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FormBridgeの計算式とは?自動計算の設定方法を解説!

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さて、今回もkintone連携サービス「FormBridge(フォームブリッジ)」の機能を紹介していきます。今回は、「数値計算」というフィールドについての記事です!!!以前の記事「自動で数値計算や文字列連結ができる!回答後処理の新機能」の頃にはなかった新機能ですので、さらに便利になってます!

これまでは数値計算は回答後処理でしかできなかったのですが、今回紹介するフィールドを使えば回答時に計算が自動でされるので回答者も計算結果を確認することができます!!

FormBridge CTA

「FormBridge(フォームブリッジ)」とは

はじめに、kintone連携サービス「FormBridge(フォームブリッジ)」の概要について紹介しましょう!

FormBridgeは、kintoneに連携したWebフォーム作成ツールの一つです。プログラミングの知識がない方でも、マウス操作(ドラッグ&ドロップ)で、おもに以下のような公開フォームの作成が可能です!

  • お問い合わせフォーム
  • アンケート
  • イベント等の申し込み
  • 会員登録

フォームに入力されたデータは自動的にkintoneに保存されます。そのため、集計作業、問い合わせ内容の転記作業など、従来は手作業で行っていた工程を削減できます!

また、FormBridgeは、社外・社内における業務管理にも活用できます。たとえば外注業者への申請や報告、社内であれば経費や休暇の申請、外出先からの日報や作業報告の提出などです。業務効率の改善はもちろん、情報の一元管理ができるようになり、確認にかかっていた業務時間を短縮できます! また、紙の申請が不要になるため、ペーパーレス化も叶えられるでしょう!

FormBridgeの特徴5選

次に、FormBridgeの特徴を見ていきましょう。

1.マウス操作で簡単にできる

操作はkintoneアプリと同様、ドラッグ&ドロップで直感的に行えます。1つのフォーム作成にかかる時間は、わずか5分程度! フォーム作成初心者でも、すぐに公開フォームを作成できます。kintoneへのデータ保存も自動で行われるため、難しい作業は不要で安心です! 

2.回答者がストレスなく入力できるフォームを作成できる

FormBridgeの特徴2つ目は、ユーザビリティを考慮した入力機能にあります!

たとえば「条件分岐」では、ユーザーが必要のない項目に回答しなくて済むよう、回答者にとって必要な項目だけを表示。また、「ステップフォーム」では、質問事項が多い場合などに、1つのフォームを複数ページで表示させることが可能です。

これらの機能により、回答者はストレスなくフォーム入力ができるでしょう!

3.さまざまな機能が付随している

どのコースを選んでも、フォームは無制限で作成が可能! また、フォーム作成後の公開用URLの変更や、公開期間の設定などもできます。

また、フォームの仕様が不便だと、「せっかくフォームを作ったのに、ユーザーから回答してもらえない」という事態に陥りかねません。そこでFormBridgeでは、自動返信メールや多言語機能、入力情報の一時保存など、便利な機能が豊富に付随しています!

4.万全のセキュリティ対策ができる

セキュリティ対策も万全です! 以下に、具体的な対策を見ていきましょう。

  • マジックリンク/Googleアカウント/Microsoftアカウントでのパスワードレス認証が可能(Toyokumo kintoneApp認証)
  • IPアドレスの限定により不正アクセスを防止
  • 公開したフォームはSSLによる暗号化で安全に運用・管理
  • システム全体にWeb Application Firewall(WAF)を導入し、悪意ある攻撃に対応
  • ボット/スパム対策の自動化により、スパム攻撃や不正アクセスを防止

5.充実したサポートがある

操作に迷ったときのために、豊富なQ&Aを掲載したヘルプサイトや、フォーム作成の流れを説明する操作ガイドなどを用意。サポートが充実している点も、FormBridgeの特徴です!

FormBridgeの計算式

ここからは、FormBridgeの計算式について、詳しく解説します。

なぜ計算式が重要なのか

FormBridge計算式活用イメージ

FormBridgeは単なる入力フォームではなく、「計算式」の活用が可能です!

たとえば、複数の金額を入力すると合計金額が自動反映されるなど、入力内容をもとにした計算を行い、フォームに反映できます。計算が必要なフォームの場合、人手による入力や転記ではミスも起こりがちです。そこで計算式を活用することで、入力ミスを防ぎます。

従来の手作業による工数を削減できます!

FormBridgeで使える計算式

FormBridgeでは、数値計算フィールドを利用してさまざまな計算が行えます。以下に、計算式に設定可能な演算子と関数を紹介します。

※以下に紹介する演算子や関数は、数値のみに使用が可能で、文字列には使用できません。また、表示可能な計算結果も数値のみとなり、文字列は表示できません。

※以下の表は、2025年10月時点での操作ガイドの情報です。

演算子

演算子 説明
足し算
引き算
* 掛け算
/ 割り算
% 割ったときの余り
^ べき算
== 等しい
!= 等しくない
>= 以上
<= 以下
> より大きい
< より小さい
and かつ
or または

 

関数

関数 説明
floor 小数点以下切り捨て
round 四捨五入
ceil 切り上げ
trunc 丸め
max 最大値
入力は任意の個数にできる
min 最小値
入力は任意の個数にできる
if 条件分岐
if(c, a, b)の条件式cが真ならa、偽ならb
条件式に使う演算子は上述のとおり
random ランダムな数
abs 絶対値
sqrt 平方根
log 自然対数
log10 常用対数
count テーブルの行数
(テーブルの集計専用)
sum テーブル内のカラムの合計
(テーブルの集計専用)
avg テーブル内のカラムの平均
(テーブルの集計専用)
max テーブル内のカラムの最大
(テーブルの集計専用)
min テーブル内のカラムの最小
(テーブルの集計専用)

計算式の種類や使い方について、詳しくは「【追記あり】小数点の切り捨てや平均値の算出など、数値計算の活用方法! | Toyokumo kintone Blog」も参考にしてください。

その他の便利な機能

データ処理に関する、その他の便利な機能についても紹介します。

文字列連結

FormBridge文字列直結イメージ

kintoneにデータ連携を行う際、文字列を連結して保存できる機能です。たとえばフォームでは「性」と「名」を別々に入力した場合でも、kintone内では「氏名」に一本化して管理できます。入力しやすい形式がフォームとkintone内の情報管理では異なるときなどに、便利です!

