はじめまして、トヨクモ株式会社のトッティといいます。
ここではサイボウズ社のwebDB「kintone」の活用方法を中心に、web業界の様々なことをまとめていきたいと思います。 比率としては「kintoneの便利な使い方」が5割程度、「技術者向けのkintone-tips」が1割程度、「その他」が4割くらいになるかな、とざっくり考えています。
さて、今回は初回ということもあり、まずは「その他」からスタートしたいと思います。 みなさん、ディズニーの大ヒット映画「アナと雪の女王」は見ましたか?凄く良い映画ですよね。私見てませんが。
ところで、先日こんな記事を見つけました↓
松たか子の歌声に世界が大反響!「アナと雪の女王」で主人公声優役
日本語版を担当した松たか子(36)の歌声が大反響を呼んでいることが9日、分かった。
〜松は全3分56秒の曲のうち1分13~19秒のパートを歌っているが、このわずか6秒に世界が注目した。
これは日本人としては凄く誇らしい記事ですね。松さんは私が大好きな女優の一人でもあるので、世界で認められるとなると私まで嬉しくなってしまいます。松さんが担当したエルサの歌声に世界中が魅了されたとのことです。 ただ、ここでふと疑問に思うわけですよ。
松たか子の歌声に世界が大反響!
それってホントですかね?
記事中には、
「何なんだ、あの日本語のしびれるような美しさは」(米国人) 「(日本版に)鳥肌がブワーってなった」(スウェーデン人)
等とありますが、そりゃディズニーのキャスティングですから、声も良くて歌唱力もある方を選ぶでしょう。言ってしまえば、どの言語のエルサの声でも「しびれるような美しさ」で「鳥肌がブワーってな」る可能性をもっていると思います。 なので、この記事が意味を持つには「Let It Goの日本語verが他国語圏から有意に多くの支持を集めている」ことを証明しなければいけません。
そこで、今回は記事中にある「世界25カ国の女優が主題歌「Let It Go」を歌いつなぐ動画」から調査を行いたいと思います。主題歌「Let It Go」は、世界42の言語で歌われたとのことですが、上記動画に収録されていない17の言語に関しては、露出が少なく同列に比較できないので今回は比較対象から外します。
それではまず、25の言語を挙げていきましょう。 日本語、それと動画に出た順に英語、フランス語、ドイツ語、オランダ語、北京語、スウェーデン語、ラテンアメリカ語、ラテン語、ハンガリー語、スペイン語、カタロニア語、イタリア語、韓国語、セルビア語、広東語、ポルトガル語、マレーシアのマレー語、ロシア語、デンマーク語、ブルガリア語、ノルウェー語、タイ語、カナダフランス語、です。読み上げていたらくたびれますね。
閲覧地域から調査する
まずはこれらの言語で歌われた「Let It Go」の動画の再生地域を見てみます。動画の下にある「統計情報」を見てましょう。
動画の下にあるグラフのマークから確認できます。
ダメでした。投稿者の設定によって有効無効が選択できるのですが、この動画に関しては統計情報が無効(非公開)になっています。
※再生地域の情報は管理者のみが確認可能となったようで、投稿者が統計情報を公開していても再生地域は公開されなくなったようです。
困りました。再生地域が確認できないとなると「Let It Goの日本語verが他国語圏から有意に多くの支持を集めている」ことを証明するのはほぼ不可能となってしまいました。しかしできることだけやってみます。
再生回数から調査
気をとり直して、再生回数を確認したいと思います。ちなみに動画は映画の原題である「Frozen」と「Let It Go」と「25言語動画に出てくる言語の英語名」でYouTube検索をかけました。
※ 日本の場合:「Frozen Let It Go Japan」で検索
検索結果の一番上の動画の再生数です。何も気にせず一番上の動画を選ぼうと元々考えていましたが、パロディ動画が出てくることもなく、全て正しく各言語の「Let It Go」の再生数が取れたと思います。
上記の様な再生回数になりました。各国の観客動員数は調べるのに骨が折れそうなので調べませんが、日本では1000万人を越えたと報じられていましたね。 記事中では
今作は既に日本での洋画アニメーション映画で歴代1位、全世界アニメーション映画で歴代1位
と書かれているので、この熱狂は日本国内だけのものではないことが伺えます。日本で1000万人なので人口の約8%、各言語のユーザーも8%が映画館に行ったという計算をしてみます。これは他国において映画がどれだけ身近な娯楽か全く分からないので、同率とさせてください。 仮に各言語ユーザーの8%がアナと雪の女王を観覧した際の動員数が以下です。各言語のユーザー数はwikipediaを参照しました。
Wikipediaに載っていない言語は残念ながら無視します。次に、自分の言語での動画をどれだけの人が閲覧したかを推測します。もちろんカウントから除外するためです。これはさっぱり検討もつかないので、身近な人に聞きました。
上記の質問は6人に送りました。「アナと雪の女王」を見た6人中、1人(16.7%)がyoutubeでも松さんの歌声を楽しんだと回答しています。私は友達が少ないので、6人にしかアンケートができませんでしたが、「六次の隔たり」という言葉もあるくらいですし、世界中のどの六人に聞いても変わらないと思います。なので、この割合を各言語に当てはめてしまいます。そうしたら、他言語地域からの閲覧数が出てきました。
この仮定の一番のおかしなところは、「各言語地域全て同じ割合で計算している」ことでは無く、「「動画を見た」と回答した人を、全て最上位表示の動画を見たものとしてカウントしているところ」だと思っています。検索の仕方が違えば他の動画に行き着くのですが、その辺りはご容赦ください。また、映画を見に行ってない人は全く動画を見ていないことになりますが、ここも許してください。。。 そして、聡明な皆さんならお気づきだとは思いますが、この計算で出した数字で、一番他言語圏から閲覧されているのがオランダ語なんですよね(英語は当然除外します)。続いてタイ、日本は3位となりました。凄い!松さん、世界で3位です。全世界のエルサプレイヤーの中で銅メダルを獲得した、ということになりますね。
結論!
松たか子の歌声に世界が大反響!
これは本当です!松さん凄い! 一応一位のオランダverを下記に置いておきますね。
それではまた。次はkintoneに関してもうちょっとちゃんと書く予定です。