kintoneのアップデートとは?直近のアップデート内容も紹介

kintoneは毎月10日ごろ、新機能を追加したり、操作性を改善したりするアップデートが行われています。
公式でアップデート内容についてアナウンスされているものの、kintoneでアップデートが行われる背景はもちろん、アップデートの存在自体を知らない方も多いのではないでしょうか。

そこで、本記事では、kintoneのアップデートの定義のほか、過去に行われた主なアップデートや、直近2022年12月のアップデート内容について解説します。

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目次

kintoneのアップデートとは

kintoneのアップデートは、ほかのクラウドサービスと同様、不具合の改善や新機能、セキュリティ向上を目的として、ソフトウェアを最新の状態にする「ファームウェア・アップデート」です。
開発元のサイボウズ株式会社は、ユーザーの声や要望に応えるためにkintoneのアップデートをほぼ毎月行い、機能の追加や仕様の改善に力を入れています。

実質的なアップデートの作業が行われているのが、定期メンテナンスです。定期メンテナンスは毎月9日〜13日午前1時〜7時に行われ、ソフトウェアの仕様変更や機能追加が施されます。

例えば、2022年11月のアップデートでは、計算式の設定時、エラー文言内に、存在しないフィールドコード(文字列)が具体的に示され、修正が必要な箇所が特定しやすくなりました。
このようなアップデートの内容は、kintone公式ホームページの「アップデート情報」で随時公開されています。また、YouTubeの「サイボウズ営業本部チャンネル」でも具体的なアップデート内容について解説されているため、逐次チェックするとよいでしょう。

過去に行われた主なアップデート

過去に行われた主要なアップデートは、次の通りです。

2021年10月:どのフィールドで設定エラーが発生しているか画面上部に表示
2022年3月:絞り込みダイヤログで指定されている条件を一括で削除できる機能が追加
2022年6月:各ユーザーのアクセス状況を一覧化が可能に
2022年10月:アプリ一覧の名前順表示をPC版のスペースポータル・スレッドに適用

ここからは、それぞれのアップデートについて解説します。

2021年10月
どのフィールドで設定エラーが発生しているか画面上部に表示

引用:kintone「2021年10月版 主なアップデート

2021年10月のアップデートでは、アプリにデータを登録する「フォーム」の保存時、正しく情報が入力されていない場合、画面上部に設定エラーが表示されるようになりました。

これまではフィールドを多数設置していると、スクロールしないとフィールドの設定エラーに気づけませんでした。しかし、赤い表示でエラーが発生しているフィールド名が表示されるようになり、エラー箇所を画面上部で一目で確認できるようになりました。
また、2021年10月のアップデートでは、アプリ管理画面のアプリ一覧に「所属スペース」が列に表示される一方、スペースに所属していないアプリは「(なし)」と表示されるようになりました。これにより、同じ名称のアプリが複数存在している場合でも、アプリを特定しやすくなっています。

2022年3月
絞り込みダイアログで指定されている条件を一括で削除できる機能が追加

引用:kintone「2022年3月版 主なアップデート

2022年3月のアップデートでは、レコード一覧の絞り込みダイアログに、絞り込み条件をすべてクリアできる機能が追加されました。

これにより、指定されている条件を一括破棄して、新しい条件設定をすぐに追加しやすくなっています。
また、2022年3月のアップデートは、フォーム設定画面で下方にスクロールする際、左側にあるフィールド一覧のパーツが固定表示されるようになり、ズレがなくなりました。

2022年6月
各ユーザーのアクセス状況を一覧化が可能に

引用:kintone「2022年6月版 主なアップデート

2022年6月版のアップデートでは、最終アクセス日や過去30日間のアクセス日数などが把握できる「ユーザーのアクセス状況」が新設されました。

これにより、cybozu.comの共通管理者が利用の少ないユーザーのライセンスを残すべきか否かといった棚卸しを効率的に行えるようになっています。
2022年6月版のアップデートでは、モバイルから、ユーザーの考え・アイデアを投稿できる「ピープル」や、チーム単位でのコミュニケーションに使う「スペース」に投稿する際、複数の画像をまとめて選択し、アップロードできるようになりました。

2022年10月
アプリ一覧の名前順表示をPC版のスペースポータル・スレッドに適用

2022年10月のアップデートでは、2022年7月版から進められていた、アプリ一覧を名前順で表示する変更が、PC版のスペースポータルやスレッド画面にも適用されました。