文字列置換

FormBridge文字列置換イメージ

kintoneにデータ保存を行う際、文字列を自動で置換できる機能です。たとえば、フォームでは(株)と入力された文字を、kintone上では株式会社に変更して保存できます。kintone内で回答情報の表記を統一したい場合などに利用します。

自動採番

FormBridge自動採番イメージ

回答されたデータに自動で番号を割り当てる機能です。回答者に受付番号を発行する場合に利用します。

複数アプリへの登録

FormBridge複数アプリへの登録イメージ

回答されたデータを複数のkintoneアプリに保存できる機能です。1つの回答情報を、部署ごとに管理しているアプリに反映させたいときなどに利用します。

回答通知メール

 FormBridge回答通知メールイメージ

フォームへの回答時に、管理者のメールアドレスに通知メールを送る機能です。回答状況を常時、把握したい場合に利用します。

数値計算フィールドを利用して自動計算を設定

それでは、FormBridgeの「数値計算」フィールドを利用した自動計算について、具体例を用いて解説しましょう。

「商品発注書」フォームの設定方法

今回は、「商品発注書」というフォームで試してみます!!発注した商品の合計金額(税抜、税込)を計算してみたいと思います!

フィールドを設定する

まずは、フィールドの設定です!FormBridgeのフィールドの設定画面にて、以下のように「数値計算」フィールドを追加します。

数値計算フィールド追加

このフィールドに、上のテーブルの単価の欄に入力された数値の合計金額(税抜、税込)を自動で計算できるように設定します!!しかしながら、、、

フィールドコードの注意点

計算式で使いたい「単価」のフィールドが出てきません……。この理由は赤枠で囲った注意事項を「単価」フィールドが満たしていないからです!!

つまり、「単価」のフィールドコードは赤枠内で書かれてているように英字から始まる英数字及び_である必要があるのに、現時点ではそうなっていないのです!!!なので、テーブルの「単価」フィールドのフィールドコードを設定します。

※テーブル自体のフィールドコード、並びに各フィールドのフィールドコードが英字から始まる英数字及び_で設定されている必要があります!出てこない場合はテーブル自体のフィールドコードも確認してみてください。

テーブルの設定画面で、

テーブルフィールドコード変更設定

テーブル全体のフィールドコード「発注リスト」を「order_list」に変更し、

単価フィールドコード変更設定

単価のフィールドコード「単価」を「unit_price」に変更!これで、計算式に使う条件は満たしたので、

計算式へのフィールド追加

 

 

見事、計算式に発注リストのフィールドが使えるようになりました!!

続いて、税抜の合計金額が計算される設定をします!画像のように、フィールド名を「合計金額(税抜)」にして、計算式の欄に「合計(発注リスト.単価)」を追加すればOK!

税込みの合計金額も同様に行いますが、今度は税率を掛ける必要があるので「*1.08」を最後に入力します!税率計算設定これで、フィールドの設定は終わりです!

ちなみに、初期設定では「編集不可にする」にチェックを入れます。その理由は、自動計算のフィールドなので、回答時に回答者が編集してしまうと、自動の意味がなくなってしまうからです!

kintoneに保存する

設定したフィールドをkintoneアプリに保存する設定を行います。まず、kintoneアプリ側では、

kintoneアプリ 数値フィールド用意

対応させるフィールドとして、「数値」タイプのフィールドを用意します!(「計算」フィールドではないので注意してくださいね!)そして、 FormBridgeの「kintoneアプリ」の設定画面で、

kintoneアプリとFormBridgeの紐付け

それぞれを紐付けすればOK!!これで、準備はすべて完了しました!

最後に画面右上の[更新]をクリックすると、設定は完了です。

フォームを使って回答してみた

それでは、実際にフォームを使って回答してみましょう!

計算フィールドを使用した計算結果自動入力

発注リストに商品の単価を追加すると自動的に自動計算のフィールドにも計算結果が入力されます!!これにより、回答者に合計金額を常に確認してもらえるのですごく助かりますね。

そして回答してみると、

kintoneへの入力動作確認

きちんとkintoneにも保存できていました!設定も難しくないのでこのフィールドは使いやすいですね!

まとめ

今回は、「数値計算」フィールドについて説明をしました。計算式を用いることで、入力内容をもとにした計算が自動的に行われ、kintoneにも保存されるためとても便利です!

使ってみたいと思っていただけたでしょうか?冒頭で述べたように、回答時に計算がされるので回答者側の確認が可能となり、回答ミスを防ぐことができます!!数値フィールドが多いフォームの時など、使いどころは多くあると思います!

FormBridgeが気になった方、試しに使ってみたい!と思った方は、こちらの無料お試しにてお試しいただけます!! ぜひ一度、FormBridgeを使ってみてください!!

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監修者トヨクモ編集部


メンバー全員がkintone認定資格保有者。 累計14,000件以上のkintone連携サービス導入を支援した実績をもとに 、kintoneを活用した業務効率化や現場で役立つ最新情報を発信中。

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