新型コロナウイルスの拡大により、近年急速に普及したテレワーク。
テレワーク普及前と普及後で業務内容や業務に使用するツールが変化した、という経験をした方はかなり多いのではないでしょうか。
「アンケート」もテレワーク普及前・普及後で変化したものの一つです。「以前は紙媒体を使用してアンケートを実施していたが、テレワークの普及により紙でのアンケート実施・回収が難しくなった」という企業は少なくないでしょう。
この記事では、社内外でアンケートを実施している企業やチームに向けて、Webアンケートを実施する際に効率的なツールをご紹介します。
紙でアンケートを取るデメリット
ほんの少し前までは主流だった紙でのアンケートですが、Web上で行うアンケートと比較するとさまざまなデメリットがあります。
具体的にどのようなデメリットがあるか、詳しくご紹介していきます。
情報の管理が難しい
紙のアンケートは、回収時や保管時に紛失するリスクや、盗難や盗み見をされるリスクがあります。アンケート内に、氏名・年齢・住所・電話番号などの個人情報や、その他重要な情報が記載されている場合、情報が漏洩してしまう危険性を孕んでいます。
特に個人情報に関しては年々取り扱いが重要視されています。情報漏洩を起こしてしまうと、顧客や自社の社員からの信頼を損なうだけでなく、法的な問題に発展する可能性も否定できません。
回収や保管は手作業でやるしかなく、個人に依存してしまうため、リスクは下げてもミスを100%防ぎ続けることは難しいでしょう。
配布と回収の手間
紙のアンケートは配布と回収に手間がかかります。顧客や社員一人ひとりに物理的に紙を渡し、それぞれが手で記入し、さらにそれを再度回収しなければなりません。
アンケートの対象となる人数が多くなればなるほど、どうしても配布・回収の手間が増えます。対象人数が100人単位、1000人単位の場合などは、途方もない作業になってしまいます。
印刷にかかる時間的・金銭的コスト
紙のアンケートの印刷には、時間的・金銭的コストがかかります。1枚の印刷にかかるコストは少しでも「塵も積もれば山となる」という言葉の通り、アンケートの枚数や実施人数が多い場合は、多大なコストがかかります。
収集した情報を一覧で確認できない
紙のアンケートは、そのままでは収集した情報を一覧で確認できません。これは紙媒体のアンケートの最大の弱点と言えるでしょう。
社内のシステムに情報を転記しないことには、集まったデータを俯瞰したり、分析したりすることができません。紙媒体のままでは、特定の人の回答のみを確認したい場合は良くても、同じ設問に対する回答を比較したい場合には、一枚一枚確認する必要があります。
社内システムに転記する必要がある
前述の通り、紙で回収したアンケート結果は、社内の顧客管理システムなどに転記する必要があります。
データの転記は基本的には手入力で行うことになるため、多大な手間がかかります。「手書きの文字が読みづらい」「間違った内容を転記してしまっていた」などのトラブルが起きる可能性も大いにあると言えます。また、アンケートの設問数や実施数が多い場合は、転記に数日〜という時間がかかってしまうでしょう。
オンラインでアンケートを取るためのツールを紹介
オンラインのアンケート(Webアンケート)は、
- 情報管理が比較的容易
- 時間的・金銭的コストが削減できる
- スムーズなデータの集計・分析が可能
など、紙のアンケートに比べてさまざまな点でメリットがあります。
オンラインでアンケートを実施するためのツールには色々な種類がありますが、ここでは代表的なものをいくつかご紹介します。
Googleフォーム
Googleフォームとは、Googleが提供するフォーム作成ツールです。Googleアカウントさえ持っていれば誰でも無料で利用できるため、多くのユーザーに利用されています。コロナ禍でリモートワークが進んだ影響もあり「今まで紙で実施していたアンケートや、参加申し込みの受付をGoogleフォームに変えた」という事例は多くあります。そのためGoogleフォームで作成されたフォームを見る機会が増えた方もいるのではないでしょうか。
Googleフォームは「問い合わせ管理」「採用管理」等に利用できるほか、アンケートの収集にも活用できます。Googleドライブの容量内(無料版だと15GB)であればいくつでもアンケートフォームが作成できる上、操作も簡単なため、気軽にサッとアンケートを取りたい場合はGoogleフォームを利用するのが良いでしょう。
formrun
株式会社ベーシックが提供するformrun(フォームラン)は、デザインや機能が優れたフォームを簡単に作成できるツールです。
テンプレートが豊富でデザインの質や自由度が高く、自社のイメージにあったアンケートを作成することができるため、顧客に向けたアンケートの作成に向いていると言えます。
- FREE
- BEGINNER
- STARTER
- PROFESSIONAL
の4プランがあり、目的に応じてプランを選ぶことができます。
SurveyMonkey
SurveyMonkey(サーベイモンキー)は、アメリカのSurveyMonkey社が提供するアンケート作成ツールです。1999年からツールを提供しており、全世界で33万以上の企業が導入しています。
用途に応じたテンプレートが充実しており、無料プランでも無制限でアンケートを作成することができます。(ただし、1つのアンケートの設問数は10個が上限)