さらに、スペースポータルのアプリウィジェットの「すべてのアプリ」と「最近公開されたアプリ」を切り替える機能も追加されています。つまり、ユーザーが使用頻度の多いアプリへアクセスしやすくなったというわけです。
また、2022年10月のアップデートでは、レコード一覧画面でカテゴリーの横幅調整が可能になっています。

2022年12月実施のkintoneアップデート

2022年12月実施のアップデートで追加された機能は次の2点です。

kintoneのリンクを直接kintoneモバイルアプリで開けるように
ルックアップ・関連レコード一覧のフィールド設定で、関連付けるアプリを選択する前にアプリを開けるように

ここからは、2点の機能変更について解説します。

kintoneのリンクを直接kintoneモバイルアプリで開けるように

引用:kintone「2022年12月版 主なアップデート

iOS版kintoneモバイルアプリにてユニバーサルリンクに対応し、ユーザーがkintoneのリンクをGoogle Chromeなどのブラウザアプリを開かずに、直接kintoneモバイルアプリに遷移して目的のページが開けるようになりました。

ユニバーサルリンクとは、Webサイトのリンクをクリックした時にiOSのアプリを起動させる技術のことです。
従来はメールアドレスやチャットアプリで共有されたkintoneのリンクをタップした際にブラウザアプリが開いてしまい、ブラウザアプリでもログイン名やパスワードを入力し再度ログインする必要がありました。
しかし、ユニバーサルリンクの実装により、ユーザーはブラウザアプリを開くことなく、kintoneモバイルアプリに遷移し、目的のページを開けるようになっています。

ルックアップ・関連レコード一覧のフィールド設定で、
関連付けるアプリを選択する前にアプリを開けるように

引用:kintone「2022年12月版 アップデート

アップデートにより、ルックアップ・関連レコード一覧のフィールド設定で、アプリ一覧に「アプリを開く」ボタンが追加されました。

アップデート前は、他のアプリからデータを取得するルックアップフィールドの「関連付けるアプリ」や、レコード詳細画面に「条件に一致したレコード」を一覧表示できる関連レコード一覧の「参照するアプリ」を設定する際、アプリ名のみが表示されていました。
これにより、類似のアプリが存在する場合、ユーザーは参照先のアプリを確認できず、どれが「関連付けるアプリ」「参照するアプリ」なのかを特定できなかったのです。

しかし、アップデート後は、ルックアップ・関連レコード一覧フィールド設定画面のアプリ選択パーツで、「顧客管理」や「案件管理」といった選択候補のアプリ名にカーソルを合わせると、「アプリを開く」ボタンが表示されるようになりました。
これにより、ユーザーは選択する前にアプリを開くことで、正しいアプリを確認し、安心して設定を進められるようになっています。

2023年1月

2023年1月実施のアップデートで追加された機能は次の3点です。

日付・日時フィールドで年月日を「/」区切りで入力しても保存できるように
「最近開いたスペース」が利用可能に
kintoneのリンクを直接kintoneモバイルアプリで開けるように

ここからは、3点の機能変更について解説します。

日付・日時フィールドで年月日を「/」区切りで入力しても保存できるように

引用:kintone「2023年1月版 アップデート

今回のアップデートでは、日付・日時フィールドで年月日を「/」区切りで入力したときに、レコードをそのまま保存できるようになりました。

従来は「-」区切り以外の形式では保存ができませんでした。
ただし、レコード詳細画面やレコード一覧画面における日付表記は、従来通り「-」区切りです。また、このアップデートは、表示言語が日本語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)のユーザーが対象です。

「最近開いたスペース」が利用可能に

PC版のポータルのスペースウィジェットとサイドメニューに、「最近開いたスペース」の一覧が追加されました。以前利用したスペースをもう一度利用したい場合などに活用いただけます。

最近開いた順にスペースが表示されます。

引用:kintone「2023年1月版 アップデート

kintoneのリンクを直接kintoneモバイルアプリで開けるように

 

Android版kintoneモバイルアプリにて、kintoneのリンクを押した際に直接kintoneモバイルアプリで目的のページを開くことができるようになりました(Android App Links)。

従来は共有されたkintoneのリンクをタップしたときにブラウザアプリが開いてしまい、ブラウザアプリで再度kintoneにログインしたり、kintone モバイルアプリを開き直して目的のページを探したりすることがありました。

この新機能の利用には、モバイルアプリのアップデートが必要です。
また、iOS版kintoneモバイルアプリは、同様の機能(ユニバーサルリンク対応)を2022年12月のアップデートにて既に提供しており、アップデートしていただくことでご利用いただけます。

