原価管理では、現場ごとに経費や材料費を細かく管理したり、項目を整理したりとさまざまな工数が生じます。原価に関する情報を紙やExcelで管理する際に、入力や集計に時間がかかってしまいます。
「kintoneで原価管理するメリットやアプリの例を知りたい」「kintoneの原価管理に役立つ連携サービスを知りたい」とお考えの方もいるのではないでしょうか。
本記事では、kintoneで原価管理するメリットやサンプルアプリ、kintoneの原価管理に役立つ連携サービスと活用事例を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
原価管理を紙やExcelで行う上での課題
紙やExcelでの原価管理は、手間や時間がかかるというデメリットがあります。
現場で発生するさまざまな経費を集計し、現場ごとに再集計してExcelに手入力したり、都度購入した領収書を送ってもらったりする必要があります。
また、今の予算状況を知りたい場合は、経理担当者がその時点での集計作業を行う必要があり、大きな負担がかかるでしょう。
Exceでの管理は、リアルタイムで情報を集計できず、現場が増えるたびに負荷が増大するという点も課題として挙げられます。
kintoneで原価管理するメリット
kintoneで原価管理を行うことで、大幅な業務効率化につながります。
kintoneに集まった情報が自動集計されるため、手動で集計・計算・加工する必要がなくなり、担当者の手間を減らせるでしょう。
誰が何の情報をどこに入力するかが明確になれば、原価管理に必要な情報が集まりやすくなり、管理担当者の業務過多を防げます。
また、現場の従業員が売上・原価・利益の構造を理解して意識してくれるようになることや、リアルタイムで残予算・予算比などを把握できるのもメリットです。
kintoneの原価管理で役立つアプリ例
ここからは、kintoneの原価管理で役立つサンプルアプリを紹介します。
受注・出荷管理アプリ
▲画像出典:受注・出荷管理アプリ
受注・出荷管理アプリでは、製品別に受注数量・出荷数量を入力、管理できるサンプルアプリです。数量を入力すれば累計数量、注文残が自動で計算され、注文残の把握・共有が可能になります。
受注日、単価、数量、納期を記載することで、関係者に向けてリアルタイムで情報共有が可能です。分納時の注文残が自動で計算されるため、集計の手間を省けます。
また、出荷履歴内に出荷日、数量、単価、出荷書類などの履歴を残せば、過去の状況を簡単に調べることができます。
旅費経費申請アプリ
▲画像出典:旅費経費申請アプリ
旅費経費申請アプリは、出張にかかった旅費・経費・日当などを申請するアプリです。
社外にいても確認・処理できるため、往訪の多い営業担当や不在がちな上長の方でも、申請から決裁までをスピーディーに行えます。
また、Javascriptのプログラムを読み込むことで、エラーチェックや自動採番などを行えるため、入力の手間を減らすことが可能です。
日報アプリ
▲画像出典:日報アプリ
日報アプリは、日々の業務内容、報告事項、所感などを記載するアプリです。
コメント欄を使って、日報へのフィードバックや内容についてのディスカッションができるため、メンバー間のコミュニケーションを活性化できます。
また、欲しい情報をすぐに検索できるので、振り返りや業務の引き継ぎにも役立ちます。クラウドサービスなので、インターネットに接続できれば外出先からも日報に登録・閲覧が可能です。
kintoneの原価管理をより便利にするならToyokumo kintoneApp
kintoneで原価管理を行う際に合わせておすすめしたいのが、トヨクモ株式会社が提供する「Toyokumo kintoneApp」です。
kintoneの基本機能では実現が難しいことも、トヨクモの連携サービスであればさらに便利に活用することができます。
Toyokumo kintoneAppでは、以下6つのサービスが提供されています。
FormBridge | kintoneへデータが自動で保存されていくWebフォームを作成できる |
PrintCreator | kintoneアプリのデータをPDFで出力できる |
kViewer | kintoneライセンスがない人に、kintoneアプリのデータを共有できる |
kMailer | kintoneアプリのデータを引用してメール送信できる |
DataCollect | 複数のkintoneアプリに登録されたデータを集計できる |
kBackup | kintoneアプリに登録されたデータを安全にバックアップする |
ここからは、Toyokumo kintoneAppの各サービスと活用例について紹介します。
FormBridge
FormBridgeは、kintoneアカウントがない人でもkintoneに直接データを保存できるWebフォーム作成サービスです。
kintoneの基本機能における「kintoneライセンスを持たないユーザーは情報を登録できない」という問題を解消できます。
原価管理を行うにあたって、現場ごとにかかる経費の申請フォームを作成すれば、kintoneに直接データが保存されます。
FormBridgeで作成したフォームは、kintoneに直接データが保存されるため、転記の必要がなく、業務効率化や入力ミス・漏れの削減につながるでしょう。
kViewer
kViewerは、kintone内の情報を手間なく外部に公開できる連携サービスです。kintoneアカウントを持たないユーザーにも簡単にkintone内の情報を公開できます。
公開範囲を設定することもできるので、社外秘の情報が漏洩するリスクを抑えつつ、社外の人に資料やデータを気軽に共有できるようになります。