無料のベーシックプランのほか、有料の個人プラン・チームプラン・大規模利用者向けのエンタープライズプランが用意されています。まずは無料のプランで使用感を試してみるのも良いでしょう。
kintone連携サービス「フォームブリッジ」でカンタン情報収集
これまでにご紹介した3つのツールに加えて、トヨクモ株式会社が提供するkintone(キントーン)連携サービス「フォームブリッジ」についてもご紹介します。
「フォームブリッジ」は、Webフォームを簡単に作成できるツールで、フォームを通じて収集したデータをkintoneへ自動保存することができるのが大きな特徴です。
皆さん、フォームブリッジはご存知でしょうか?kintoneと連動するWebフォームで、kintoneアカウントがなくてもレコード追加ができるサービスです! kintoneのスタンダードコースを契約しているなら、ぜひ利用してほしいの[…]
そもそもkintone(キントーン)とは
kintoneは、サイボウズ株式会社が運営する「業務に必要なデータをアプリ化したクラウドサービス」です。「顧客管理」「勤怠管理」「契約管理」など、業務をすすめる上で必要となる仕組みを簡単に作成・設定することができ、多種多様なデータをkintone内で一元管理することができます。
kintoneを上手に活用することで、あらゆるデータをkintone上に集約できるため、自宅や遠隔地からでも「まるでオフィスにいるように」仕事ができるのが、kintoneの大きな魅力です。コロナ以降のリモートワーク時代において、業務を強力にサポートするツールと言えるでしょう。
kintone(キントーン)は、ビジネスアプリ作成のクラウドツールで、サイボウズ株式会社が運営するサービスです。 業務で生じる多量なデータやそれに伴うコメントなどを一元管理でき、最近はCMでもよく見かけるようになりました。 今回[…]
そしてkintoneの連携サービス「フォームブリッジ」を使うと、フォームを簡単に作成できるだけでなく、フォームを使用して収集したデータを直接kintoneに追加できます。アンケートの回答をわざわざ手作業(もしくはコードを書いて)でkintoneに転記する必要がないのです。
フォームの回答者はkintoneのユーザーである必要はありません。登録も必要なく、誰でも回答できます。
カスタマイズ性の高いフォーム作成
「フォームブリッジ」で作成できるフォームは、カスタマイズ性が高いのが特徴です。回答内容によって設問内容が分岐する「条件分岐フォーム」やステップごとにページが切り替わる「ステップフォーム」など、さまざまなフォームの形式に対応しています。
また、料金の自動計算やフォームの閲覧制限、公開期間の設定、スマホ用レイアウトの設定など、細かいけれどないと困る、重要な機能が備わっています。
多言語対応
「フォームブリッジ」には「ライト」「スタンダード」「プレミアム」「プロフェッショナル」の4つの料金コースがあり、機能や利用目的に応じて最適なコースを選ぶことができます。
スタンダードコース以上では、日本語・英語・中国語の多言語機能を活用できます。ユーザーのブラウザの設定によってフォームの言語が自動で切り替わり、事前に英語や中国語の文章を登録しておくことで英語版のフォーム・中国語版のフォームが利用できるようになるため、自社内や顧客に英語話者・中国語話者がいる場合も安心です。
言語の種類ごとに複数のフォームを作成・運用する必要がなく、回答結果も一括で管理できるため、手間を削減することが可能です。
初めまして!! 今回が初ブログとなります、矢野と申します。 簡単に自己紹介をさせて頂きますと、趣味はサッカー観戦です!特に、chelseaの大ファンで、シーズン中は毎週欠かさず観戦しています! あまり上手な文章ではないかも[…]
入力内容の一時保存
アンケートの質問項目が多い時や、回答として長めの文章を記入して欲しい時など「ユーザーに回答を途中で保存させたい!」という場合もあるでしょう。「フォームブリッジ」のプレミアムコース以上では、入力内容の一時保存が可能。ユーザーフレンドリーなアンケートフォームを作成することができます。
その他にも、さまざまな便利な機能を備える「フォームブリッジ」は、リモートワーク時代におけるアンケートの実施をサポートしてくれるツールと言って良いでしょう。
フォームブリッジでアンケート収集を大幅効率化しよう
テレワーク時代において、紙媒体のアンケートは実施に多くの制約があり、なかなか良い手段とは言えない現状があります。
Webアンケートは、紙媒体のアンケートと比較して「時間がかからない」「手間がかからない」「短時間で多くのアンケートを集められる」「結果の分析が容易」等、さまざまなメリットがあります。しかし、Webアンケートにもさまざまなツールがあり、なかなか自社に最適なツールを選ぶのは難しいもの。
そこで、すでにkintoneを活用されている方にはkintone連携サービス「フォームブリッジ」をおすすめします。「フォームブリッジ」を活用すると、顧客や社員によるアンケートの回答結果をシームレスにデータベースに保管することが可能です。
「定期的に社内でアンケートを取る必要がある」「アンケートの良いツールが見つからない」「大量のアンケートを効率よく管理したい」「紙のアンケートからオンラインのアンケートに切り替えたい」という方は、ぜひこの記事で紹介したアンケートツールを利用してみてくださいね。