直接kintoneモバイルアプリへ遷移するようになります。

引用:kintone「2023年1月版 アップデート

2023年2月

2023年2月実施のアップデートで追加された機能は次の2点です。

現行デザインへの移行と画面パーツ・レイアウトの共通化を実施
アクセス権設定の反映処理の変更

ここからは、2点の機能変更について解説します。

現行デザインへの移行と画面パーツ・レイアウトの共通化を実施

アプリ設定内の設定タブからリンクされている各画面のデザインが、現行のデザイン(kintone内のレコード一覧やフォーム設定画面などで広く利用されている、2016年に更新されたもの)へ移行されました。

また、画面パーツやレイアウトの共通化や省スペース化など、追加の変更を実施しています。
これらの変更により、業務で利用するアプリ画面と設定画面の見た目や操作方法に統一感を持たせ、より気軽にお使いいただけるよう試みています。

変更例

引用:kintone「2023年2月版 主なアップデート

変更箇所一覧

引用:kintone「2023年2月版 主なアップデート

 

以上の表にあるkintone上の画面デザインが現行デザインに沿って変更されています。

こちらに関して以下3点の変更が行われています。

  1. レイアウトの共通化
  2. 画面パーツの共通化
  3. 作成ボタンを見落としにくく

1レイアウトの共通化

「保存」ボタンなどの各画面にあるパーツ類のレイアウトが共通化されました。

従来の「保存」ボタンは、画面の左上にある場合と右下にある場合の2つのレイアウトが混在していました。
現行デザインに変更されたことで、「保存ボタン」は画面右下に統一されています。パンくず等その他の個所についても、画面間の共通化が進んでいます。

今回はアプリ設定内すべての画面の現行デザインへの移行・共通化は未達成(一覧・グラフの編集画面は対象外)ですが、今後のアップデートで共通化を進める予定です。

引用:kintone「2023年2月版 主なアップデート

 

1:パンくず、タイトル、ヘルプへのリンク、概要説明等
各画面でこのレイアウトが共通化されました。

2:設定内容全体
各画面の設定UI全体が現行デザインに移行されました。設定画面用に、各パーツの省スペース化など、追加の対応も実施しています。

3:保存・キャンセルボタンの共通化
設定の保存ボタン、キャンセルボタンが画面下部に統一されました。
従来、保存ボタンが画面上部にある画面と下部にある画面とが混在していましたが、ボタンの位置が統一されたことで学習効率をあげる狙いがあります。

2画面パーツの共通化

画面パーツが旧来デザインと現行デザインとの間で、大きく見た目や操作方法が異なるものもありました。
例えば、同じ「ユーザー選択」を行うパーツであっても、デザインが異なることから操作方法をそれぞれ覚える必要がありました。

画面パーツを共通化することで重複して学習する箇所をなくし、アプリの設定を初めて利用するユーザーにも学びやすくしています。

引用:kintone「2023年2月版 主なアップデート

3作成ボタンを見落としにくく

設定ページにある「作成」ボタンが、設定内容のすぐ近くに配置されました。
旧レイアウトはボタンが画面最上部に存在していたので一目で見つけにくくなっていましたが、今回の変更により、見つけやすくなりました

引用:kintone「2023年2月版 主なアップデート

アクセス権設定の反映処理の変更

アプリ設定において、アクセス権設定(レコード/フィールドのアクセス権)の変更を伴うアプリ更新を、運用中のアプリに反映させる方法が変更されました。

これまでの一括反映方式から順次反映方式にしたことで、更新を開始してから完了するまでの動作が変わります(レコード/フィールドのアクセス権設定の変更を含まないアプリ更新は従来と変わりません)。
一括反映方式では、変更内容をまとめて反映させていたため、更新時間が長くかかってしまうことが多く、使いにくくなっていました。

そこで、アプリの設定の変更を先におこない、その後レコードごとに反映させていきます。また、アクセス権の変更結果をレコードに反映している最中であることを、アプリ設定画面にその旨がバナー表示されるようになりました。

引用をもとに制作:kintone「2023年2月版 主なアップデート

これにより、アプリの更新がより安定して進捗するようになるとともに、kintone全体が高負荷な状態になってしまう問題が大きく改善される見込みです。

2023年3月

2023年3月実施のアップデートで追加された機能は次の1点です。

添付ファイルをドラッグ&ドロップで並び替えられるように

ここからは、以上の機能変更について解説します。

添付ファイルをドラッグ&ドロップで並び替えられるように

レコード追加・編集画面で、添付ファイルをドラッグ&ドロップで並び替えられるようになりました。
これまでは、新たに添付されたファイルは一番下に挿入され、並び順を変更することはできませんでした。

