トヨクモが主催する「トヨクモ kintone フェス 2024」は、25以上のkintone+トヨクモ製品の活用例を大公開する年に一度のオンライン+リアルイベントです。
2024年のテーマは「きっと、もっと好きになる、kintone」で、さまざまな業界で活躍中のユーザーからkintone+トヨクモ製品の便利な使い方をご紹介いただきました。
今回は、RossoAcademy 飯塚洋平氏に語っていただきました。
自己紹介
こんにちは、RossoAcademyの飯塚洋平と申します。本日は、「FormBridge導入時に言われる”あの問い”に応える」というタイトルでお話しさせていただきます。
はじめに簡単な自己紹介です。サイボウズ公認のkintone エバンジェリストをさせていただいております。普段は会社員としてSIerで業務改善ワークショップのファシリテーターを担当しております。
あわせて2018年から副業活動もしておりまして、現在は大学の非常勤講師や着ぐるみメーカー「KIGURUMI.BIZ」の社長室で商品作りや業務改善も行っている状況です。
大事にしていること
いろんなことに携わっておりますが、共有で大事にしているのは「Why」です。
なぜの真ん中の「Who」「誰」までをしっかり追いかけることを大事にしております。
なぜなぜ分析の先の誰々分析。誰の不安、誰の不満を解消してハッピーにさせるのか。誰と仕事しているのか、自分自身は誰なのか、そこをポイントとしています。
読者への質問
いきなりですが、読者の皆さんに質問です。
現在、ホームページなどを作成し、社外へ情報発信をされている方はどれぐらいいますでしょうか。3割ぐらいですかね。そんな方には、kViewerが活躍しそうです。
では、たくさんの請求書を発行している方はどれぐらいでしょうか。2割ぐらいですかね。トヨクモ製品ですと、PrintCreatorやkMailerが大活躍しそうです。
最後に、アンケートを取ったことがある方はどれぐらいいますでしょうか。ほぼ全員ですよね。それでは、皆さんに向けてFormBridgeのお話しをさせてもらえたらと思います。
FormBridgeで解決できること
例えば、以下のような前提におけるアンケート業務があったとします。
- 3日間のセミナー
- 3日間かけてアンケートを集める
- 2,000件のアンケートを集めて、来年のセミナーに活かしたい
- セミナー会場で対面アンケート・アンケートボックスでアンケート回収
- イベント終了後にデータ登録して集計レポートを作成
こういった時、以下のような問題が出てくるのではないでしょうか。
- 記入漏れがあり、欲しい情報が得られていない
- 入力ミスが心配で、何回も目視チェックをしている
- 一生懸命作ったレポートもイベントから日が経っていて興味を持ってもらえない
こういった問題を解決するのがFormBridgeです。スマートフォンから簡単回答、必須入力チェック、データ転記はもちろん不要。回答結果も自動集計、簡単かつ非常に正確です。
とっても便利なFormBridgeが月額6,000円から利用可能です。皆さん、いかがでしょうか?
FormBridge導入時に言われる「あの問い」
そこで迫ってくるのが、あの問いです。
「無料フォームでいいだろ?」
似たようなことを言われたこと、あるのではないでしょうか。もしくは、皆さんの中にも同じように感じている方もいるかもしれません。
アンケート業務は誰にでもイメージしやすい業務ですし、無料のWebフォームに触れる機会も多いです。結果的に、お金をかける必要があるのかという疑問も出やすいのかなと思います。
でも、本当にそうなのでしょうか。アンケート結果を自動集計して、アンケート業務は終わるのでしょうか。集計グラフを作成して終わりでしょうか。
8割が「非常に満足orやや満足」と回答したけど、「満足していない」にも回答が入った集計結果を見て、皆さんはどんなことを感じ、どんなアクションをしますか?きっと、改善点を見つけたいのではないかと思います。
アンケート結果をいつ振り返るのか
アンケート結果が出てから、以下のようなミーティングを実施したとします。
Bさん「あの3日間ってとても暑かったんですよね。しかも空調が悪くて……。」
Cさん「来年は天候や空調も事前にチェックしておきましょう!」
アンケート結果を活かして、しっかり改善できていそうですね。しかし、「3日間参加者が不満に感じていたことを1週間後に把握して来年対応する」、これでいいのでしょうか?
