアイコン トヨクモ編集部

ユーザー会での事例登壇の様子をレポート!

この記事はユーザー会での小池さんの事例登壇の様子をお届けするレポート記事です。

今回は「自治体における製品活用と社会のためのトヨクモ製品の広め方」をテーマにご登壇いただきました!

はじめに

ノーコードを勉強した元自治体職員として、5年ほど前からぴょんという名義でnoteを書いている小池と申します。

小池さんのnote:https://note.com/koikerimo

本日は、私が執筆した「自治体のkintone活用事例40選」の記事を見ながら、みなさんが気になった事例に答える形でいくつか事例を解説させていただきます。

自治体のネットワークであるLGWAN(統合行政ネットワーク)で活用できて使いやすいというのもトヨクモ製品の特徴ですので、様々な自治体でkintoneとトヨクモ製品をセットで使っているのです。

なお、後半では能登の災害でkintone・トヨクモ製品が使われた話を元に、自分・組織のためだけでなく、社会のためになるkintoneのあり方についてもお話しさせていただきます。

自治体の補助金・助成金システムでの活用

(参加者から補助金・助成金システムの話の要望あり)

それでは、補助金・助成金システムについてお話しします。みなさんは、役所に補助金申請などをされたことはありますか?

私自身は元自治体職員だったので、申請書類を受け、整合性をチェックして、決裁に回して、紙で差込印刷をして通知するという煩雑な作業を数多くやっていました。

内情として、行政にはたくさんのプロセスがあることから、補助金・助成金を申請しても数ヶ月後になるまで結果が分からないということが起きてしまいます。

そのため申請者からすると、いつまで経っても入金がなく、進展状況も分からず不安になるということが度々発生してしまうのです。

そこで、kintoneとトヨクモ製品を組み合わせて、以下のような機能を持ったシステムを組みました。

  • FormBridgeで入力フォームを作成(オンライン申請を実現)
  • kintoneで申請データを一元管理
  • kViewerでマイページを作成(入力内容の確認・編集や受取口座の登録なども可能)
  • PrintCreatorで紙の書類を出力(WordやExcelでの面倒な入力を省略)
  • kMailerでメール添付して郵送

こういったシステムを組んでいる自治体の事例は直近増えてきた印象があります。

それでも、全国1700以上ある自治体の中で、kintoneを導入して取り組まれている自治体は、まだまだ200〜300程度です。

なので、kintoneなどで業務改善をしている方々は、ぜひ地元の自治体のDXに協力して、全国的にDXを広げていく味方になってもらえたら嬉しいです。

トヨクモは行政の業務改善に寄り添ってくれる

(参加者から、FormBridgeを使う際に工夫しているポイントを深掘りして欲しいと要望)

FormBridgeについてですね。私は、フォームを構築する際に、入力者に関係のない入力フォームは見えなくなるように設定しています。

フォームに分岐を作っていき、そこから表示を分けて、さらに分けてという感じですね。

フォームの入力内容によって、例えば「YES」と答えた人には次の展開を見せる、「NO」と答えたら見せないといった表示の切り替えをしています。

フォームブリッジの条件分岐で最適なフォームをスマートに作成!

あとは、FormBridgeと他のトヨクモ製品(kViewerやPrintCreator)と連携して、逆に”デジタル化しない”使い方をすることもあります。

というのも、自治体などでは実施要綱の改正をしないと業務改善が進められないことがあります。それこそ、紙をデジタル化するなどのDXがそうですね。

そういったとき、一旦デジタルにしたとしても、PrintCreatorを使って書類を紙として出力できるので、表向きは紙ベースのままやり取りが進められるんです。

それなら、これまでの方法のままで負担のかかる要綱改正をせずとも、どんどん内部的にDXを進めていけます。

この点において、元行政職員としてすごく感じるのは、トヨクモ製品はLGWAN環境での使用や行政の業務改善のしやすさに寄り添ってくれているという点です。

地図連携を活かしたFormBridgeの活用方法

(参加者の建設業の方から、タブレットを使った外回り業務の事例について知りたいと要望)

取り組まれている自治体はまだまだ全国的に少ない事例になりますが、みなさんはFormBridgeで地図連携できることをご存知でしょうか?

スマートフォンやタブレットのGPSで現在地を拾い、フォームから建設現場や現地調査の情報などを、位置情報データと合わせて登録できるというものですね。

やり方としては、FormBridgeをJavaScriptカスタマイズするか、あっとクリエーションの「FormBridge地図連携」を利用する方法があります。

現場の情報をリアルタイムで共有して、地図上でチェックできるようになるので、行政の職員がその場に急行して対応しやすくなります。

FormBridgeなら画像の添付もできますし、kintoneアカウントがない人でも登録できるので、現地調査を含む外回り業務の効率化が可能です。

遅い時間に庁内に戻って、記録をつける必要がなくなりますし、その場で情報の入力が完結するのは、かなり便利だと思います。

能登災害におけるトヨクモ製品の活躍

最後に能登半島の事例についてお話しします。本日一番伝えたかった内容です。

自分自身も東北で被災経験がありますが、被災した瞬間よりも、その後の方が様々なことを経験し、苦労も重ねてきました。

みなさんは、能登半島豪雨や能登半島地震の時にも、kintone・トヨクモ製品が使われていたことをご存知でしょうか。

能登災害の際、kintoneで情報を一元管理して、マイナンバーカードとの照合を行い、被災者をみんなで把握しながらサポートできたのはトヨクモ製品があったおかげです。

紙での記録ではなく、デジタル化して一元管理できたからこそできた取り組みが確かにありました。

そして、サイボウズさんの災害支援チームをはじめ、kintoneやトヨクモ製品を活用して業務改善をしてきた方々が現地にむかい、全国各地から関連死を防ぐ取り組みや様々な復旧に向けたサポートの取り組みの事例がありました。
このことから、業務改善だけではなく災害時でのkintoneやトヨクモ製品を含むクラウドサービス全体のあり方について学んだ方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

東日本大震災を見てきた東北の皆さんだからこそ、そんな取り組みがあったことを知って欲しいし、広めていって欲しいのです。

◾️サイボウズ災害支援パートナー 振り返り会レポート
(【公式】サイボウズソーシャルデザインラボ様のnoteに遷移します)

「自分のため」から「社会のため」に

kintoneやトヨクモ製品の活用事例は、もう世の中にはたくさん出てきています。

私は、自分のための業務改善や組織のための業務改善を行うのは、そこまで難しくない時代に入ってきたと思っているんです。

もちろん、自分のための事例や組織のための改善事例は大事ではありますが、すでに前例があって答えが出ているんですよね。

「社会のため」という方向に行けば行くほど、答えはなくて難しいかもしれません。それでも、チャレンジしていって欲しいのです。

例えばですが、様々な苦労をされているであろう地元の自治体などに「こんなkintoneとトヨクモの活用事例がありますよ」と伝えていくことも、社会のための一歩目になるのではないでしょうか。

以上、本日はありがとうございました。

ご登壇ありがとうございました!

小池さん、今回はご登壇いただきましてありがとうございました!

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監修者トヨクモ編集部


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