引用:kintone「2023年3月版 主なアップデート

2023年4月

2023年4月実施のアップデートで追加された機能は以下の3点です。

アプリ更新時の確認ダイアログに、その更新によって変更される設定範囲を表示
ポータルの設定ダイアログに、関連するヘルプやドキュメントへのリンクを追加
モバイルアプリで、複数の画像ファイルをスワイプによって切り替えられるように

ここからは、3点の機能変更について解説します。

アプリ更新時の確認ダイアログに、その更新によって変更される設定範囲を表示

今回のアップデートでは、アプリを更新した際の確認ダイアログに、その更新によって変更される設定範囲が表示されるようになりました。

最終的に変更が生じる範囲を確認しながら、安心してアプリの更新を実行していただけるようになりました。

ポータルの設定ダイアログに、関連するヘルプやドキュメントへのリンクを追加

ポータルの設定ダイアログに、関連するヘルプやドキュメントへのリンクが追加されました。ポータルの設定方法や活用方法などについて知りたい場合にご活用いただけます。

モバイルアプリで、複数の画像ファイルをスワイプによって切り替えられるように

Android版のモバイルアプリでは、レコードに添付された画像ファイルを、左右にスワイプすることで切り替えられるようになりました。

複数の画像ファイルをワンタッチで切り替え、快適に閲覧していただけます。

2023年5月

2023年5月のアップデートで追加された機能は以下の通りです。

グラフ編集時のプレビューが常時表示されるように
計算式で演算子の入力間違いの可能性がある場合、修正候補を表示
新機能の適用タイミングを選択可能に(アップデートチャネル)

ここからは、3点の機能変更について解説します。

グラフ編集時のプレビューが常時表示されるように

アプリのグラフ編集ダイアログに表示されているプレビュー表示が、設定をスクロールしても常時右上に表示されるようになりました。

設定とプレビューの間をスクロールで行ったり来たりしなければならなかったこれまでと違い、常にプレビューを見ながら自在にグラフ編集を行えるようになりました。

計算式で演算子の入力間違いの可能性がある場合に、修正候補を表示する機能を追加

計算式の入力時に、演算式の入力ミスと思われる入力が行われた場合、警告が表示されるようになりました。
例えば「=<」と入力されたとき、「<=」( 「以下」を表す演算子)の間違いではないかと予想し、修正候補として表示されます。エラー原因の早期発見とスムーズな修正にお役立ていただけます。

新機能の適用タイミングを選択可能に(アップデートチャネル)

kintoneシステム管理の「アップデートオプション」画面に、新たな設定項目「アップデートチャネルの選択」が追加されました。

これまでは、月一回のメンテナンス時に一律で新機能(機能の追加・変更・削除等)が適用されていました。今後は、適用のタイミングを従来同様の「①月例チャネル」と、より多くの新機能をより早く利用できる「②最新チャネル」との2つから選択いただけます。

なお、5月版のアップデート以降に新規作成される環境においては「②最新チャネル」が初期値となっています。

「②最新チャネル」が選択されている場合、「アップデートオプション」画面では従来通りの「新機能の無効化」設定が提供されますが、「自動的に無効化する」機能は提供されません。

2023年6月

2023年6月版のアップデートで追加された機能は以下の通りです。

関連レコードフィールドを「一件ずつ」表示できるように
ユーザー/グループ/組織に「削除済み」表示が追加
ユーザー選択系パーツにおいて文字入力のみでログインユーザーを選択できるように
アプリ貼り付け機能で50件のレコードをまとめて表示できるように
スレッド作成時に自分宛通知を送るかどうか選択可能に

ここからは、5つの機能変更について解説します。

関連レコードフィールドを「一件ずつ」表示できるように

関連レコードフィールド設定ダイアログ内の「一度に表示する最大レコード数」の選択肢に「1」が加わり、最新1件の関連レコードを表示するなどの設定が可能になりました。
これまでは、この設定の最小値が「5」であったため、最新1件の関連レコードを表示したい場合でもその他の不要なレコードが表示されてしまっていました。
今後は、必要なレコードのみを表示してフォームのレイアウト効率も向上させていくことができます。

ユーザー/グループ/組織に「削除済み」表示が追加

アプリ設定の各種画面において、削除されている「ユーザー」「組織」「グループ」に「削除済み」の表記がされるようになりました。
設定の間違いや更新漏れの防止にお役立てください。