皆さんだったら、もっと早くPDCAサイクルを回したいと考えているのではないかと思っています。以下のようなミーティングだったら、いかがでしょうか。
Bさん「今日は朝から気温が高くて、その上空調も調子が悪いんですよね。」
Cさん「それでは、午後のセッションでは参加者に事情を話して冷たい水を配ります。明日は別のセミナールームを確保できるように調整しておきます。」
さて、先ほどの対応とどちらがいいでしょうか?私は、後者の方がいいのではないかと考えております。
FormBridgeで高速のPDCAサイクルを実現
実際のセミナー会場では、セミナー期間中にすべてのアンケート結果をチェックして関係者を集めるほどの時間はないのが現実だと考えております。
ただ、先ほどお話ししたような高速のPDCAサイクルを目指していきたいんです。そこで活躍するのが、トヨクモのFormBridgeです。
FormBridgeで作成したアンケートフォームから回答が入ります。kintoneのレコード条件通知を使って、評価1のアンケートが入った時にだけセミナー管理者に通知が飛ぶようにしていきます。
さらに、コメント欄を使って関係者を呼び、kintone上で緊急会議です。「いいね!」のスタンプもついて対応終了。
これなら、タイムリーな対応が可能ですよね。
FormBridge×kintoneで考える
FormBridge導入の際に、「無料フォームでは十分なのでは?」という意見がよく出てきます。
その時に比較すべきは、FormBridgeと無料フォームではないのです。FormBridge×kintoneの組み合わせと無料フォームの比較をすべきだと思います。
当然なのですが、FormBridgeには必ずkintoneが付いているのです。FormBridgeと連携するからこそ、活きてくるkintoneの機能も出てきます。
ぜひ、皆さんもFormBridgeとkintoneの組み合わせから生まれる業務の付加価値を測ってみてください。
業務の付加価値はいくらか
今回お話しした例で、FormBridge×kintoneで生まれてくる業務の付加価値を以下の通り文字にしてみました。
「お客様の本音をリアルタイムに把握して、適切な関係者とチームで迅速に対応する」
この価値は、いくらになるのでしょうか。FormBridgeのライセンス費用と業務で生まれる価値のどちらが高いのでしょうか。
きっと、怒っていたボスもOKを出してくれることでしょう。
お客様の不満の声をすぐに受け取り、すぐにつないですぐに対応する。今回は、そんな例でお話しさせていただきました。
称賛の声をつなげる
それでは、不満の声ではなく、称賛の声はどうでしょうか?こちらの声も、すぐにつなげたいと思います。誰につなげたいですか?
例えば、以下のような状況だったとします。
- 開催まで多くのメンバーが関わってきたセミナー
- 当日は会場に来れないメンバーもいる
その場合、このような形で高い評価の声だけ届けたら、メンバーに喜んでもらえるのではないかと思います。
きっと、モチベーションもかなり上がることでしょう。通知が飛び続けると困るケースもあるので、イベント初日限定で通知設定することも可能です。
ただ、これだけいいコメントが来たら、お客様へのプロモーションにも使いたくなりますよね。
そんな時は、kViewerを使うことでアピールサイトの出来上がりです。なお、kViewerでも共有するレコードを絞り込むことができます。
まとめ
まとめになります。今回のお話しのポイントは以下の3つです。
- 顧客もチームの一員
- さらにkintoneを活かす
- 感情をつなげる
1つ目、フォームブリッジはkintoneアカウントを持っていないユーザーによるレコード登録を実現できるkintone連携サービスです。アカウントを持たなくても、FormBridgeを介してチームの一員になってもらうことができます。
2つ目、kintoneだけではできないことを補うために、拡張機能や外部連携サービスを使うことになります。
連携サービスはkintoneを補うだけではなく、kintoneの機能をさらに活かすきっかけを作ってくれます。皆さんも、そこを探し続けてください。
3つ目、目には見えない部分ですが、kintoneに登録されたレコードには感情がこもっています。できたてのレコードには、できたての感情が詰まっています。
その感情が冷めないうちに、しっかりつないでください。
SIGNPOSTについて
皆さん、「kintone SIGNPOST」をご存知でしょうか。「kintone SIGNPOST」は、業務改善の先人たちの経験を0から43の44個の法則にまとめているものです。
私の大好きなSIGNPOSTに、「1-09 業務の流れをつかむ」というものがあります。「個別最適ではなく全体最適で業務を見ていこう」というSIGNPOSTです。
今回、「iizukane SIGNPOST」を作ってみました。「I-44 感情の流れを掴む モノや情報の流れだけではなく、誰の感情につながるのかを想像する」です。
業務の流れ、感情の流れ、この両方を意識することで、より現場に寄り添ったkintone業務改善が日本中、世界中に広がったら嬉しいなと考えております。
このようなお話をX、note、Podcastで発信中です。特にPodcastは、私自身も聞くのを楽しみにしながら発信しています。
kintone認定資格の最上位資格であるエキスパート資格者が普段どんなkintoneに携わっているのか月に1回インタビューしているので、ぜひチェックしてみてください。
おわりに
本日は、「FormBridge導入時に言われる”あの問い”に応える」をタイトルにお話しさせていただきました。
kintoneはオンラインだけでなく、リアル会場でのイベントもたくさんあります。2024年7月5日の「トヨクモ kintone フェス 2024」、2024年7月9日に迫った「kintone hive 2024 tokyo」ともに私も現地参加しております。
泣いて喜びますので、見かけたらぜひ声をかけてください。多くの方とリアルで会えることを楽しみにしております。
それでは引き続き、「トヨクモ kintone フェス 2024」をお楽しみください。本日はありがとうございました。