【脱Excel】レポート作成業務をDataCollectとPrintCreatorで完全自動化!物流業界の活用事例
この記事は2025年9月に開催したユーザー会でのブリンクスジャパン株式会社 宇都宮さんのLT(ライトニングトーク)登壇の様子をお届けするレポート記事です。
今回は「DataCollectとPrintCreatorでレポート作成を自動化した話」でご登壇いただきました!
目次
トヨクモ製品の導入状況
ブリンクスジャパン株式会社は、世界各国で貴重品輸送や警備サービスを展開するBrink’s Coの日本法人です。
アメリカ本社は1859年設立、NYSE市場(ニューヨーク証券取引所)に上場しています。
日本法人は1990年に設立した55名の会社で、新橋、成田、荒川、神戸を拠点に、輸入・輸出・国内輸送などの物流業務を幅広く手掛けています。
当社で導入中のトヨクモ製品は、FormBridge、kViewer、kMailer、PrintCreator、DataCollectの5製品です。
DataCollectは2025年8月、FormBridge、kViewer、kMailerは9月に導入したばかりです。
今回は、導入したばかりのDataCollectとPrintCreatorを活用して、DX化への第一歩として、脱Excelを目指した話をご紹介していきます。
レポート作成で抱えていた問題
当社では、これまでレポートを作成する際、kintoneからデータを取得し、そこからExcelでレポートを整形・完成させていました。
従来の業務フローを、より詳細にお伝えします。作成する書類は、輸出書類(搬出依頼書・搬入届)です。
まずは、kintoneで搬出予定日と搬出時間帯に応じた荷物のデータを絞り込みます。
搬出時間帯としては「朝一」「1.5便」「AM」「PM」といったものがあり、基本的に「朝一・1.5便・AM」の3回分でデータの絞り込みを行います。「PM」はほとんどありません。
次に、絞り込んだデータをCSVファイルに出力し、Excelファイルに貼り付けます。
最後に、CSVファイルを元に、Excelで「搬出依頼書」と「搬入届・横持明細書」を作成するというのが従来のフローです。
このフローでは、手作業が非常に多かったため、自動化して業務効率化できないかと考えた結果、PrintCreatorとDataCollectでkintoneに一元化する方法を思い付きました。
DataCollectでレポート作成を自動化
それでは、DataCollectとPrintCreatorを使って、Excelでの煩雑なレポート作成を自動化した方法をご紹介していきます。
まず、DataCollectの導入に伴い、新規で「搬入届・横持明細書アプリ」を作成しました。
この搬入届・横持明細書アプリでは、輸出業務アプリから、輸出業務レコードを関連レコードとして表示し、DataCollectで「レコード数・重量計・個数のデータ」を集計します。
レコードの絞り込み条件は、搬出予定日と搬出時間帯です。
搬入届・横持明細書アプリに、PrintCreatorを連携させることで、このようにワンクリックで輸入書類を作成できます。
PrintCreatorは、複数枚の書類作成にも対応しているので、データが多い場合でも手間なく対応可能です。
合計個数などの情報は、DataCollectで集計された上で、PrintCreatorから出力されるため手動での計算も必要ありません。
こうして、Excelを使わずとも、kintone内でレポート作成が完結するようになりました。
DataCollectの設定・計算式
ここからは、DataCollectの基本設定と計算式をご紹介します。
まず、入力元データの絞り込み条件ですが、「搬出予定日>=LAST_MONTH」とあるように先月からのデータを取ってくるようにしています。
kintoneアプリによっては10年近く使っており、レコード数が1万件を超えているため、利便性も兼ねてこのように設定しました。
レコードは、毎日20時に自動で集計されます。スタンダードコースを利用しているため、時間指定での実行は1日1回までとなっています。
プロフェッショナルにすれば3回まで設定できますが、現状はこの用途以外でDataCollectを使っておらず、アプリも1つだけなのでスタンダードで十分です。
次に、DataCollectで設定している計算式(関数)は以下の通りです。
- レコード数:COUNTIF関数
- 重量計:SUMIF関数
- 個数:SUMIF関数
式に基づく集計が毎日20時に自動実行され、ワンクリックで書類作成までできるため、これまでのようにExcelに取り込んで手作業で作成する必要がなくなりました。
脱Excelに向けた今後の展望
最後に、今後の展望についてです。現在、10月のリリースに向けて、国内輸送アプリを作成しています。
今回、輸出書類の作成をDataCollectとPrintCreatorでkintone化しましたが、国内輸送の依頼書はまだExcelから作成しています。
この方法では、リアルタイム性に欠けますし、電話対応による負担も出てきます。
そこで、2025年9月よりFormBridge、kViewer、kMailerを導入してリアルタイム性を確保したシステムを構築しようと動いている最中です。
Excelでの注文の代わりにFormBridgeを活用して、Web上での申請まで含めて、kintoneとトヨクモ製品で自動化していきたいと思います。
今回は以上です。ありがとうございました。
ご登壇ありがとうございました!
明日から真似できそう!と思えたご活用Tipsは見つかりましたでしょうか。
今回お話しの中でご紹介いただいたPrintCreator、DataCollectは30日間のお試しを何度でもご利用いただけます。
kintoneに貯めたデータの活用方法にお困りの方はぜひお気軽にお試ししてみてください。
その他にも、トヨクモ製品を組み合わせれば活用の幅が広がります。
どんな製品を組み合わせて何ができるのか、具体的な活用例を知りたい方は、業務別の活用テンプレートをご覧ください。
製品を組み合わせた具体的な業務改善のヒントが見つかります。