ユーザー選択系パーツにおいて文字入力のみでログインユーザーを選択できるように

ユーザー選択系のパーツにおいて、文字入力のみで「ログインユーザー」を選択できるようになりました。アプリ設定の各種画面や一覧/グラフの絞り込み条件設定などにおいて、通常のユーザー選択操作と同様に「ログインユーザー」と入力することで選択候補に表示されます。

アプリ貼り付け機能で50件のレコードをまとめて表示できるように

ポータルのお知らせ欄やスペース本文の「アプリ貼り付け機能」について、レコード一覧の表示件数の設定値に「20」「30」「40」「50」が加わりました。
最大で10件のレコードしか同時に表示できなかった従来よりも、情報量の自由度が増し、お知らせ欄やスペース本文の活用の幅を拡げることができます。

スレッド作成時に自分宛通知を送るかどうか選択可能に

スペースのスレッドを作成したことを、通知アイコンに数字で表示される「自分宛て通知」として通知するかどうかをチェックボックスで選択できるようになりました。
これまでは、スレッド作成時は必ず、スペース参加メンバー全員に「自分宛て通知」が送信されていましたが、今後は必要なときのみ「自分宛て通知」を送ることができます。

2023年7月

2023年7月版のアップデートで追加された機能は以下の通りです。

アクセス権設定でのフィールド選択時、キーワードで候補を絞り込めるように
ステータス削除ボタンクリック時、そのステータスが削除可能かのチェックを追加
フロントエンド基盤の刷新(ヘッダー、グローバルナビゲーションバー)
開発基盤の刷新(日時情報の文字列パース処理ライブラリの変更)
その他アップデート

ここからは、以上の機能変更について解説します。

アクセス権設定でのフィールド選択時、キーワードで候補を絞り込めるように

アクセス権を設定するフィールドを選択する際、フィールド名での検索で絞り込めるようになりました。多数のフィールドからでも、すぐさま目的のフィールドを見つけることが出来るようになります。

ステータス削除ボタンクリック時、そのステータスが削除可能かのチェックを追加

プロセス管理の設定画面にて、ステータスの削除ボタンをクリックした時点で、ステータスが削除可能かどうかチェックされる機能が追加されました。
「アプリを更新」をクリックするタイミングでチェックが行われていた従来よりも、エラーの発生原因を早期に発見できる上、ステータスの削除操作を取り消すために「変更を中止」してアプリ設定全体の変更ごと破棄しなければならないという事態も防げます。

フロントエンド基盤の刷新(ヘッダー、グローバルナビゲーションバー)

PC版kintoneの全画面において、ヘッダー、グローバルナビゲーションバー(サイドメニュー含む)が、フロントエンド基盤の刷新されたパーツへと移行されます。デザイン上の大きな変化はないものの、一部パーツはアクセシビリティ向上やUI共通化のために微修正されています。

開発基盤の刷新(日時情報の文字列パース処理ライブラリの変更)

開発基盤の刷新に伴い、日時の文字列をヘルプページの案内に倣わない方法で読み込んだ場合、アップデート後の挙動に一部変化が起こる場合があります。

11月の定期メンテナンスまではこの変更を無効化するアップデートオプションを提供していますが、今後はヘルプページで案内される方法でご利用ください。

その他アップデート

これらの変更に加えて、視認性や操作性を向上するためのアップデートが以下の通り行われます。

アプリ設定:デザイン・UIの改善や修正
プラグイン一覧画面:行の境界の視認性を向上
APIトークン設定画面:メモ欄をドラッグ&ドロップでサイズ変更する際の操作性を改善
アクセス権設定画面等:「フォームのフィールドを追加」パーツのレイアウトの安定性を向上
アプリ設定画面全般:外部リンクの視認性を向上
画像スライドショー:添付した画像をクリックして拡大表示したとき、画像の向きや縦横比などが正常に表示されない場合がある問題を修正

理想のアップデートを実現するためにサイボウズ社に直接改善の依頼も可能

日々アップデートが行われているとはいえ、kintoneも万能ではありません。ホーム画面が見づらく、アプリの検索に苦労するといったデメリットを抱えています。
だからこそ、kintoneはフロントエンド基盤の刷新を代表に、日々機能の改善に努めているのです。

アップデートは基本的にサイボウズが主導的に行いますが、アップデートに先立ち、ユーザーからサイボウズに直接改善の協力を依頼することも可能です。「kintoneの改善に協力する」と銘打った投稿のフォームから意見を送れるため、試してみるとよいでしょう。


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