たとえば、経費精算アプリを使用する際に、kViewerで申請者本人が経費の申請状況や内容を確認することが可能です。
DataCollect
DataCollectは、関数を利用した計算や複数アプリ間の収集・計算・加工を可能にし、kintoneが苦手とする予実管理や在庫引き当てを実現できるサービスです。
Excelと同じ感覚で複数のアプリから情報の集計や計算が可能で、スケジュール設定による自動実行やリアルタイム更新などにも対応しています。
原価管理の計算や経費精算なども便利に行えるので、原価管理でさまざまな数値を集計・自動登録・加工する際に役立ちます。
PrintCreator
PrintCreatorは、kintoneに登録されている社名や金額などの情報を活用して、マウスのみで簡単に帳票が作成できる帳票出力サービスです。
kintoneで作成した請求書や明細を紙ベースで保管したり、PrintCreatorで出力したQRコードから経費申請フォームに遷移させるなどの使い方ができます。
kMailer
kMailerは、kintone上で管理しているメールアドレス宛に、kintone内のデータを自動引用したメールを自動・手動・予約で送れるサービスです。
kintoneで管理している顧客情報をそのまま引用して、メールアドレスに一斉送信したり、請求書の個別/一斉送信を行ったりできます。
誰にいつどんなメールを送信したかなどのログを確認することも可能なので、社内だけでなく、マーケティング施策としてのメルマガ送付にも役立つでしょう。
kBackup
kBackupは、kintoneアプリに登録したデータが消えてしまった際に備えて、kintone内のデータを別環境にバックアップできるサービスです。
kintoneの基本機能では、kintone上のすべてのデータを一括でバックアップすることはできません。
kBackupを利用することで、誤って原価管理のアプリを削除してしまったり、復旧できなくなったという事態を防げます。
kintone×トヨクモ連携サービスの活用事例(1500字)
ここからは、kintoneとトヨクモ連携サービスを活用した事例を紹介します。
南足柄市役所
南足柄市役所様では、kintoneを導入して300分の雑務を0分に、トヨクモ連携サービスでさらに900分の作業時間削減を実現しました。
導入前は、年度当初に物品管理簿を8冊作成し、8時間、600枚の紙を使用していました。また、物品入出を手書き記載するにあたって約25時間、残数算出や不足物品の要求で約90分の時間がかかっていたとのこと。
そこで、Formbridgeを導入して物品管理簿をフォーム化し、ルックアップ機能で物品一覧データをフォームに連携させることで、kintoneに自動登録される仕組みを作りました。
kintoneの物品在庫管理マスタアプリでは、物品の残数がリアルタイムで反映されるように。合計で紙600枚、585分の作業削減につながっています。
株式会社ISS山崎機械
株式会社ISS山﨑機械様では、kintoneとトヨクモ製品を活用し、製造業のアナログ業務においてシームレスに使える業務システムを構築しました。
導入前は、Excelに入力して印刷、押印、承認、社内への情報共有といったフローに時間がかかる上に、承認後も情報共有できないのが課題でした。
kintoneアカウントのない人と情報共有する際は「Formbridge」「kViewer」を利用することで、パソコンを持たない現場社員との情報共有もスムーズに。
PCを持たない社員には引き続き紙での提示も必要でしたが、PrintCreatorを活用し、今までと変わらないフォーマットで印刷できるようになったそうです。
株式会社エニマリ
株式会社エニマリ様では、kintoneとトヨクモ製品を活用して、Webサイト上の申し込みから代理店の情報共有、発注管理など幅広いシーンで業務改善を実現しました。
新郎新婦には「どんな結婚式を挙げたいか」をFormbridgeを使用してアンケートフォームに入力してもらい、kintoneの案件管理アプリに自動登録されます。
フォームに入力後は、kMailerと連携してカウンセリングシートを自動送信メールで行うことで、メールの送信漏れを防いでいます。
まとめ
「kintoneで原価管理を行いたい」「kintoneを活用する幅を増やしたい」とお考えの方は、kintone連携サービス「Toyokumo kintoneApp」の利用がおすすめです。
トヨクモのkintone連携サービスは1万契約を突破し、サイボウズのオフィシャルパートナー評価制度においても全製品で受賞と、実績と使いやすさに定評があります。
トヨクモ連携サービスを導入することで、紙の書類を介さず、直接データの書き込みや管理が行えるため、職員の負担軽減や業務効率改善が図れるでしょう。
FormBridge | kintoneへデータが自動で保存されていくWebフォームを作成できる |
PrintCreator | kintoneアプリのデータをPDFで出力できる |
kViewer | kintoneライセンスがない人に、kintoneアプリのデータを共有できる |
kMailer | kintoneアプリのデータを引用してメール送信できる |
DataCollect | 複数のkintoneアプリに登録されたデータを集計できる |
kBackup | kintoneアプリに登録されたデータを安全にバックアップする |
悩みややりたいことに合わせて最適な機能を追加できるので、kintoneと一緒に使いたい便利なサービスをお探しの場合は、30日間無料お試しからぜひ実際の使用感を体感した上でご検討ください。